「パンくん」、研修生にかみつきけが負わす(2012年 09月07日 18時47分 提供元:読売新聞)という記事が出ていました。
熊本県阿蘇市黒川の観光施設「カドリー・ドミニオン」で6日、テレビ番組で人気となったチンパンジー「パンくん」(オス、10歳)がショーの終了直後に飼育研修生の女性(20)の額、腰、足首の4か所にかみつき、約2週間のけがをさせていたことがわかった。
同施設によると、パンくんは6日、トレーナーの宮沢厚さん(53)とショーに出演。午後3時半頃、3回目のショーが終わっておじぎをした直後、舞台上の約10メートル離れた所に立っていた研修生に走り寄ってかみついた。宮沢さんがすぐに引き離して落ち着かせたが、約40人の観客がいた会場は一時、騒然としたという。
女性は福岡市の動物飼育関連の専門学校生で、3日から2週間の予定で研修を受けていた。ドクターヘリで熊本市の病院に運ばれ、縫合手術を受け、現在も入院している。
パンくんは日本テレビ系のテレビ番組「天才!志村どうぶつ園」に出演し、全国的な人気者となった。ただ繁殖期に入ったため引退が決まり、7月から来年4月までの予定で同施設で引退公演を行っていた。ショーは今月中旬まで中止する。
これで思い出したのが
こんなにかわいいのに本当は恐ろしい6種の動物(2008年02月15日 19:04 らばQ)です。
チンパンジー
『ここがかわいい!』
(中略)
どんなアクションスターの横においても、こちらを大笑いさせてくれ、スターを完全に出し抜いてくれます。あの歯を見せてニヤリとする顔はどこに行っても愛されています。
『とにかく逃げる理由』
しかし(中略)ニヤリとした顔は実は笑顔ではなかったりします。
これは彼の縄張りを侵しているということを伝えようとしている仕草です。そしてチンパンジーのこのサインを理解できないと、彼らは喜んで次の段階へと進んでくれます。
非常に強い力を持ったその長い腕を振り上げ、髪の毛を掴みそのまま頭を何かに打ち付けてくれます。もちろんその間、おたけび声をあげて仲間を呼び、その暴力につき合わせます。そしてそのあと糞を浴びせてきます。まるで部族の儀式のようですが、チンパンジーはその儀式でいけにえが死のうと気にしません。
(中略)
過去50年間に、人間の赤ちゃんがチンパンジーに食べられるというケースが4件報告されています。母親の腕から誘拐し、森へ連れ去られてしまいむさぼり食われたのです。チンパンジーにかわいい洋服を着せている場合ではないかもしれません。
今回の件はやはりチンパンジーは危険な動物なんだなと思わせる事故です。
さらに
Wikipediaからも、そんなチンパンジーの意外な一面のわかるものを引用します。
社会・行動
(中略)
チンパンジーの特筆すべき習性として「子殺し」がある。オス達が他の集団の赤ん坊を襲う、オスが同じ集団の赤ん坊を殺す、さらに、メスが同じ集団の赤ん坊を殺す、など様々なパターンが観察されている。いずれの場合でも、殺した赤ん坊を食べてしまうことがある。子殺しによって、他のオスの血統を減らし、自らの遺伝子をより多く残す繁殖戦略であるという説もあるが、ライオンなどの子殺しと違ってどの子が自分の血を引いていないか明確でなく、この習性がチンパンジーの社会でどのような役割を果しているのかはよく分かっていない。
さらに、野生のチンパンジーは他の群れの大人オスを殺すことが報告されている。集団から離れて一頭でいるところを数頭で狙うことが多い。単位集団内のオス、メスの比が出生時は1:1であるのに対し成獣では1:2に偏っているのは、ここに一因があると考えられる。同属別種のボノボのオス、メス比が1:1であるのと比べると特筆されるべきことである。チンパンジーが人間を襲う例もアフリカで報告されている。
チンパンジーには笑いがある。くすぐったり、追いかけ合ったりして笑い声を出す。ただし、テレビ番組でチンパンジーが芸などを披露する際、歯を見せて笑っているように見えることがあるが、これはグリマスという表情でチンパンジーが恐がっている時の顔である。
(中略)
人間との関係
(中略)
歌手のマイケル・ジャクソンが「バブルス」と名付けたチンパンジーをペットにしていたが、愛玩用に個人宅で飼育するのは危険が伴う。腕力も強く、車のフロントガラスを素手で叩き割り、一説に成獣は200kgから500kgもの握力があると推定されている。CM出演経験のあるチンパンジー「トラビス」は鍵を使って逃亡した後、連れ戻すのを手伝うよう頼まれ、駆けつけた飼い主の友人であるチャーラ・ナッシュに襲いかかった。これによりナッシュは眼球と顔面の皮膚、右手の親指以外の指をトラビスに噛みちぎられ、毟り取られた。2012年には天才!志村どうぶつ園などで有名なパンくんが女性研修生に襲いかかり、頭部や顔、腰などに大ケガをさせている(その後、女性研修生はドクターヘリで緊急搬送され、縫合手術を受けた)。観察目的の場合は動物園か腕が出る隙間の無い専用ケージに入れられたものが安全で、リードや鎖に繋がれた個体に近づく事は避けた方が賢明である。
早速、今回の事件も追加されています。
途中で出てきた「子殺し」ですが、理由不明ってのがまた怖いですね。「人間の赤ちゃんがチンパンジーに食べられる」とあったらばQも「子殺し」の類型かもしれません。
あと、笑うことに関してはらばQと記載が異なりますね。これは笑いに種類があるのか、同じ笑顔に対する異説なのかもわかりませんでした。
ついでに先のらばQから他の怖い動物についても紹介します。
カバ
『ここがかわいい!』
(中略)
大きな頭
小さな耳
広い額
目の位置が低い
首がない
ぽこっと出たお腹
太い足
短くて細くない腕
小さな指
長くカーブした体
と、こんな風に続いていきますが、カバの見た目はまさにこれが当てはまります。いかにもどんくさそうで、のんびりしていて、近づいていってもいじわるしそうにもありません。
『とにかく逃げる理由』
一言でいうと、カバは人を殺します。
自然界には縄張り意識というものがあります。このボーリングのピンほどの歯を持ち、2トンもの動物の縄張りに侵入した場合どうなるかと言うと、
1.それをよく頭に叩き込んでカバには近づかない
2.それを無視して、カバの餌食になり無残に殺される
この2つしかありません。事実としてアフリカ大陸では、年間でカバに殺される人数は他のどの動物に殺される数より多いのです。
(中略)彼は非常によく慣れた自然公園の係員で、それでも100m全力疾走の末、命からがら逃げおおせたのです。
巨大で恐ろしいワニや、危険で獰猛な毒蛇に挑んできたような人でも、カバを怖がるほどです。
河で静かにじっとしているイメージですが、彼らの瞬発力は強烈で、思いもよらぬスピードで河からいきなり飛びかかってきて殺されてしまうケースが多いのです。
カバはマジでやばそうですね。
カモノハシ
『ここがかわいい!』
最初に発見されたとき、生物学者たちはこんなでたらめで間抜けな動物がいるはずがないと、インチキ扱いしたほどです。この小さな目、毛に覆われた平らな体、ビーバーのような尾に、カワウソのような足を持っています。
ふわふわしていて、かわいい以外のなにものでもありません。さらにこのアヒルのようなくちばしは哺乳類とは思えない不思議さを醸し出しています。
(中略)
『とにかく逃げる理由』
オスが毒を持っています。
水掻きをする後肢の蹴爪から毒を分泌するのです。この毒が、また非常に猛毒で、報告によると、人間にも致命傷を与える量を分泌し、即、緊急治療室行きで、何日も何ヶ月も痛みが徐々に増していくという恐ろしい毒なんだそうです。
毒という理由で行くと、危険なのは多数います。最近盛んに読んでいるんですが、日本でもマイナーな毒持ち動物が多くてびっくりです。(特に海の生き物)
ディンゴ
『ここがかわいい!』
(中略)
普通の子犬以上のかわいさです。この子犬を見た時点では、普通の犬を想像してしまいます。
『とにかく逃げる理由』
(中略)
この野生の犬(時に狼と呼ばれる)というのは飼い犬と大きな違いがあり、全く行動に予測がつきません。凶暴で人間に懐かず非常に危険です。特性として群れて行動し、利口なプレデターなのです。ディンゴたちにとって公正な戦いというものはなく数で勝つというのにほかなりません。キャンプ中に子供が攻撃されるなどの報告も出ています。
人類は野生の犬をペットにするのに7000年の歴史を経ています。ディンゴをペットの犬と勘違いしてはいけません。
ディンゴは危険だとわかりやすいような?でも、まあ、犬好きなので私はころっと騙されるかも。
白鳥
『ここがかわいい!』
この身のこなし、その優雅さ。
水の上をスーッと滑走し、首は完璧なハートの形を作り、恋人たちは顔を寄せ合います。彼らはパートナーを見つけると、もう一生離れません。
(中略)
『とにかく逃げる理由』
公園で怒り狂った白鳥が皮膚を食いちぎるために追いかけてくる様子は、自分自身に実際に起こるまでは、ただ面白い光景に見えるかもしれません。
しかし、白鳥というのは非常に攻撃的なのです。そして白鳥の攻撃に反撃するたった一つの方法は、白鳥の首を掴みできるだけ遠くに投げ飛ばすことなのです。
アイルランドの大学のボートチームでは、川に白鳥がいるからという理由で練習がキャンセルになることも珍しくありません。ボートを漕ぐ学生らはまるで大木のように筋骨隆々な体つきでありながら、白鳥の怖さを知っています。近くで羽ばたかれると簡単に腕などへし折られてしまうほど力もあるのです。
怖い、これは怖い。ギャップすごいですね。
まあ、考えてみると、彼ら体すごく大きいですしね。気性が荒いとなると、確かに危険です。
イルカ
『ここがかわいい!』
イルカはかわいいに決まっています。獰猛な動物の中に入れるなんてとんでもありません。人間を助けるといわれる哺乳類として大人気のイルカです。
2年に1度の割合で、海に迷うダイバーがイルカに助けられています。2004年11月にはニュージーランドで3人の水難救助員を、イルカたちが団結して助けたという報告がなされています。会話が可能で、尾ひれでサーフィンをしたり、ジャンプしてコミュニケーションがとれます。アメリカの女の子の間ではイルカのタトゥーが人気なほどです。
『とにかく逃げる理由』
イルカは実は性欲が強いスリルキラーで知られています。
いったいどういう意味かと言うと、過去17年の間に、海洋生物学者たちは、時々砂浜に打ち上げられるイルカの赤ちゃんの死体に注目してきました。
死体はどれもずたずたにされているのです。生物の世界では、幼児殺しが問題になるのは人間の社会だけで、イルカもオスなどは赤ちゃんを見つけては殴り殺してしまい、そのあと特に理由もなく死体を弄ぶのです。ここまでは科学の一環として知られてるに過ぎません。
しかしイルカは非常に性欲が強く、1994年には人間の女性に惚れたオスのイルカが、その女性に近づく男性二人に襲い掛かり、そのうちの一人を殺してしまったのです。もちろん男性が酔っ払っていたということや、イルカにちょっかいをかけていたという理由もありましたが、どちらにしても、野生の動物を相手にするときは、アニメや漫画で学んだ動物のイメージを忘れてしまうことは大事です。
イルカも子殺しだそうな。結構あるんですね。
あと、途中で出てきたスリルキラーは快楽殺人者みたいな意味でしょうか?
食べるため以外の目的で殺生するのは人間だけなんてよく言われていましたが、どうやら大間違いだったようです。
追加
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本当は怖いチンパンジーとボノボ 殺害や共食いは生まれつきの性質 ■
チンパンジーの知能の高さが想像以上 ゲームでは人間の大人に勝る面も 関連
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本当は怖いペンギン 幼児虐待,死姦 ■
本当は怖い「森のくまさん」 ■
多子問題を共食いで解決する動物たち ■
共食いはよくあること ■
三毛別羆事件 ~クマは怖い動物~ ■
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