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スキマトーク、スカイプ・フィリピン英会話への対抗策


 また、マイナーな会社の話ですけど、おもしろそうな企業・サービスを。

 「フィリピン英会話はアメリカで通用しない!」 米名門校の学生から正統派英語を身につけ、世界で通用する人材に(要登録 日経ビジネスオンライン 2012年6月13日 田村耕太郎)からスキマトークというサービスの話です。
 

 60を超える"フィリピン人が講師を務めるオンライン英会話スクール"があるなど、フィリピン英会話が盛んだそうです。

 "料金の手軽さ――25分で100~1000円――や、すきま時間を使える便利さ"が支持の理由です。

 これに対抗して、「フィリピン英会話で1年間鍛えた英語が、アメリカ留学で通用しなかった」経験を持つ清水幸治さんが、"アメリカ名門校在学生をインストラクターとするオンライン英会話スクール事業"スキマトークを起ち上げました。
―――フィリピン英会話教室を含めた、格安のスカイプ英会話教室とどう差別化していくか?

清水:講師の質、使い勝手、購入障壁の低さの3点で勝負していきます。

 まず、講師の質について。現在はネイティブ英語スピーカーに限っているので、当然ながら訛りがありません。(中略)

 我々は彼らを管理したりしません。代わりに生徒の評価(5つ星評価)をオープンにしています。(中略)やる気や能力のないインストラクターは淘汰されます。我々が認定した評判の高いインストラクターは、現在の9ドル/25分の上限設定をはずすこともできます。結果的に、綺麗な英語を話す、優秀かつ熱意のあるインストラクターが集まるようになると思っています。

 使い勝手については、インストラクターを世界中から集め、24時間いつでも、どこにいても、レッスンを受けることができる状況を作ります。ただ、現在はインストラクターの数が少なく、西海岸、東海岸、ニュージーランド(NZ)にしかいない。リクルートにもう少し時間がかかります。

 管理しない・評価に任せるというのは、おもしろいですね。いかにもネット的です。

 これは管理コストを減らすということにもなり、だからこそ安く済むのかもしれません。


 あと、事後評価って可能なんですかね?

 清水幸治さん自身が「フィリピン英会話で1年間鍛えた英語が、アメリカ留学で通用しなかった」んですから、その1年間は気づかなかったということです。

 事後評価はいると思います。


 続き。
 最後に購入障壁の低さについて。例えば、初期コストを低く設定します。格安フィリピン英会話は「月5000円払ったら、毎日25分」という課金方法が主流。スキマトークは1回9ドル=約750円と、1回単位で課金します。

 フィリピン英会話の場合、5000円という金額もさることながら、それを払うことは、毎日、継続して学習することにコミットすることを意味します。忙しくて、それができない人がかなり多いと思います。スキマトークは1回単位で課金するので、継続へのコミットメントは不要です。

 狭く深く顧客を開拓するか、広く浅く顧客を開拓するか、を考えると、スキマトークは後者を選びます。英会話スクールというよりはプラットフォームになることを目指しているからです。なので、フィリピン英会話を毎日しつつ、時々、スキマトークのネイティブで腕試しをするという使い方も大歓迎です。

 これもネット的な発想を思わせます。スキマトークは無料ではないものの、多量の無料ユーザーを集めて、優良な有料ユーザー(なんかダジャレみたくなった)を最大化しようというモデルに似ていると感じました。
―――どういう層が顧客になるのか? 市場規模とどれくらいと考えるか?

清水:現在、主にアプローチしているのは、忙しいけれども、英会話力を向上させなければならない日本のビジネスマンです。

 市場規模は、ビジネスニーズの英会話スクールの市場が年間約1000億円。その他含めると合計約3000億円の市場規模です(矢野経済研究所 2011)。

 今後、日本以外の市場やその他言語も視野に入れていきます。例えば、韓国人の友人に、簡単な調査をしてもらっています。グローバルの語学市場については、830億ドル以上(Nielsen Report 2007)というデータがネット記事でよく引用されています。

 現在は「英語」「日本」「ビジネスマン」という市場を狙っていますが、市場の状況を見て、ユーザーと話しながら、ターゲット層を拡大していく予定です。

 ビジネスモデル的には他に応用可能だろうなと思いながら読んでいましたが、既に拡大を視野に入れているようです。

 さらにその次の話もありました。
―――英会話だけではなくスキルを教えるとある。どんなスキルを、どんな人材が、スカイプを通じてどう教えるのか?

清水:スキルの話しは、語学でこのビジネスモデルが成り立つことを証明した後の話になります。

 イメージとしては、米アマゾンが書籍の販売から始めて、そのノウハウを他の商品にも横展開したように、英語以外の分野に広げていきたいと考えています。スキルと時間を対面方式で売買するビジネスならば、スキマトークのプラットフォームを使ってすることができると考えています。

 例えば、Google Adwordの効果的な利用方法をコーチするサービスが考えられます。私自身、スキマトークを宣伝するためGoogle Adwordを使い始めました。しかし、全くクリックされない。何をどう変えればよいのかも分からず困っています。一から学ぶと時間がかかるので、経験を持つ友達に尋ねていますが、忙しいので来週まで待ってくれと言われています。もしGoogle Adwordに詳しい日本人が、スカイプ上で25分のコンサルテーションをしてくれたら、有り難い。その対価が妥当であれば、私は喜んで払います。

 同様に、弁護士やコンサルタントなどの専門家がスカイプ上で簡単なもコンサルテーションを提供することができるかもしれません。最高に美味しいパスタのレシピとその作り方を、イタリアン人が日本人に英語で教える、といったこともあり得ます。占い師が占いをする、売れないお笑い芸人のマンツーマンライブ、恋愛相談など、個人の創意工夫次第で、ロングテールの面白いビジネスができるかもしれません。

 夢がでっかくていいですね~。応援したくなります。

 起業した理念的なところも好感を持てるものです。

―――グローバル時代に日本人に必要な英語をどう定義するか?

清水:「雇用を守る英語」と定義します。具体的には、非日本語圏の顧客・上司・部下と仕事をして、どこでもパフォーマンスを出せるレベルの英語力を持つ人材がこれから求められると思います。

 雇用が簡単に海を越える今、日本をより魅力的にするため、英語で仕事ができる人材をもっと増やす必要があります。成長している国や優秀な人材が海外にたくさんあります。このため、日本企業にとってさえも、日本で日本人を雇用する意義が薄れてきています。

 また、日本企業が、日本の雇用を支えることに、限界がきつつあるように見えます。彼らは過去20年、終身雇用や解雇規制など古いシステムに縛られてきました。自主退職によるリストラ、雇用・給与減で急場をなんとか凌いできました。でも、そろそろ無理がきていると思います。

 したがって、個人レベルでも、グローバル化の本当の厳しさに対面しなければならない時が来ていると考えます。以前は海外旅行できるレベル、海外駐在員になるレベルで十分でしたが、これからは、そのレベルで十分とは言えません。


(中略)


―――このビジネスにどういうゴールを設定しているのか? どのような原則を持って起業したのか?

清水:会社としてのゴールは、「誰もがグローバルに知識をシェアできる」という未来の学びの形を創ることです。個人的なゴールは、英語教育を改善することで、日本のガラパゴス化を止めることです。

 おそらく日本人は最も多くのお金を使っていながら、最も英語ができない国民だと思います。英語学習のうち、読む、書く、聞くはなんとか機会があります。しかし、小学校または中学校から始まる英語教育において、「話す」が大きく欠落している。これが根本的な理由ではないかと思っています。

 社会人になっても、“打ちっぱなし”(フィリピン英会話)や“会員制ゴルフクラブ”(ベルリッツなど)はあるものの、誰でも気軽に試せる“会員制でないゴルフ場”のような機会が少ない。これを打開することが最初のゴールです。

 加えて、英語学習をしながら、世界にどういう人がいて、何を考えているかを知ってもらうことも目的です。「有名大学に通ってるだけあって、この英語のインストラクターはすごいな」と思う生徒さんもいれば、「たいしたことないな」と自信を持つ生徒さんもいるかもしれません。インストラクターとコミュニケーションすることにより、グローバルに物事を考えられる人材を生み出すきっかけになればと思っています。

 世界中の人々が利用するプラットフォームビジネスを立ち上げて、日本だけでなく世界を変える、ということも大きな目標です。

 読んでいると、サービスの質自体はまだまだ発展途上で、粗そうな雰囲気が見て取れます。

 ただ、前向きで旺盛なチャレンジ精神を感じますので、将来的にブレイクしてくれればいいなと思いました。


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