<神戸大学准教授のアカハラで学生2人が大学院進学断念も軽い処分に>、<能力不足はどちらなのか?大学や准教授がむしろ無能である理由>など、神戸大学のハラスメントの話をまとめています。
冒頭に追記
2022/03/06追記:
●「殺すぞ」と怒鳴っていすを蹴るなど…パワハラ准教授2人に懲戒 【NEW】
●「殺すぞ」と怒鳴っていすを蹴るなど…パワハラ准教授2人に懲戒
2022/03/06追記:神戸大学で別件のハラスメント問題が発生したのでこちらに追記。アカデミック・ハラスメント。パワーハラスメントにあたるものですが、「殺す」という文句があって、今どきかなり珍しい強烈なものでした。<神戸大学 学生へのハラスメント行為で准教授2人に停職1か月>(03月04日 16時48分 NHK)などの記事が出ています。
<神戸大学は、40代の男性准教授2人が学生に対し、人格を否定するといった不適切な発言をするハラスメント行為があったとして、いずれも停職1か月の懲戒処分にしました。
神戸大学によりますと、40代の男性准教授は、去年1月、ミーティングを無断欠席した4年生に対して「なめてんのか。殺すぞ」などと怒鳴り、いすを蹴飛ばしたということです。
調査の中で、この准教授は以前にも別の学生に対して「殺すぞ」、「ばか」などと不適切な言動を繰り返していたことが分かったということです>
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20220304/2020017323.html
もう1人の40代の男性准教授は、2020年10月、研究室に所属する大学院生に「幼稚すぎて指導するレベルに達していない」、「完全にダメな人間や」などと人格を否定する発言を繰り返したほか、別の大学院に合格した大学生には「研究室の内容を持ち出される。こいつにはもう指導しない」などの不適切な発言をしたということです。
「なめてんのか。殺すぞ」などと怒鳴り、いすを蹴飛ばした准教授に関して、最初に今どきかなり珍しい強烈なハラスメントだと書いたのですが、どちらの准教授も同じ「停職1か月」という処分で、相変わらず、神戸大学のハラスメント処分は軽いように見えますね。処分の甘さがハラスメントを誘発しないと良いのですけど…。
●神戸大学准教授のアカハラで学生2人が大学院進学断念も軽い処分に
2021/11/18:<神戸大学准教授を懲戒処分 研究生ら指導拒否などハラスメント>(NHK 2021年11月16日 17時53分)によると、神戸大学の50代の男性准教授が研究生ら2人に対し、能力を否定したり指導を拒否したりするハラスメントを行ったとして、大学から停職14日間の懲戒処分を受けました。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20211116/2020016044.html
大学側は、准教授は2019年10月、自身の研究室に所属していた20代の女性の研究生に対して、「私のところで研究するレベルにない」など能力を否定する発言を繰り返したと説明。記事ではハラスメントとしか書いていなかったものの、これはいわゆるアカデミックハラスメント(アカハラ)だと考えられます。
また、同じ年の秋に大学院の入試に合格し、准教授の研究室に所属する予定だった別の20代の女性が、入学前に研究室の卒業生に直接、連絡を取ったことに腹を立て、「礼儀が分からない人は指導できない」などと指導することを拒否する内容のメールを送ったともされていました。
特に問題だったのは、これらの行為により2人が受験や進学を断念したということ。相談を受けた神戸大学が調査を行い、准教授の行為はハラスメントにあたるとして、今回停職14日間の懲戒処分になりました。ただ、ハラスメントで済まず人生設計に大きく影響が出たことを考えると、あまりにも軽い処分。学生には補償などがあっても良いのでは?とも思います。
●「准教授のどこが悪いの?」など厳しい指導に賛同するコメントが続出
別記事<研究生らに『能力否定』する発言など繰り返す…神大が准教授をハラスメントで懲戒処分>(11/17(水) 9:50配信 MBSニュース)によると、大学側の聞き取りに対し准教授は、「指導の一環として厳しくしたつもりだった」と話しているとのこと。このように取り上げるのに厳しい指導をすれば良い教育…という科学的根拠がない迷信を信じている人が多いです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/56e6f85cbe48f8b0118a1c2dd39b502ae4b1eae3
実際、この記事のヤフーニュースの反応での1番人気は、<研究活動の過程で、この人はちょっと無理ではないか…と感じたのであれば、早い時期に別の進路を勧めること自体は間違ってはいないと思います>として、一部に理解を示すコメント。他のコメントでも一部もしくは全面的にな好意的なものが結構あります。厳しいことが良いことだという迷信は早くなくなると良いんですけど…。
<とかく昨今、ほぼ誰でも彼でも博士課程に進学できるのは、やはりどうかと思う。産業界が博士取得者にある程度の理解を示すようになったにせよ、やはり、研究職でやっていくには雇用+本人の資質が必要ではないだろうか>
<博士後期課程ならば審査が相当厳しい。そのために厳しい指導になることは致し方ない。「指導するレベルに達していない」といった発言は、例えば論文の文字の間違えや図のミス等のような少し注意深く見るだけで直せるようなレベルのミスが連発されていたからかもしれない>
<ただ教授に少しばかり同情する点は、院生のレベルは下がりました。なぜならば院生を取らないと大学院の存亡に関わるため、学力不足でも合格させてしまいます。もちろん、だからと言って、この教授は通らない>
<どこが悪いの? 能力なくて時間をつぶすだけだよとはっきり言ってあげる方が本人のためだと思うけど>
●能力不足はどちらなのか?大学や准教授がむしろ無能である理由
ただ、こうした妥当性のない擁護ですら、合格している学生の指導を拒否したことは正当化できません。また、能力不足であったとしても受験して不合格になる権利はあります。コメントでは「誰でも合格できるのが悪い」という趣旨のものもありましたが、それは学生側の責任ではなく大学側の責任(院生増加という政府方針も絡んでおりこの場合は日本政府の責任)であり、責任転嫁です。
大学受験自体もそうなのですが、大学側で合格にしておいて「学生の能力がない」と叩くのは責任転嫁で無責任なんですよね。これは「若い人が使えない」と嘆きがちな会社も同じ。合格と判断したのはお前らでしょ?バカなの?という話。能力不足だと思えば不合格にすりゃいいのに、カネがほしいなどの自分たちの都合で合格にしているんですよね。
能力不足という話でいうと、このように能力がある学生かどうかを見極められずに無責任に合格にしている大学側(就活でいうと会社側)が能力不足だと考えられるでしょう。これは「厳しい指導」でも言える話で、学生に対して適切な方法で指導できる能力がない准教授(会社で言うと上司)の能力不足が問題だとも考えられそうです。
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