2012/8/24:
ハゲが遺伝は間違い 原因はプロスタグランジンD2(PGD2)という酵素
「ハゲ」を治す薬があと2年もすると市場に出回る
ハゲは本当に遺伝する…以前は医師がそう説明していた
100%遺伝が原因とされていた男性型脱毛症(AGA)とは?
2018/06/05:
2年もすると「ハゲ」を治す薬登場…はどうなったのか?
●ハゲが遺伝は間違い 原因はプロスタグランジンD2(PGD2)という酵素
2012/8/24:「えっ、そうなの?」と驚いたのが、
【男性に朗報】ハゲは遺伝じゃなかった!?抜け毛の特効薬があと2年で発売されるらしいゾ!!(更新日時:2012年08月20日 15時53分 IRORIO(イロリオ))というニュースでした。何とハゲが遺伝というのは嘘だったそうです。
これによると、遺伝が主な原因だと考えられていた男性の薄毛ですが、米ペンシルバニア大学のGeorge Cotsarelisさんらは、ハゲの原因は、プロスタグランジン D2(PGD2)という酵素が毛包塞いでしまうためだということを突き止めたそうです。
研究の結果、髪の薄い男性の頭皮には、通常の3倍も多いPGD2が存在することが判明。同時にこれらが毛包の発育を邪魔しているのだとがわかったといいます。さらに、マウスを使った実験でも、PGD2が発毛を妨げていることが確認できたというのです。
●「ハゲ」を治す薬があと2年もすると市場に出回る
記事のタイトルにある「抜け毛の特効薬」に関しては、「ハゲ」を治す薬があと2年もすると市場に出回るようになると書かれています。ただし、育毛にも役立つかどうかは定かではないという記載もあり、よくわかりません。
これはどういうことかと想像すると、現時点の毛の状態をキープする助けとなるくらいの意味ですかね?
とりあえず、現時点でハゲてしまっている部分には効果なし、既に薄毛の人も治らずでしょうね。まあ、「定かではない」という書き方ですから、良い方に転ぶことを夢見ることもできそうですけど…。
●ハゲは本当に遺伝する…以前は医師がそう説明していた
Wikipediaではどう書いているだろうな?と読んでみたのですが、遺伝に関する話はほとんどないですし、「正確さに疑問」マークがついていました。とりあえず、毛が減少する以外に細くなってしまう場合があり、これも前述の薬では防げないような気もします。
Wikipediaではイマイチだったので、ハゲと遺伝で検索してみると、最初に出たのは
ハゲは本当に遺伝するのか? エキサイトビットコネタ(2009年4月10日 10時00分)という記事でした。
脇坂ナカツクリニック院長、脇坂先生は以下のように説明。遺伝する要素があるとしています。
「男性型脱毛症(AGA)のお話をすると、遺伝の要素は2つ存在します。ひとつは男性ホルモンをより強力な男性ホルモンに変換する“5α-リダクターゼ”という還元酵素。簡単にいうと、黒豆と白豆があったら黒豆、白豆、半黒半白ができ、ハゲを黒豆とすれば3分の2の確率でハゲになるという遺伝です。もうひとつは“感受性”。いわゆるセンシティビティー、その強力な男性ホルモンに敏感かどうかという性質の遺伝です」
強力な男性ホルモン“ジヒドロテストステロン(DHT)”がハゲの根源となるホルモンだとのこと。これに「変身する力」と「反応する力」が加われば“ハゲ”のスイッチが入ってしまうという仕組み。この反応する力“感受性”については以下のような説明。
「“感受性”は性染色体“XY遺伝子”で遺伝します。男がXY、女がXXです。この特定の“X“で遺伝します。男性の場合で説明すると、Yは父親からXは母親からもらうので感受性は母親から受け継ぐことになります。となれば母親にも父親、母親がいるわけですから特定の“X“は母方の祖父からもらったという可能性もあります」
さらに「100%遺伝が原因」のものもあると断言されていました。
「男性型脱毛症(AGA)に関して言えば、100%遺伝が原因といえます。ただし、その遺伝要素を持っていてもどちらかが弱かったり、途中で邪魔するものがあったりすればハゲないこともあります。ハゲるかどうかはこの“感受性”と“5α-リダクターゼ”の酵素活性のバランスが非常に重要となってくるのです」
●100%遺伝が原因とされていた男性型脱毛症(AGA)とは?
男性型脱毛症(AGA)とはどんなものか?と
Wikipediaを読んでみました。これはやっぱり普通にこれはハゲと呼ばれる類のもののようです。
男性型脱毛症(だんせいがただつもうしょう、androgenetic alopecia、androgenic alopecia、alopecia androgenitica、AGA)は、主に男性に見られる脱毛の状態である。男性の場合、この状態を「male-pattern baldness」とも呼ぶ。(訳注:「andorogenetic alopecia」は字義通りに訳せば「男性ホルモン型脱毛症」となる。「男性型脱毛症」という訳はむしろ「male-pattern baldness」に近いが、日本での通例としてこの訳を用いた)AGAの典型的な経過では脱毛はこめかみの上から始まり、生え際の後退により特徴的な「M字」パターンとなる。また、頭頂部の毛髪は細くなり、薄毛や禿髪となる。
女性の場合には「女性男性型脱毛症」(Female AGA, FAGA)と呼ばれる。男性のパターンとは異なり生え際のラインは変わらずに頭頂部・前頭部を中心に頭部全体の毛髪が細くなる。完全な禿髪になることは稀である。
ただ、"AGAには遺伝的、環境的な種々の要素が関わっている。多くの研究者がAGAのリスクとなる要素を研究しているが、その多くはいまだ不明である"としているので、遺伝が否定されるって可能性もあったってことかな? それにしては、先の先生はやけに具体的な話をしていましたけど……。
IRORIO(イロリオ)の誤報などの可能性も頭の隅に入れておいた方が良いかもしれません。
●2年もすると「ハゲ」を治す薬登場…はどうなったのか?
2018/06/05:「ハゲ」を治す薬があと2年もすると市場に出回るようになるとされていました。2年どころか6年経ちましたので、とっくにお馴染みになっているはずです。
で、検索したのですけど、そんなものはないのかもしれません。2016年に書かれた投稿でも、「これからの研究にご期待ください」といった感じでした。
全く良いことではないのですけど、この手の発表はむしろ実現する方がまれ。かなり大げさに言っています。ハゲの特効薬が出るのは、まだまだ先だと考えておいた方が無難でしょう。
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