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三橋貴明と廣宮孝信 国債論への批判と肯定的評価


 以前読んだ廣宮孝信さんの主張は、三橋貴明さんと重なりました。で、検索かけてみると、いっしょに本を出されていました。



 やっぱり仲良しさんなんでしょうか?


 お二人の名前で検索すると、結構批判サイトにもぶつかります。

 たとえば、【廣宮孝信】きみ、浅はかだよ、広宮くん(三橋貴明まとめblog ~ それ、間違ってるよ、中村くん ~ 2012-04-28 09:41:31)。

 ここはリンクのみで詳細は別ページですが、選挙のことがちょっと書いていました。
2011年4月、三橋貴明先生の後を追う(引用者注:過去に参議院選に出て落選しています)ように大阪市議会議員選挙に無惨にも落選した広宮孝信こと廣宮孝信氏。
実は三橋先生のトンデモ経済理論は廣宮氏のパクリだったりする。
そんな浅はかな廣宮氏を弊blogで扱った記事の総集編である。

 こちらによると、廣宮孝信さんは三橋貴明さんのパクリ元だそうです。似ていると思ったのも当然だったのかも。

 あと、こことは違う部分だったような気がしますが、中野剛志VS岩田規久男 インフレターゲット論批判で見たアマゾンレビューでは中野剛志さんは三橋貴明さんの受け売りだと書かれていました。

 廣宮孝信→三橋貴明→中野剛志といった系図なんでしょうか?


 それはともかく、先のブログの内容です。

 上記のようにちょっと皮肉が強いのですが、【無限国債論】国家のバランスシート!(キリッ)と言う馬鹿に漬ける薬 ~前編~(2012-04-03 21:58:33)の方からも少し引用します。
国家のB/Sとは単に各部門毎の金融資産・負債それぞれの総額を貸借対照表の様にした物になる。
よって非金融資産は含まないので、貸借対照表の出来損ないである。
この国家のB/Sの元祖は、浅はかな男と弊blogで何度か紹介した廣宮孝信氏である。
それを独創的かつスタイリッシュな色分けで世間に知らしめたのが我等が三橋先生なのである。

(中略)

例えば資金の流れが国内で完結していた場合(鎖国等)を考えてみる。
ここでもし国内に私と貴方の2人しかいない場合、私が現金1万円を貴方から借りたら、国家のB/Sでは貴方の債権が資産側に、私の債務が負債側にそれぞれ1万円ずつ計上される。
厳密には私は紙幣という資産を得ているが、紙幣は日銀の負債になる。
この時は対外純資産が無い事になるので、国家のB/S上の全ての資産と負債は等しくなる。
何が言いたいかというと、この場合は国内の債権・債務は相殺すると必ずゼロになる。
ゼロにならない場合、それは海外に貸した(借りた)事になる。
つまり国内の債権・債務を相殺して残った物は対外債権(債務)という事である。
更に言えば世界中の債権・債務を相殺すれば必ずゼロになる。
要するに「誰かの資産は誰かの負債」という名言の通り、国家のB/Sの元となる資金循環統計とは「誰かの貸し借り」を表現してるに過ぎない。
だから純資産国があるという事は、他に純負債国があるという事になる。
世界中の国々が純資産国となる事は不可能なのである。

では対外純資産というストックに変化を与えるのは何か?
これは経常収支というフローになる。
日本は経常黒字というフローが毎年積み重なって200兆円を超える対外純資産が出来上がった訳である。
もし国家のB/Sを企業のB/Sと同じ感覚で捉えてしまうと、純負債(債務超過)は悪い事で、純資産の増加は良い事になる。
純資産を増やすという事は、経常黒字を増やそう、といった重商主義的な発想である。
ましてや純資産国があるなら、必ず純負債国もある。
純負債国が財政破綻という訳でもない。
つまりバランスシートと名乗るくせに、財政の健全性を見る指標としてはまるで役立たずなのである。

 ここらへん、貿易黒字、貿易赤字に意味はない?を思い出しました。

 まあ、理解しきれなかった話なんですけど、私は必ず存在するはずの貿易赤字の国って皆そんなに酷い状態なのか?世界中が発展することはないのか?みたいな部分が不思議でした。

 同様に純負債国が財政破綻なら世界のおよそ半分は財政破綻になってしまうという今回の話も、感覚的にはわかります。


 もう一つ、三橋貴明出鱈目理論24(日本経済をボロボロにする人々 2011年08月08日00:00)でもお二人が揃って登場していました。
 国債を刷って刷って刷りまくれ!なんて平気で適当なことを書く評論家は本屋にいくと腐るほどいることがよくわかる。廣宮孝信氏なんかはその象徴だろう。立ち読みでちょっとめくる程度しか読んだことはないが、明らかに三橋はこの人物に洗脳されていると思わせるものがある。そして、日本最強理論を展開する三橋の妄想にとって、ちょうど都合がよかったのだろう。しかし廣宮孝信氏という人物は金融というものを全く理解していないのがよくわかる。もちろん三橋氏についても同様である。だからこんなおかしなことを書くのだろう。

 先のブログによれば上下関係が違っていて、廣宮孝信さんの方が上位みたいですけどね。


 内容の方はよくわからなかったので、わかりやすかった部分だけ。

 三橋貴明さんは著作でこう書いているようです。
 インフレになれば、国債を償還すればいいだけなのに、ハイパーインフレを招くなどと危機感を煽るのは、もはや寝言である。だいいちハイパーインフレーションの定義は、年率1万3000%だ。戦後の焼け野原の日本でさえ、たった360%。その40倍ものインフレに日本にやってくると、真顔で吹聴していることにほかならないのだ。ここまでくると、まともに取り合う前に、「お気の毒様」とすら言いたくなる。(130~131ページ)

日本の大復活はここから始まる!

 「ハイパーインフレーションの定義は、年率1万3000%だ」と書いていますが、まずそもそも"ハイパーインフレーションに定義はない"ようです。

 そうなると、ハイパーインフレの危険性を吹聴する人が「年率1万3000%」を想定しているとして攻撃するのは、藁人形論法となってしまいます。


 私もあまりハイパーインフレを言う人はどうかとも思いますが、インフレの感覚についても非難されています。
仮に1万3000%以上をハイパーインフレだと仮定したとしても、それ以下だから大丈夫だなんて冗談は話にならない。なにしろ預金封鎖を行った状態でも360%のインフレが発生したのだ。しかもこれは年率であり、5年ぐらいの単位で見たら複利効果もあって物価は約100倍。インフレ率10000%だ。これでたったと言えるだろうか?100万円が1万円の価値に5年でなることが「たった」だとしたら三橋の感覚はかなりおかしい。年率360%だとしても、物価は年間で4.6倍に跳ね上がっている。つまり100万円の価値が1年で21万7千円の価値に目減りするのだ。しかも預金封鎖されていて自由にお金を使えない状態でこれだけのインフレを起こされて、たった360%と主張しているのだ。


 こうやって批判的な意見ばっかりだとあれなので、肯定的なものも載せたいところです。

 検索で最初に出た"第2次麻生内閣早期実現のために尽力しよう産経新聞の応援を通して、日本を普通の国にしよう"と掲げる"産経新聞を応援する会"というブログは肯定的だったのですが、動画を貼っているだけで内容の言及はほとんどありませんでした。

 仕方ないので、動画のコメントからいくつか肯定っぽいものを。
評価の高いコメント

ユダヤ金融が世界経済を混乱させてるってのは知ってました。

Zeitgeist ザイトガイスト 時代の精神ってドキュメンタリーで・・・ youtubeにもあるはず。。。

アメリカ人でさえ、ユダヤ金融に食い物にされてるんですから。


日本にグローバル/新自由主義を押し付けたくせに、今となっては­自国経済を必死に護る為に経済保守主義を貫いて、大胆な財政出動­をしてドル安政策をしてきて、日本には財政出動と円安を許さない­アメリカ。ケインズ先生の言っていた事は正しかったとアメリカが­身をもって示してくれております(笑)。日本も早く財政出動して­景気回復してください。


今となってはマネタリズムを提唱したフリードマンも、共産革命を­広めたスターリンやレーニンもユダヤ人の血をひいていると解って­いるだけに笑えません。日露戦争も日本に資金提供したのはユダヤ­資本と言われておりますし、その後の共産革命勃興にも間接的に手­を貸してしまったのでしょうか... 日本が超デフレ期の今、財政出動を出来ない背景には、ユダヤの意­図が見え隠れしてそうな気がします。貴重な内容ありがとうござい­ます。


いわゆる「バブル」ではなく、本当は実体経済をともなった好景気­であったが、働かずに、土地や金で設ける人間はけしからんと、マ­スコミ世論を中心に国民全体が金持ちに嫉妬してしまい、その世論­に押されて、時の内閣総理大臣・宮沢喜一が「生活大国5カ年計画­」と称して、家が買いやすいように土地の値段を5分の一にします­と宣言。そして橋本竜太郎大蔵大臣が、土地融資の総量規制で国民­の資産を勝手に暴落させた。さらに追い討ちをかけるように、平成­の鬼平と呼ばれた三重の日銀総裁が、金利を次々と上げて金融を極­端に引き締め、好景気に止めを刺した。つまり、国民全員が嫉妬し­てバブル退治をして、自分たちの首を絞めたのが事の真相。

この図式は、自由主義にして景気が良くなったが、「格差はけしか­らん」と世論を盛り上げ、自由主義はアメリカの「新自由主義」で­良くないとし、自民党内の社会主義的な福田内閣が、反小泉・安部­路線で誕生し、次々と規制によって不景気にしたのと同じ。

民主党になってから、さらに酷くなったが。ボンクラ政治家ばかり­だからな。

 評価の高いコメントは最初のものの他に実はもう一つあったんですけど、"赤のバックも悪くないと思う。決して見づらいとは思わない、私は­"というものでした。

 見づらいって意見が初期にあったせいで、動画が見やすい、見づらいという話が話題になっていたせいみたいです。


 今日は以上。

 経済の話は難しいので、以上のようにさらっと紹介するだけとしました。


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