となりのトトロの都市伝説などの話をまとめ。<ネコバスの行き先は墓道?様々なとなりのトトロの都市伝説>、<「トトロは死神なんですか?」…電話殺到で公式ブログの言及も>、<トトロの映画ポスターの少女、メイともサツキとも違うという謎>、<信じられない!『となりのトトロ』は上映当初は不人気だった!>などの話をまとめています。
(ショッキングな内容を含むおそれがありますので、ご注意ください)
冒頭に追記
2022/08/22追記:
●トトロの映画ポスターの少女、メイともサツキとも違うという謎 【NEW】
●信じられない!『となりのトトロ』は上映当初は不人気だった! 【NEW】
●トトロの映画ポスターの少女、メイともサツキとも違うという謎
2022/08/22追記:なんかまた都市伝説となりそうな話があったので追記。公式の説明も載る
『となりのトトロ』のミステリー。トトロの隣にいる“謎の少女”の正体は? | ハフポスト アートとカルチャー(安藤健二 2022年08月19日という記事が出ていました。1988年の上映当時のポスターの少女は、サツキでもメイでもないという不思議なことになっているそうです。
<この少女は劇中に登場するメイともサツキとも、微妙に姿が違う。顔はメイに似ているが、頭身と年齢はもう少し高そうだ。服装はオレンジ色の吊りスカートで、劇中でサツキが着ているものだ。
ハフポスト日本版の編集部の同僚に聞いてみると、「メイだとばかり思っていた」という声が多数聞かれた>
記事を読む前の時点で想像したのは、単にポスターは映画完成前に作っておりキャラデザインが固まっていなかったため。また、「あなたもトトロに出会えるかもしれない」という意味を込めて、敢えて映画の登場人物ではない「誰か」をポスターに用いた…という説も想像してみました。
で、答えは?といことで、記事本文を読んでみましょう。スタジオジブリ広報部によると「かなり前の映画ということもあって、詳しいことは諸説あってはっきりしません」としつつも、「サツキとメイの特徴を1人の女の子に集約したというのは、間違いないようです」というコメントでした。
ここらへんは複雑で、もともとは少女は1人だけであったのを2人に増やした…という事情がまず、背景としてありそうでした。どうも宮崎駿監督としては、「女の子は一人」というイメージが強かったみたいですね。このイメージが後々まで効いてくる重要なポイントとなっていました。
<『となりのトトロ』の原型は、1975年に宮崎監督が描いた3枚のイメージボードだった。このときすでに、バス停で父親を待つ少女と、頭の上に葉っぱを載せた謎の生き物が描かれている。このときは絵本にするつもりで、主人公の少女は1人だった。79年にもテレビの特別番組などの企画が動き、イメージボードが新たに描かれたが実現しなかった。
その後、1986年末から『となりのトトロ』の制作が本格的に始まると、宮崎監督は主人公の少女を2人の姉妹に設定変更した。その理由は、同時上映される『火垂るの墓』(高畑勲監督)の上映時間が予定より延びたことに伴い、『となりのトトロ』の上映時間が延びたことが理由だったという>
<『となりのトトロ』は本来、女の子とオバケの交流で、その女の子は一人だったんですが、高畑さんへの対抗心に燃えた宮さんは「映画を長くするいい方法はないかな」と言い出して、それで一人の女の子を姉妹にすることを自ら思いつくんです。サツキとメイは、宮崎駿の負けず嫌いの性格から誕生したのです>(
「ジブリの教科書3 となりのトトロ」(文春ジブリ文庫)の中で、製作委員会のメンバーだった鈴木敏夫さんが説明)
「ジブリの教科書3 となりのトトロ」(文春ジブリ文庫)

●信じられない!『となりのトトロ』は上映当初は不人気だった!
で、このときの少女がポスターに…というのであれば、わりと話がすんなり行きます。その場合は、私が想像した「ポスターは映画完成前に作っておりキャラデザインが固まっていなかったため」が正解となるでしょう。ところが、ここらへんは私の想像より複雑で、これは全然正解じゃありませんでした。
『となりのトトロ』のポスターの原画を宮崎監督が描いたのは1987年夏ごろ。木原浩勝さんの著書『ふたりのトトロ』(講談社)によると、第2稿まではサツキとトトロが並んでいたのに、第3稿になって、以前のイメージボードに近いサツキでもメイでもない少女に。姉妹が先にできていたにも関わらず、先祖返りした形です。
<バス停で待っているのがサツキ1人でいいのか……という問題があったが、宮崎監督は「サツキとメイの二人がトトロと並ぶのは、どうしても違う」と主張。その結果、二人の特徴を併せ持つ少女が描かれることになったのだという>
木原浩勝さん
<ポスターの少女をサツキだと思っている人、メイだと思っている人がいると思うが、実のところどちらでもないといえるし、どちらでもあるともいえるキャラクターだ。つまり一種の合成キャラクターとでもいえばいいだろうか?具体的にいえばサツキより低くメイより高い身長。服装はサツキ。肩から上(顔立ちや傘の色)はメイとして決定される。映画に登場しないキャラクターを使ったポスター画など前代未聞だと思った>
そうだったの!?と驚いたのですが、当時となりのトトロは全然ヒットしなかったとのこと。1988年の上映時、『となりのトトロ』と『火垂るの墓』の配給収入は合わせて5億8800万円と伸び悩みました。そのためか、上映当時に「ポスターの少女は誰?」という問い合わせがスタジオジブリにあった記憶はないといいます。
こうして今になってポスターの少女が話題になるようになったのは、となりのトトロが後から人気になってなおかつ繰り返しテレビで放映されるなど長寿作品となったため。うーん、当時は人気なかったというのは本当びっくり。個人的には、ポスターの少女に匹敵する驚きですわ…。
●ネコバスの行き先は墓道?様々なとなりのトトロの都市伝説
2012/7/15:私のブログの投稿記事は20のジャンルに分類しており、少ないジャンルを重点的に補充する期間を設けるなど、なるべく偏らないように…と思いながら書いています。2,3ヶ月一度も書いていない不人気ジャンルも何か書くようにもしており、「神話・伝承・不思議な話」(2021/08/30追記:現在は「雑学」にまとめ)で候補にしていたのが、今回の「となりのトトロの都市伝説」でした。
で、夜ニュースサイトを見ていたら、となりのトトロの都市伝説が記事になっているじゃありませんか。あまり書かないジャンルの貴重なネタなので本当はもう少し出し惜しみしたかったところなのですが、話題になっているうちに…ということで、ささっと書いて投入してしまいます。これを逃すと、誰にも読まれないかもしれませんしね。
今回は、トトロの都市伝説はとにかく集めてみようということで、とりあえず、2ちゃんねるから。 まず、下記のものは、「皐月=サツキ」「冥=メイ」というわかりづらい表記になっています。「冥=メイ」ってのが、縁起でもない感じですね。今回の都市伝説は基本こういう縁起でもないものです。
11 : (≡~-~)っξうんち大好き人間 ◆9vSedxUDjQ : 2010/07/23(金) 23:55:09.59 O
トトロは死に神
トトロが見える人は死が近づいている
皐月と冥のストーリーは2人の死のショックで入院してる妻のために書いてあげたお父さんの小説
冥が死んでサンダルが見つかる
皐月は周りの人を驚かせないように冥のではないというが
トトロと契約し「冥に逢わせてほしい(死の世界へ)」
ネコバスで冥のもとへ(ちなみにネコバスの行き先表示の中には「墓道」という表示がある)
冥と皐月は母のいる病院のもとへ(死んでいるから直接は合わない)
母「今そこの木のところで皐月と冥が笑ったような気がした」
父「案外そうかもしれないよ」
この意味深なせりふは皐月と冥が死んだことを表している
ちなみに冥の影は途中から消えている
「となりのトトロ」そう「死はすぐそばに」
(
となりのトトロの都市伝説いまだに信じてるやつってなんなの??より)
●トトロが見える子供と見えない子供がいる理由とは…?
上記は以前私の見た都市伝説とはちょっと違う感じでした。ただ、そういった変化が典型的な都市伝説ですね。伝言ゲームのように伝わりながら変化していく…といったことが都市伝説では一般的なんですよ。なので、非常に様々なパターンが見られる…ということになります。
2ちぇんねるだけだと少ないので、もう一つ「ネイバーまとめ」も見ました。こちらに関しては、すでに上記とほぼ同じ内容を重複して掲載しても仕方ないので、異なる内容のものだけ紹介したいと思います。なお、完全にそのまんま引用ではなく、改行などはある程度変更しています。
http://matome.naver.jp/odai/213392187465802660
・後半、サツキとメイの影が薄くなる
・「メイ」と書かれたお地蔵さんが一瞬映っている
サツキがメイを探す場面で、一瞬お地蔵さんがフラッシュバックをする。そのお地蔵さんをコマ送りで見ると「メイ」と書かれたお地蔵さんが写っている。その後、メイがお地蔵さんと並んで座っているシーンがある。
・トトロは、死期が近い人間、もしくは死んだ人間にしか見ることができない
主題歌歌詞には「子供の時にだけ〜♪あなたに訪れる〜♪」とあるが、カンタにはトトロが見えなかった。メイは物語序盤からトトロが見えていたが、サツキは序盤は見えていない。そして、メイがいなくなった後、サツキがトトロに「妹のところ(=あの世)に連れて行って」とお願いすると見えるようになる。
・母親の入院していた病院は実在した。
親の入院していた七国山病院は、東京都の八国山緑地に隣接する東京白十字病院と新山手病院がモデルになっている(どちらも元結核療養所)。結核は1950年までは日本人の死亡原因のトップ、トトロの時代設定について宮崎駿は「テレビのなかった時代(=NHKの放送開始が1953年なので、それ以前と考えられる)」と話していることから、母親の先は長くないと考えられる。
・エンドロールは過去の回想シーン
エンドロールで、家族が一緒にいるシーンが流れるが、両親の顔が劇中よりも明らかに若い。つまり、サツキとメイが生きていた過去の回想シーンである。
・トトロの名前の由来
トトロの名前の元になったトロルとはノルウェーの伝承に伝わる邪悪な妖精で、死神とも言われている。
●「トトロは死神なんですか?」…電話殺到で公式ブログの言及も
となりのトトロの都市伝説ってのは、大体こんな感じです。こういうのを信じる方がバカと思われるかもしれませんが、私は初めて読んだときは信じるとか信じないとかじゃなく、もうとにかくショックでした。一方、公式ではこんな都市伝説を認めている…なんてことはなく、もちろん既に否定されています…というのが、私が今日見た記事の話でした。
<ゴールデンウィークの谷間の出勤日ということで、取引先からの電話も少なく、なんとなーく平和な3スタ2階。と、そんな中、かかってくるのはなぜか
「トトロは死神なんですか?」という一般の方からの問い合わせばかり。みなさん、ご心配なく。トトロが死神だとか、メイちゃんは死んでるという事実や設定は、「となりのトトロ」には全くありませんよ。最近はやりの都市伝説のひとつです。誰かが、面白がって言い出したことが、あっという間にネットを通じて広がってしまったみたいなんです。「映画の最後の方でサツキとメイに影がない」のは、作画上で不要と判断して略しているだけなんです。みなさん、噂を信じないで欲しいです。 ...とこの場を借りて、広報部より正式に申し上げたいと思います>
以上は、
いつものジブリ日誌 2007年05月(5月1日(火))であった話。ジブリの公式ブログですね。オフィシャルがわざわざ言及するのもビックリですけど、そんな電話がいっぱい来たらそりゃあできるだけ広く周知せざるを得ませんわ。電話した人もある意味被害者ではあるのですが、非常に迷惑がかかっています。
●迷惑がかかっているのに公式の言及をさらに不謹慎な都市伝説に…
ちなみに先のネイバーまとめでは、この公式ブログが否定していたことまで含めて、さらに以下のように都市伝説化しているんですよね。都市伝説ができてしまうというのは仕方ないところがあるのですが、ここらへんはちょっと度が過ぎています。問題が起きてなお迷惑をかえりみない…といった感じで、悪質です。
・「となりの」市で起きた事件との関連
<1963年5月、埼玉県狭山市で実際に起きた、少女を被害者とする強盗強姦殺人事件、「狭山事件」の影響を受けていると言われている。狭山市は、となりのトトロの舞台となった埼玉県所沢市の 「となりの」市である。
宮崎駿がアニメーションの世界に入ったのが事件の翌年の1964年。
サツキとメイの名前も、狭山事件の起こった5月(英語でメイ、日本語でサツキ)が由来であると言われている。
また、ジブリがトトロに関する都市伝説を否定したのも5月であった。(引用者注:どちらも5月1日で実際に一致してはいます。これは単に狭山事件の日に話題になって電話殺到…って流れかもしれません)>
狭山事件は高校1年生の少女を被害者とする強盗強姦殺人事件で、被差別部落問題や冤罪説といった、かなりナーバスな問題を含んだ事件なんですよね。上の方であった都市伝説の時点でも十分許せないジブリファンも多いかもしれないですが、狭山事件までネタにするというのは不謹慎すぎるでしょう。
ただ、残念なことに、都市伝説というのはもともとそういう不謹慎すぎるものを絡ませることが結構あるものであり、私がこんなことは言っても仕方ないことかもしれません。とはいえ、となりのトトロの場合は、実際に迷惑がかかる人がいるというケースですので、少なくともこれを読んだ方は自重してくれればと思います。
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