憤死。字の通り、憤り(いきどおり、怒り)のあまりに死ぬことです。
頭に血が上りすぎて、血管切れちゃうんでしょうか?
三国志
演義(リンク先はAmazon)では、けっこうこの憤死ってのがあります。
諸葛亮
(リンク先はAmazon)がなんか失敗した相手にけちょんけちょんに馬鹿にする手紙を送って、読んだ相手は「くぅー、孔明め!悔しい!!」って死んじゃう、っていうような流れだったと思ったんですけど・・・、
↓真ん中の方が諸葛亮さん
そんなんでポンポン人が死んでたまるか。
で、ずっと「有り得ないわ、そんなの」って思っていたのですが、
「怒り」が死につながる可能性=米研究(Reuters)(2009年2月24日)という記事がありました。
エール大のレイチェル・ランパート博士によると、怒りなどの激しい感情が、一部の人々にとって死につながるケースもある心拍リズムの異常を引き起こす可能性があるそうです。
心臓病患者62人を対象に研究したということですので、心臓を患っている方において怒りと死の相関性が見られたということでしょうか。
記事の最後には、「地震や戦争、サッカーのワールドカップでの敗戦といった出来事が心停止による死亡率を増加させる可能性については、従来の研究でも示唆されている」ともありました。
なるほど、そう言われてみればそうかもしれません。
考えられなくもないかも・・・って思っていて、「三国志 憤死」で検索してみたら、いの一番に出た
三国志をはじめとして、歴史上で「憤死」という死因が見られますがに、
「憤死」は、厳密に言うと死因ではありません。
死ぬ原因ではなく、死んだ人の感情を表します。 「激しい怒りをもって死んだ」という意味です。
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とか書いてありました。
あれー?これまでの話は全部無駄だったんでしょうか?
確かに「怒りのうちに死んだ」であれば、無理なくすっきりではあります。
ただ、
infoseek辞書(三省堂)においても、「憤慨のあまり死ぬこと」となっています。
念のために手元の辞書も引いてみます。
講談社国語辞典
(手元にあるのは改訂増補版第7刷)においても、「いかりのあまり死ぬこと」とあります。
うーん、どちらが正しいのでしょうか?
参考にした辞典はどちらも簡易のものですので「怒りのうちに死んだ」の意が抜けている可能性もありますし、かつて使われていた意味と変わってしまったということもよくあることです。
誰か説明してくれないかなぁと期待しつつ、今日はここで終わりにします。(これだけだとあまりにも無責任かと思い、
「憤死」の意味を様々な辞書で調べました。)
2010/11/1追記:憤死は「怒りのあまり自殺することだと思っていた」というコメントをいただきましたので、そちらも調べました。 →
憤死は自殺も含む? 2010/11/11追記:またコメントいただいたので、
現代の憤死というのも。
関連
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「憤死」の意味を辞書で ■
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