LINEは危険なアプリ アカウント乗っ取りがすごく楽!の後すぐ書くつもりだったのが、なんやかんやで遅くなりました。
LINE 出会い系に使われている!(2012年7月27日 ゲンダイネット)という話題です。
人気のウラで“想定外”の使い道を始めるヤカラが急増し始めた。ナンパや出会い系ツールとして悪用しているというのだ。
「今月3日、LINEを通じて知り合った女子高生(16)や少女(17)に睡眠薬入りジュースを飲ませて暴行したとして、32歳の無職男が準強姦などの容疑で逮捕されました。実はLINE利用者に向けて、友達募集掲示板などと称した非公式の“出会い系アプリ”が続々と開発され、少女たちがこぞって利用しているのです。こうした出会い系アプリで知り合った後、実際にLINEでやりとりをする。掲示板には『お小遣いがほしい』と援助交際をほのめかすような書き込みもあるし、仲良くなってエロ写真を交換し合う男女も多いといいます。LINE運営元は規制しようと必死ですが、イタチごっこです」(ITライター)
日刊ゲンダイ本紙オッサン記者も、ある出会い系アプリを使ってみると、10代、20代の女の子の顔写真がズラリ。「お話しよ~」「寂しいよ」「いじめてくれるご主人さまいないかなぁ」なんて書き込みが満載だ。試しに20~30代の複数の女性に「よろしく」とメッセージを送ってみたら、大量の迷惑メールが届くようになってしまった。悪徳業者のサクラも入り込んでいるらしい。
事件の部分についてはもうちょっとだけ詳しい
読売新聞からも引用します。
人気の「LINE」を出会い系に悪用(2012年7月6日)
LINEで知り合った少女(17)に睡眠薬を飲ませて乱暴したとして、無職の男(32)が京都府警に準強姦(ごうかん)の容疑で逮捕された。さらに男は、大阪府箕面市に住む別の女子高生(16)にも同様の手口で乱暴したとして、準強姦と昏睡(こんすい)強盗の両容疑で再逮捕された。
警察の発表によると、男は5月15日夜、箕面市内に止めた乗用車内で、女子高生に睡眠薬入りのジュースを飲ませて眠らせた後、車内で暴行し、携帯電話を奪った疑い。男は容疑を否認している。
2人は同アプリ「LINE(ライン)」を通して知り合った。女子高生は、同16日午前0時40分頃に自宅近くで車から降ろされた後に被害がわかったとのことだ。
LINEは危険なアプリ アカウント乗っ取りがすごく楽!の場合は運営のNAVER (NHN Japan)が責められても仕方ないものでしたが、今回は違います。
そもそも出会い系的な危険性は人気サービスにはつきものです。人が集まるところに犯罪者も集まるものだからです。
ただ、LINEが出会い系と非常に相性の良いサービスという側面があるのも確かでしょう。
まず、音声通話とメッセージという完全にコミュニケーションを主体としたサービスであり、通常のSNS以上に連絡を取ることが容易です。しかも「無料」!
また、このコミュニケーションが特別なことをしなくても第三者に見られることがなく行える点も重要です。(この行、9/2追加)
読売新聞では"電話・メール、PCメールを超えて、個人向けとしては最大のコミュニケーションツール"とすら書いています。
また、これは前回の
LINEは危険なアプリ アカウント乗っ取りがすごく楽!での引用元でも危険な理由として挙げられていたのですが、中高生という低年齢層での使用率が極めて高いことです。この年代を狙う犯罪者にとっては垂涎モノでしょう。
同じく読売新聞では、"スマートフォンを持つ中高校生に話を聞くと「友人との連絡はぜんぶLINE」「LINEを使うためにスマートフォンに機種変更した」という声がある"としています。
読売新聞は"LINEはあくまでも一対一、もしくは事前に登録したグループの間でメッセージのやり取りを行うもの。出会い系サイトや掲示板のように、不特定多数の人と「出会う」機能はない"とは書いています。
しかし、以降こう続きます。
では、なぜLINEを使った出会い系のような事件が起きるのだろうか。それはLINE友達募集掲示板、LINE掲示板、アプリレビューなど、別のコミュニケーションサイトで不特定多数とのやり取りが行われているからだ。
検索するとわかるが、ネット上には多数のLINE友達募集掲示板があり、以下のような書き込みであふれている。
「10代女性 Line ID:XXXXXXX 学校早退してひま。誰か絡んでー」
「20代男性 Line ID:XXXXXXX 金欠で困ってる人、助けます」
筆者が見たLINE掲示板では、1時間で50件以上の書き込みがあり、ほとんどが知らない人とのチャット、出会いを求めているものだった。中には援助交際を求める書き込みも見受けられる。
さらにiPhoneの公式アプリ配布サイト・App Storeや、Androidの公式アプリ配布サイト・Google Playでも、友達募集の書き込みがある。本来はアプリのレビューを書くところに、「IDはXXXです。お友達になってね」などと書き込まれている(LINEを運営するNHN Japanは削除依頼を出しているとのこと)。
(参考として、NHN Japanが注意喚起を行ったサービス。"LINEで面識のない異性との出会いや交際を求めること、それらを目的とする利用方法は利用規約違反"です。
<NHN Japanで把握している非公認サービス>
LINEファンの友達検索アプリ 『ポケットプロフ』 (ライン非公式)
LINE BBS~ラインでつながるチャット友達募集掲示板~
LINE友達募集掲示板(ライン非公式)
チャットの杜
ひまなう!
LINE フレンズ
ラインマッチ
友達ちゃんねる-チャットアプリで出会いを見つけよう
LINE(ライン)プロフ ~ライン友達検索掲示板~
LINE、カカオ友達募集掲示板 ~チャットで新しい出会い♪~
LINEでかまちょ♪~非公式 ライン、カカオ、スカイプ掲示板~
ただイケ ~美男美女限定掲示板 ~スカイプLINEカカオで出会い
LINEちゃんねる★LINE友達募集掲示板
SNSちゃんねる
トモナビ(LINE、カカオトーク、SKYPE対応SNS)
チャットマッチ
LINE MATCH BBS(ライン非公式)
ナンパLINE(ライン掲示板)ちょい悪ご用達FFC24
LINE特化型掲示板(ライン非公式)
LINE友達募集掲示板「LINE FRIENDS」
この括弧内の引用元は下記。
http://japan.cnet.com/news/service/35017359/)
「LINEを運営するNHN Japanは削除依頼を出している」というのが先のゲンダイネットでの「LINE運営元は規制しようと必死」なのでしょうが、NHN Japanの管轄を越えた他のサービスまでコントロールしきるのは不可能です。
読売新聞も"友達募集掲示板については抗議や差し止め要求を行う、携帯電話会社から年齢確認情報の提供を受けて未成年保護をする"としているが、"LINEと直接関係のない掲示板が差し止めの要求に応じるかどうか、未成年に対してLINE側でどの程度規制するのか、といった疑問点もある"と書いています。
他に"未成年に対してLINEを利用するなというのは、実際問題として無理がある"とも書いています。LINEは電話・メールに代わるものであり、飽くまで連絡手段でしかありません。携帯電話自体を取り上げるかどうかと同じような議論になってしまいます。
関連して思い出したのは、
アメーバピグの年齢による機能制限の件です。こちらは運営側(サイバーエージェント)がかなり強硬に機能制限を行ったため、いわゆる「炎上」に至りました。
今後のサービス拡大を考えると、LINEを運営するNHN Japanがそこまで思い切ることはないと考えられます。
とりあえず、抜本的な解決策はそう簡単には出てこないわけで、読売新聞の終わりにあった"「トラブルの危険性を知って、上手に使おう」と教えるのが大切だ"といったお茶の濁し方しかできなそうです。
(9/1追記:そういえば、出会い系的な被害が先行していると言える他のSNSの対策があれば、ある程度参考にできそうです。確か年齢別でカテゴリーに分けて、異なるカテゴリー間の連絡を制限しているところがあったような?
ただ、これされるとやはり不便なことがあり、運営に不満が行くでしょう。また、年齢は偽ればそれで済むので悪用したい人にとっては障害にならず、解決策にはなりません。これもまたサービスの衰退要素ですけど、本人確認を強化すればある程度行けるかな?
いずれにしろ、既に他がしている対策が何かあれば、それを真似することはできそうです。何となく運営はそこまでしない気もしますけど……)
追加
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