2009/3/5:
●キロの漢字はある?ミリは変換すると「粍」が登場
●センチメートル・キログラム・ミリリットルなどの漢字は?
●「粉」(こな)がデシメートルと被ってしまう不具合が発生!
●キロの漢字はある?ミリは変換すると「粍」が登場
2009/3/5:ブログを始めようと決めて、まずブログ名を考え、次にハンドルネームを考えることに。 ブログ名は結構悩んで「千日ブログ」に。千日続けようという目標からつけました。(2019/06/16追記:その後「知識連鎖」に改めています)
一方、ハンドルネームはすんなり。ブログ名が”千日ブログ”でテーマが1000と決まったので、1000倍を意味する接頭語の”キロ”( キログラム(kg)とかキロメートル(km)のキロ )と簡単に決めてしまいました。(後から
苗字もつきました)
これでハンドルネームは無事決まったんですけど、「”キロ”って漢字でどう書くんだろう?」とふと疑問に思って調べてみることに。なんでそんなこと思ったのかというと、”ミリ”は変換すると一覧に”粍”なる漢字が現れるのできっと”キロ”もあるんじゃないかと考えたのです。
●センチメートル・キログラム・ミリリットルなどの漢字は?
で、結論を言うと”キロ”はないけど、”キロメートル”はあって”粁”と書くそうです。同じく前述の”粍”も”ミリ”ではなく正しくは”ミリメートル”。”ミリ”単独での漢字ではないんですね。
これは明治期に”メートル”を”米突”と音訳したところから、”キロメートル”は1000倍のメートルなので「 米 + 千 」としたため。同様に、”ミリメートル”は1000分の一のメートルなので「 米 + 毛(もう) 」にしたというウソみたいな本当の話です。毛は1000分の1を表す数字の単位なんですね。
さらに”メートル”以外に”グラム”なども同様に音訳して”瓦蘭姆”、”キログラム”を”瓩”とやったそうです。それらも含めて以下にまとめます。
<単位と漢字表記>
1000分の1 毛
100分の1 厘
10分の1 分
1 なし
10倍 十
100倍 百
1000倍 千
<長さ(メートル)の漢字表記>
ミリメートル 粍
センチメートル 糎
デシメートル 粉
メートル 米(米突)
デカメートル 籵
ヘクトメートル 粨
キロメートル 粁
<重さ(グラム)の漢字表記>
ミリグラム 瓱
センチグラム 甅
デシグラム 瓰
グラム 瓦(瓦蘭姆)
デカグラム 瓧
ヘクトグラム 瓸
キログラム 瓩
<体積(リットル)の漢字表記>
ミリリットル 竓
センチリットル 竰
デシリットル 竕
リットル 立(立脱耳)
デカリットル 竍
ヘクトリットル 竡
キロリットル 竏
●「粉」(こな)がデシメートルと被ってしまう不具合が発生!
気になったのは、 ”デシメートル(粉)”。「こな」と被っちゃってますね。ほぼ全く使わない単位ですので、問題ないっちゃ問題ないんですけど、ちょっとすっきりしないところがあります。
あと、音訳の”瓦蘭姆(グラム)”は雰囲気がわかるものの、”立脱耳(リットル)”の最後の”耳”にいたっては何で選んだのかさっぱりわかりません。”立取”とかで良いのに。(これについては、
マイトツ?ガランモ?米突・瓦蘭姆・立脱耳が読めない!でもう少し調べました)
こうした音訳は全く使われていないと思うかもしれません。しかし、米(メートル)は”平米(平方メートル)”、”立米(立方メートル)”として今でも一般的に使われています。調べてみると、
撃滅戦車隊3,000粁
(キロメートル)という映画もあるそうです。
覚えても何の得にもなりませんけど、昔の人はこうやって外来の知識を日本に取り込もうとしたのかと思うと少し感慨深いです。 ということで、うまくまとまったっぽいので今日はここで終わりにします。
(ここらへんの関係では、
重力・引力・分子・遠心力・動力は、志筑忠雄(中野柳圃)の造語というのも書いていますので、良かったらどうぞ)
【本文中でリンクした投稿】
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ハンドルネームのつけ方 ~今日から苗字がつきました~ ■
マイトツ?ガランモ?米突・瓦蘭姆・立脱耳が読めない! ■
重力・引力・分子・遠心力・動力は、志筑忠雄(中野柳圃)の造語【関連投稿】
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漢字の大きな数の単位が面白い 無量大数,不可思議,那由多の意味 ■
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