中学生くらいになってからかな?「マシン」と「ミシン」は同じ"machine"を日本語化したものだと聞いて、ショックを受けました。
この手のものとしては一般的ではありませんが、"check valve"を「チェックバルブ」ではなく「チャッキバルブ」と慣用的に呼んでいるというのがあります。
これは「訛り」だと言っている人もいますが、何となく「チャッキ」の方が良い発音のような気がします。さっきの"machine"も「マシン」の方が一般的ですが、「ミシン」の方がすごそうです。
まあ、私の勝手なイメージなんですが……。
そういえば、明治か大正かの昔に犬の名前に「カメ」というのが流行ったそうです。
何で犬に亀なのかと言うと、外国人がよく犬をそう呼んでいたからと言う。
そう言われてもなかなかピンとは来ませんが、英語で書くと一目瞭然。"come"なんです。犬の名前を呼んでいたんじゃなくて、「おいで」って言っていたんですね。(ちょっと検索すると、"Come here"と呼んでいたうちの前半からと書かれていました)
この「カメ」という音もむしろ英語っぽい感じがしなくもないです。
あと、おもしろいなって思うのが、"direct"。
これは普通日本語表記は「ダイレクト」ですよね。「ダイレクトメール」とか、「ダイレクトパス」とか。
しかし、"director"と"or"つくと、ほとんど「ダイレクター」とは呼ばずに「ディレクター」と呼びます。
試しに辞書を見てみると発音記号はいっしょで、外国人の発音を聞いても似たような感じ。まあ、ここらへんは辞書によって違うものを採用していることもありますから、絶対とは言い切れませんけど……。(
directと
director、エキサイト辞書)
といった感じでつらつらと書いてきましたが、私は「プロフィール」と「プロファイル」もその類だと思っていました。
"file"なら決して「フィール」とは読まないですが、"pro"がつくと日本語では「プロファイル」が優勢に。あら不思議。
外国人の発音も「プロファイル」の方が近そうです。(
エキサイト辞書)
でも、そうじゃなくて別語源という説が
ヤフー知恵袋にありました。
プロフィールとプロファイル
プロフィールは、自己紹介(例、私のプロフィール) プロファイルは、研究結果(例、みかんの解析プロファイル) に使われていることが多い気がします。 どっちも同じProfileですが・・・ これは日本人の気分の問題なのでしょうか?
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回答が次です。
同じ語源で、プロフィールはフランス語、プロファイルは英語です。 最初に日本に入ってきたのはフランスから伝えられた「プロフィール」でした。 それよりも遅れて解析という意味で日本に伝わったのはアメリカ経由の「プロファイル」です。 フランスではどちらも「プロフィール」であり、英語ではどちらも「プロファイル」です。
日本人の気分で決まったのではなく、その単語が伝わる時に広い意味ではなく狭い意味でのみ使われたので 日本語ではこういう使い分け区分ができたのです。
似たことは、安土桃山時代にポルトガル語で伝わった「カルタ」は遊びの名前、明治になってドイツ語で伝わった「カルテ」は医療用の記録紙、 そしてもっと広い用途の紙の小片を英語で「カード」と呼ぶ…という例にも見られます。 |
私が思い出したのは「エネルギー」です。
学校で"energy"を習ったときに、「エネルギー」はこれをローマ字読みしたのかと思いましたが、さにあらず。ドイツ語の"energie"が語源でした。
このエネルギーの語源はエキサイト辞書(大辞林 第三版 (三省堂))でも確かめられるのですが、念のためにと見た
プロフィールは英語の"profile"を採用しており、〔プロフィル,プロファイルとも〕 と書いていました。
辞書が間違っていることもちょくちょくありますので、フランス語説が間違いとも言えませんが、どうやら広く浸透してはいないくらいは言えそうです。
プロファイルとプロフィールは以上としたいのですが、このプロファイルパターンや前半部分で上げた同語源タイプのものがもう少しありましたので、次回書きます。
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