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日本の南鳥島沖レアアース数百年分 加藤泰浩教授、「数千年分」と過去には発言


2012/7/14:
日本初EEZ内でレアアースの泥発見(南鳥島)
加藤泰浩教授「何千年かかっても使い切れないレアアースが眠っている」
レアアースの問題は「中国依存」だった
日本は「都市鉱山」にもレアアースがある
2018/04/19:
日本の南鳥島沖レアアース、世界需要数百年分
取らぬ狸の皮算用…問題なのは商用化できるかどうか


●日本初EEZ内でレアアースの泥発見(南鳥島)

2012/7/14:"南鳥島周辺でレアアースの泥 EEZ内で初"(産経新聞 2012年6月28日)によると、日本の最東端の南鳥島(東京都小笠原村)周辺の排他的経済水域(EEZ)内の海底に、ハイテク製品に欠かせないレアアース(希土類)を大量に含む泥の大鉱床があることを東京大の研究チームが発見しました。
"http://sankei.jp.msn.com/science/news/120628/scn12062819070002-n1.htm

 同様の泥は南東太平洋の公海上などで見つかっていたが、日本のEEZ内では初だといいます。この排他的経済水域(EEZ)というのは、"国連海洋法条約に基づいて設定される経済的な主権がおよぶ水域"(Wikipedia)のこと。"沿岸国は国連海洋法条約に基づいた国内法を制定"することで、権利と義務が生じます。

 得られる権利は、"自国の沿岸から200海里(約370km<1海里=1,852m>)の範囲内の水産資源および鉱物資源などの非生物資源の探査と開発に関する権利"です。

 一方、"その代わりに、資源の管理や海洋汚染防止の義務を負う"ことになります。今回の場合はもちろん権利の方が重要になってくるわけですね。


●加藤泰浩教授「何千年かかっても使い切れないレアアースが眠っている」

 発見したのは東大大学院の加藤泰浩教授(地球資源学)ら。国際共同研究などで採取された南鳥島周辺のEEZ内の海底ボーリング試料を分析した結果、島の南西約310キロ、水深約5600メートルの海底の泥に最大約1700ppm、平均約1100ppmの高濃度でレアアースが含まれることを突き止めました。

 濃度や層の厚みなどから、周辺のレアアース埋蔵量は約680万トンと推定され、日本のレアアース消費量の約230年分に相当するという。また、島の北約180キロでも1千ppmを超える濃度の泥が見つかっており、加藤教授は以下のように話しています。

「分布は広く、周辺には何千年かかっても使い切れないレアアースが眠っているとみられる」


●レアアースの問題は「中国依存」だった

 "ハイテク素材に少量添加するだけで性能が飛躍的に向上する"レアアースですが、何が問題になっているかと言うと「中国依存」です。

 ですから今回の"公海上ではなくEEZ内で見つかった意味は大き"いわけです。ただし、"採掘技術の確立やコスト競争力が今後の課題"で"加藤教授は「さらに詳細な調査が必要だ」と話"しているようです。

 コスト的に割に合うかどうかというのは、結局もう既に日本は資源大国 メタンハイドレートやレアアース以前の問題で書いたことと同様です。


●日本は「都市鉱山」にもレアアースがある

 このもう既に日本は資源大国 メタンハイドレートやレアアース以前の問題は都市鉱山という話でしたが、エコカーが生む「都市鉱山」(日経ビジネスオンライン 2012年7月5日 吉野 次郎)においてはその都市鉱山の話が書かれていました。
 トヨタ自動車とホンダが、HV(ハイブリッド車)の電池に使われるレアアース(希土類)やレアメタル(希少金属)の再利用に本腰を入れ始めた。

 HVやEV(電気自動車)など電動車両の市場規模は2030年に現在の20倍以上の約3500万台に達するとの予想もあり、レアアースとレアメタルに対する需要は今後高まる見通し。だが近年、中国がレアアースの輸出を制限し、ロシアがレアメタルの一種であるニッケルの輸出税を引き上げるなど、新興国が鉱物資源を囲い込む姿勢を強めている。(中略)

 HVやEVの普及とともに、使用済み電池やモーターが増えており、貴重な鉱物資源が眠る「都市鉱山」として無視できない存在になってきた。

 将来、新興国が鉱物資源を囲い込む姿勢を一層強めた時、電池などのリサイクルで原料を確保する体制を整えているかどうかが、HV・EVの安定生産を左右する重要なファクターの1つになるかもしれない。

 国内で使うにしても、逆に海外を輸出するにしても、手に入れられるレアアースの量が豊富な方が有利です。中国以外の輸入先の開拓も含めて、日本としては多面的に解決策を模索しておいた方が良いでしょう。


●日本の南鳥島沖レアアース、世界需要数百年分

2018/04/19:レアアースの世界需要の数百年分が、東京・小笠原諸島の南鳥島周辺の海底にあることが、早稲田大や東京大などのチームの調査でわかったとのこと。

 このチームは2013年にこの一帯にある海底の泥から高濃度のレアアースを見つけています。今回は、どのくらいの量があるか、海洋研究開発機構の調査船で周辺の約2500平方キロの範囲で計25本の穴を掘って調べました。

 結果、ハイブリッド自動車のモーターなどに使われているジスプロシウムで世界需要の約730年分、テルビウムが約420年分など、レアアースが計1600万トン超あると推計したそうです。
(レアアース、南鳥島沖に数百年分 濃縮する技術開発中:朝日新聞デジタル 竹野内崇宏 2018年4月14日16時15分より)

 ただ、今回のチームの一人である加藤泰浩教授は、前述の通り、過去に「何千年かかっても使い切れないレアアースが眠っている」としていました。むしろスケールダウンしちゃっていて、インパクトは弱めです。


●取らぬ狸の皮算用…問題なのは商用化できるかどうか

 あと、こういうのって大げさに言っているのが常です。また、一番重要なのは採算ベースに乗るかどうかなのですけど、これも大げさなことが多いんですわ。どこで書いたか忘れちゃったのですけど、楽観的すぎる計画を発表しておいて全然それを達成できないといったことが過去に起きちゃっています。

 今回実用化に関わる話としては、泥の中でリン酸カルシウムの粒にレアアースが濃縮されやすいことを見つけたという話がありました。遠心分離の技術を使い2・6倍濃縮して回収する方法を開発し、地上の実験で効果を確認したとのこと。海上にくみ上げる泥の量を減らし、採掘の費用を大幅に減らせるとされています。

 加藤泰浩教授は「費用を減らす可能性も示せたことで資源開発に近づけたのではないか」とおっしゃっていました。本当に商用化が近づいているんだと良いんですけど…。

 なお、枯渇の問題じゃない!石油生産の減少、あの機関がついに認めるで書いているように、石油の「何年分」というのは、「可採年数」と言ってコストを考慮した計算がされます。で、これをレアアースに転用したら、まだ実用化前なので「0年分」ってことになるんじゃないですかね…。現段階であまりに大げさな発表の仕方をされると、STAP細胞発表的な前のめりさを感じてしまいます。


【本文中でリンクした投稿】
  ■もう既に日本は資源大国 メタンハイドレートやレアアース以前の問題
  ■枯渇の問題じゃない!石油生産の減少、あの機関がついに認める

【関連投稿】
  ■南鳥島沖レアアース、中国鉱山の30倍 メタンハイドレートはカナダの9倍
  ■日本のメタンハイドレート埋蔵量では、天然ガス輸出国になれない
  ■世界初!日本が海底からメタンハイドレート採取に成功 100年分の消費量
  ■尖閣諸島は資源の宝庫 石油・天然ガス、さらにレアメタル・メタンハイドレートも?
  ■商品・サービス・技術についての投稿まとめ

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