当初は、「ドラクエはもはや国民的人気RPGではない」という書いていた話。このページの話を書いた頃はショック…だったのですが、それから月日が経ちゲームのあり方が大きく変わってしまった現在では全然意外性がないというか、今頃何言っているの?という話に…。RPGそのものが廃れたという内容だったので、とりあえず、タイトル変更。おいおい似た話も加えていきたいです。
●当時はショックだった「ドラクエはもはや国民的人気RPGではない」
2012/9/15:
「ドラゴンクエスト」が国民的RPGでなくなった日 ゲームビジネスを覆うオンライン化の影響(1)(日経ビジネスオンライン 2012年9月10日 野安 ゆきお)によれば、"国民的RPGのシリーズ最新作「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族オンライン」"では、<発売するやいなや、一気に40万~50万人が参加。国内のオンラインゲームとしては破格の大ヒットを記録し、極めて順調なスタートダッシュを切っています>といった評価です。
しかし、同時に"これまでのシリーズ作が、いつも300万~400万本のセールスを記録してきましたことと比較すると、ちょっとさびしい数字"、"従来の「ドラゴンクエスト」愛好者の1~2割の人しかプレイしていない計算"、"オンライン化された「ドラゴンクエスト」の最新作は、セールス面で、ちょっと寂しい結果"とも書いています。
●発売イベントで一番乗りの男性にヤラセ疑惑もあったドラクエ
これで思い出したのが、
【ドラクエX】渋谷・TSUTAYAで一番に並んだ男性はヤラセではないかとネットで話題に / 劇団員という事実は確認(2012年8月2日 ロケットニュース)という記事があったこと。2012年8月2日午前に渋谷TSUTAYAで行われた、大人気ロールプレイングゲーム『ドラゴンクエストX』の発売カウントダウンイベントについて疑う声が出ていたのです。
<一番乗りで並んでいた男性は、前日の午前7時から並んでいたということが時事通信の記事により確認できている。しかしこの男性、劇団に所属している劇団員(俳優)だったらしく、インターネット上では「仕込みではないか」や「サクラだ」と話題になっている。
彼の情報が書かれているホームページを見たところ、劇団員という情報は本当のようだ。しかし劇団員だからといって仕込みと断定するのは乱暴かもしれない。彼が本当に朝7時から並んでいるのであれば「仕込み」ではなく単純に『ドラゴンクエスト』が好きだから並んでいるということになるからだ。
当編集部ではスライム姿の佐藤さんが個人的に行列に並ぶというので彼の密着取材をしていた。そこで今回、前方に並んでいた人たちの証言や、スライム佐藤さん、そしてインターネット上で確認できる情報をもとに状況を調べてみることにした。現在判明している情報は以下のとおりだ>
・イベント前日の状況
7:00 劇団員男性が渋谷TSUTAYAに到着 ← 劇団員男性の証言
13:00 女性たちが並び始める ← 女性たちの証言(このとき劇団員男性は不在)
※この間、劇団員男性はTSUTAYAに現れていない(並んでいた女性の証言により確認済み)
18:00 TSUTAYA店員に当編集部が電話で行列の確認をしたところ「まだ並んでない」との情報
19:00 当編集部がTSUTAYA付近で行列のようすを撮りはじめる(この時も劇団員男性は不在 / 証拠写真と動画アリ)
19:50 スライム佐藤がTSUTAYAに到着する
20:00 マスコミに取材されたくないという理由で女性たちが一番乗りをスライム佐藤に譲る
20:30 行列に対応するTSUTAYAスタッフが複数あらわれて誰が一番乗りかを確認する(順番決め)
22:00 TSUTAYAスタッフにより劇団員男性が先頭に案内される
※最前列に並んでいたスライム佐藤にTSUTAYAスタッフが「この男性は朝7時から並んでいたから一番前です」と説明する
※上記の時間は「およその時間」です
・順番決めの際のようす
TSUTAYAスタッフが一番乗りの人は誰なのかを先頭部に並んでいた女性たちに確認する
↓
一番乗りの女性たちが「マスコミに取材されたくない」という理由で一番乗りを辞退
↓
女性たちはスライム佐藤が一番乗りであることをTSUTAYAスタッフに告げる
事実 女性たちを除けばスライム佐藤が行列のトップだった
↓
なんか間が空く
↓
TSUTAYAスタッフが「この人が一番乗りです」と言って劇団員男性を先頭部に並ばせる
↓
スライム佐藤がTSUTAYAスタッフに理由を聞く
↓
劇団員男性が女性たちよりも前から並んでいたと告げられる
●ヤラセかどうかはともかく、そもそも行列の少なさにびっくり
スライム佐藤さんは「そもそも、TSUTAYA側で劇団員男性が一番乗りだと把握しているのなら、女性たちに誰が一番乗りなのか確認とるのがおかしいのです。私が気持ち悪いから一番乗りにしたくなかったのではないかと邪推してしまいます。確かに気持ち悪いですけどもね。私でも私みたいなのが一番乗りだと困りますし嫌です」とコメントしていたのこと。確かに変ですね。
これを扱った
はちま起稿では、"任天堂に出るソフトのステマはキレイなステマ"、"任天堂はゼルダのときもヤラセやってたよ 並んでないタレントの子が一番乗り扱いされて並んでた人からブーイング食らってた"、"任天堂のやらせは綺麗なやらせw"といった感じで、他のやらせ疑惑(と言うか、たぶんソニー関係)のときは騒ぐのに……といったことが書かれていました。
ただ、私が「ドラクエはもはや国民的人気RPGではない」でこの話を思い出したのは、別の理由。"涙を誘う列だよな…とてもじゃないがドラクエを待っているようには見えない"、"大して話題にもならなかったのに、サクラばれたのかw"などといった感想があったためでした。
"いや、大して並ばなかったのにいつも通りサクラ仕込んだからばれたんだw
埋もれるくらい人いないとさすがに無理だよねってことさえ気づかなかったらしい。"
ロケットニュースの他の記事などでも「大盛況、よく並んだ」といった伝え方をしていたのですが、こちらではあんまり並んでいないという反応。これは今回のドラクエの人気の無さを物語っています。
●ドラクエやFFなどのRPGが日本でオワコン化した理由とは?
今までほど売れなかったのはオンライン化のせい…と思いがちですが、最初の記事の作者。野安ゆきおさんは以下のようにバッサリと否定しています。
<オンラインに参加することに対する心理的なハードルがあることや、継続的に月額料金を払わなければいけないという金銭面のハードルがあることが、その理由として語られることが多いですが、それは根本的な原因ではないでしょう。
なにしろ、ソーシャルゲームのように「ネットを介して交流」しつつ「継続的に追加料金を払う」ゲームが、猛烈な勢いで成長しているのですから、その分析は、やはり間違いだと言わざるを得ません>
では、なぜ?と言うと、「テレビゲームが年齢や性別を問わなくなり、日本人全体が楽しむようになったこと」「1人暮らしの人も多くいらっしゃいますが、いまなお日本では「家族で一緒に暮らしている」人たちが多数派」であることが関係しているとしていました。
<ゆえに、国民的ヒットを記録するのは、常に「家族みんなで楽しめる」ゲームであり、少なくとも「家族の生活を邪魔しない」ゲームになるのが、当然の帰結なのですね。
友達同士で、兄妹で、あるいは家族みんなでプレイできるようなゲーム――例えば4人同時プレイを実現した「スーパーマリオブラザーズWii」などは爆発的ヒットを記録しています。また、「ポケットモンスター」や「モンスターハンター」のような、みんなで協力しながら楽しめる携帯ゲーム機用ソフトがヒットしました。ケータイやスマートフォンだけで楽しめる(つまり家族の邪魔にならない)ゲームが、何百万ものヒットを記録するのも、同じ理由からです。
一方、MMORPGのような、ネット内の空間で、1人でドップリと楽しむタイプのゲームは、長時間にわたってテレビモニターを占有することになるため、どうしてもほかの家族に気を使うことになります。MMOタイプのオンラインゲームが、日本で爆発的ヒットを記録できない最大の理由は、ここにあるのでしょう>
どうなんでしょうね。私はあまり今のゲーム業界の動向を把握していませんので、何とも言えません。ただ、どの業界にでも言えるように、趣味は年々多様化する傾向にあり、一つの娯楽が常に優先的な地位を築き続けることは難しいとは思います。
そういう流れからすれば、ゲームをやる人が他の娯楽に時間を使うようになる、あるいはドラクエをやる人が他のゲームをやるようになる…といったことは、当たり前に起きてもおかしくないとは思いました。
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