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平和な国ランキング(世界平和度指数),日本は5位


 「平和な国」日本は順位下げ5位 ランキング、シリア急落(2012年6月12日 14時39分 共同通信)という記事がありました。

民間の国際研究機関「経済・平和研究所」(本部シドニー)は12日、世界各国・地域の平和度を示す2012年のランキングを発表した。アイスランドが2年連続で1位となり、日本は順位を二つ下げ5位。事実上の内戦状態となっているシリアは昨年の116位から147位に急落、最も大きく順位を下げた。

 ランキングは「英国の調査機関がデータを集め、158の国と地域についてテロの危険性、社会の安定度、軍事費など23項目の指標を数値化した」ものだそうです。「軍事費が少ないほど、プラス評価され」ます。

 「日本の順位低下の理由としては、北朝鮮の核の脅威に対するミサイル防衛強化など」です。


 世界の平和度が2年ぶり改善、日本は5位に後退(2012年6月12日 ロイター)に載っていた世界平和度指数の考案者であるスティーブ・キレレアさんの話では、

「今回の調査の特徴として、世界的な金融危機などを原因とする軍事費の減少や外交的努力による国家間の関係改善がみられることを挙げた。ただ、経済停滞のリスクが強まれば、社会不安も高まる可能性があるとしている。」

 ということで、全体的な「世界の平和度が2年ぶり改善」した模様です。


 Wikipediaには、世界平和度指数という項目がありました。

 ここには「データはイギリスの経済平和研究所(英語版)が考案し、国際平和パネル討論会のエキスパート、平和研究所、シンクタンクなどが作成し、イギリスのエコノミスト・インテリジェンス・ユニットがデータを調整したもの」とありました。

 最初の共同通信の経済平和研究所という名前はいっしょで、「英国の調査機関がデータを集め」ともありましたが、本部はシドニーという話がWikipediaに見えませんでした。

 同じ研究所かどうかちょっと迷ったのですけど、経済平和研究所(英語版)を見ると、「Sydney, Australia」の文字が見えますから、同一のようです。


 Wikipediaにはランキングがありますが、英語版は2011年が最新、日本語版にいたっては2010年までです。

 本家サイトは当然英語だったので苦労しましたが、2012 RANKINGS Map of 2012 Results and RankingsというPDFに載っていました。

 どうしようかな?と思いつつも、表に加工しました。でも、国名は英語表記のまま。和訳していません。

順位国名点数順位国名点数
1Iceland1.11380Nepal2.001
2Denmark1.23981Montenegro2.006
2New Zealand1.23981Nicaragua2.006
4Canada1.31783Brazil2.017
5Japan1.32684Bolivia2.021
6Austria1.32885Ecuador2.028
6Ireland1.32885Swaziland2.028
8Slovenia1.3387Equatorial Guinea2.039
9Finland1.34888United States of America2.058
10Switzerland1.34989China2.061
11Belgium1.37690Dominican Republic2.068
12Qatar1.39591Bangladesh2.071
13Czech Republic1.39692Guinea2.073
14Sweden1.41993Papua New Guinea2.076
15Germany1.42494Trinidad and Tobago2.082
16Portugal1.4795Angola2.105
17Hungary1.47695Guinea-Bissau2.105
18Norway1.4897Cameroon2.113
19Bhutan1.48198Uganda2.121
20Malaysia1.48599Madagascar2.124
21Mauritius1.48799Tajikistan2.124
22Australia1.494101Liberia2.131
23Singapore1.521102Mali2.132
24Poland1.524103Sri Lanka2.145
25Spain1.548104Republic of Congo2.148
26Slovakia1.59105Kazakhstan2.151
27Taiwan1.602106Saudi Arabia2.178
28Netherlands1.606107Haiti2.179
29United Kingdom1.609108Cambodia2.207
30Chile1.616109Belarus2.208
31Botswana1.621110Uzbekistan2.219
32Romania1.627111Egypt2.22
33Uruguay1.628111El Salvador2.22
34Vietnam1.641113Jamaica2.222
35Croatia1.648114Benin2.231
36Costa Rica1.659115Armenia2.238
37Laos1.662116Niger2.241
38Italy1.69117Turkmenistan2.242
39Bulgaria1.699118Bahrain2.247
40France1.71119Rwanda2.25
41Estonia1.715120Kenya2.252
42South Korea1.734121Algeria2.255
43Lithuania1.741122Eritrea2.264
44Argentina1.763123Venezuela2.278
45Latvia1.774124Guatemala2.287
46United Arab Emirates1.785125Mauritania2.301
47Kuwait1.792126Thailand2.303
48Mozambique1.796127South Africa2.321
49Namibia1.804128Iran2.324
50Ghana1.807129Honduras2.339
51Zambia1.83130Turkey2.344
52Sierra Leone1.855131Kyrgyz Republic2.359
53Lesotho1.864132Azerbaijan2.36
54Morocco1.867133Philippines2.415
55Tanzania1.873134Cote d’Ivoire2.419
56Burkina Faso1.881135Mexico2.445
56Djibouti1.881136Lebanon2.459
58Mongolia1.884137Ethiopia2.504
59Oman1.887138Burundi2.524
60Malawi1.894139Myanmar2.525
61Panama1.899140Zimbabwe2.538
62Jordan1.905141Georgia2.541
63Indonesia1.913142India2.549
64Serbia1.92143Yemen2.601
65Bosnia Herzegovina1.923144Colombia2.625
66Albania1.927145Chad2.671
66Moldova1.927146Nigeria2.801
68Macedonia (FYR)1.935147Libya2.83
69Guyana1.937147Syria2.83
70Cuba1.951149Pakistan2.833
71Ukraine1.953150Israel2.842
72Tunisia1.955151Central African Republic2.872
73Cyprus1.957152North Korea2.932
74Gambia1.961153Russia2.938
75Gabon1.972154Democratic Republic of the Congo3.073
76Paraguay1.973155Iraq3.192
77Greece1.976156Sudan3.193
78Senegal1.994157Afghanistan3.252
79Peru1.995158Somalia3.392

 Wikipediaによると、この評価への批判があるようです。

経済紙エコノミストは、この指標に対して批判が出ていることを認めている。特に、軍事費が突出している国に対しての評価が辛い点について、「外国(特にアメリカ)から軍事的庇護を受けている国に有利でありすぎる」との批判が出ていることがエコノミスト紙上で公表されている。その上で、この指標の意義は、国と国とを比較することにあるのではなく、ある特定の国の平和さが年とともに向上しているかそれとも低下しているかを見出すことにあると述べられている。

また、世界平和度指数に、女性や子供に対する暴力行為の評価が含まれていないとの批判もある。アメリカの社会学者リーン・アイスラー (Riane Eisler) は、日刊紙クリスチャン・サイエンス・モニターに寄稿し、「控えめに言ったとしても、重要な評価項目が含まれていないこの指標は非常に不正確である」と述べている。例えば中の上ぐらいに評価されているエジプトについて「女性の90%が女性器切除を受けている」、同じく中国について「ユニセフの2000年の調査によると、26%の女性が交際相手から暴力を受けている」として、このランキングはおかしいと述べている。

 日本の順位低下の理由として「北朝鮮の核の脅威に対するミサイル防衛強化」が挙げられていたように、ある程度軍事費と平和との関連性があるというのは納得がいったのですけど、なるほどアメリカの庇護ですか。

 この批判はそもそも特に日本を念頭に置いたものでしょうね。日米同盟がなければ、もっと日本は軍事費という形で出費せねばなりません。


 あと、やり玉に上がっていた中国は89位ですね。別にそんなに良くないです。

 それから、147位に急落したシリアよりまだ下がいるというのも驚きです。

 とはいえ、最下位争いはソマリア、アフガニスタン、スーダン、イラクといった納得のメンツ。

 これで昨年よりマシになったのですから、世界平和など夢のまた夢です。


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