あまり注意して見たことなかったのですが、ふとエアコンのリモコンを見ると、「まろやか運転」という運転モード(?)のようなものを発見しました。
それから、風量という項目があるのにも同時に気づきました。自動としずかの二種類の名前が見えます。
「まろやか運転」は押してみたものの、特段の変化は感じられず何をしているのか不明です。(アパート備え付けで説明書はなし)
「しずか」の方は風量ボタンを押すと変化します。二段階ではなく、もう少し何段階にか分かれるようですが、いつも運転し始めにいうゴーゴーといううるさい音がなく、穏やかに室内温度を下げているのがわかります。
ここらへん、皆さんのエアコンだと微風、弱風といった記載が普通じゃないかと思われますが、とりあえず、たいていのエアコンに搭載されている機能でしょう。
で、私が知りたいのが、この運転モード・風量調整は果たして省エネ・節電になるのか?ということです。
ゴーゴーと急激に動かさないのですから消費電力は低いと思われますが、設定温度に達するまでの時間の長さで結局電気代がかかるということも考えられます。(なお、今回はトータルの電気代の削減として話を勧めます。ピーク時の電力カットが目的であれば、トータルの電気代が増えても微風運転する効果はあるかもしれません)
以前の
エアコン節電のコツと禁じ手 電源オフ禁止などによれば、消費電力が高いのは圧倒的に最初です。この最初の電気代を削減できれば大きいという可能性があります。
一方、その記事や過去の記事であるように、基本的には自動にしろ、人間は余計なことするなとありましので、風量もまた自動にするべきのような気もします。
さて、ネットでは風量、それに関わる運転モードについて言及しているところはあるでしょうか?
最初に見つけたのは、産業用だけではなく家庭用でもすっかりおなじみとなった
ダイキンです。
"エアコンの使い方を見直そう"というページに、ズバリ"風量設定は「微風」「弱風」「自動」のどれが一番省エネになりやすい?"というものがありました。
パーフェクト、パーフェクトですよ、ダイキンさん。(他に2サイト用意していましたが、ダイキンが良かったので未使用となりました)
ちなみに私ダイキンの水玉のマスコット好きで、キーホルダーを持っていました。検索すると「ぴちょんくん」って名前みたい。
「ぴちょんくん」の話は今はいいんだ。
回答です。博士の回答なので、若干博士口調です。
じつは、風量設定を「自動」にしておくのが一番省エネになりやすい。
風量設定を「自動」にしておくと、部屋が冷えるまでは強風で、その後は微風というように、一番効率よく、部屋にいる人が心地よく感じるように風量を調整してくれる。
エアコンは、スイッチを入れてすぐのときなど「部屋をがんばって冷やしている」状態のときに、多くの電気を使うんだ。「微風」や「弱風」のままにしていると、部屋が冷えるまでの時間が長くなって、結果的によけいな電気を使うことになる。だから、最初は強風にしておき、部屋が冷えたら微風・弱風に切り替えてくれる「自動」がおすすめなんだよ。
自動の方がトータルで見て良いようです。
同じダイキンの
全国600名に聞いた「今夏の節電と空気」に対する意識の調査-(2) (2011年5月19日)にはアンケートもありましたが、前回書いた
電源オフ禁止とともに微風の話がありました。
この点はやはり勘違いが多いようです。
III-2) 「風量を弱に」「運転のON/OFF」、使い方によっては節電効果がなくなることも!?
Ⅲ-1(図4)で聞いた、効果的だと思うエアコンの節電対策については、3位「風量を弱にする」(27.5%)、4位「室温の上下に合わせ、エアコンをON/OFFする」(25.2%)にも多数の回答がありました。
調査は、様々なエアコンの節電対策を行おうという人々の意識を裏付ける結果となっていますが、対策が全ての場合に一律に正しいと言えない場合があり、注意が必要です。
例えば「風量を弱にする」という回答も多くみられましたが、エアコンは室内温度と設定温度の差が大きい場合、弱運転を行うと設定温度になるまでに長い時間がかかってしまい、結果的に多くの電気を使ってしまいます。外から帰ってきて暑い部屋を空調する際、頼りになるのが、風量を「自動」にした運転です。この運転は、部屋が冷えるまでは強風で、その後はエアコンの性能を最大に引き出す風量に「自動的に」調節し、最も効率よく快適にお部屋を冷やしてくれます。
また、「部屋が冷えたらエアコンを止める、暑くなったらエアコンをまたつける」ということを繰り返すことは一見省エネのようにも思えますが、エアコン起動時にかかる電力が大きく、部屋にいる時は、あまり頻繁に自分でON/OFFをして室温を調節するよりも、エアコンに温度設定を委ねる方が、かえって省エネになるという場合もあります。
エアコンは、急激に部屋を冷やすときに多くの電気を使います。設定温度まで冷やした後、その設定温度を維持しているときは、急に部屋を冷やす場合と比べてとても少ない電気で済みます。
エアコンの機能を知り、状況に応じて上手に活用することが、ご家庭の節電につながります。
リモコンを見てからずっと気になっていましたので、これでスッキリしました。
関連
■
エアコン節電のコツと禁じ手 電源オフ禁止など ■
エアコンの電気代削減術1 ~21.8%の省エネ~ ■
エアコンの電気代削減術2 ~細かな工夫~ ■
エアコンのドライの消費電力 ■
冷房と除湿 ■
その他の商品・サービス・技術について書いた記事
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|