Appendix

広告

Entries

トランプ政権にとって悪いニュースがマスコミに多い本当の理由


 日本ではあまり騒がれていない感じですが、これはまずくね?という話。トランプ大統領の長男が大統領選挙の期間中、ロシア政府の支援の「一環」だというクリントン候補を不利にする情報の提供を歓迎していたというニュースです。ロシア政府の支援と理解した上で喜んでいた時点で問題なのですけど、「一環」ってのが、さらにまずいと思うんですよ。(2012/9/22)

2018/02/02追記:
トランプ政権にとって悪いニュースがマスコミに多い本当の理由
トランプ大統領自身が政権内の問題をリーク
ネットで検索して大統領令を発令したスティーブン・バノン
急に気が変わってシリアをミサイル攻撃したトランプ大統領


●トランプ大統領の長男、ロシア政府の支援の「一環」だというクリントン候補の情報を歓迎

2012/9/22:トランプ氏長男がメール公開 ロシア側支援を認識か(2017/07/12 10:31 テレ朝)によると、トランプ大統領の長男、ドナルド・ジュニアさんは去年6月、ロシア政府とつながりがある女性弁護士と面会していたことを認めました。

 さらに弁護士との間に入っていた仲介者とのメールのやり取りを公開。その上で、「彼女は何の情報も持っていなかった」という声明を出し、問題はないと主張しているようです。

 ただ、内容があまりにもまずいです。メールには「クリントン氏を有罪にする公式の文書をトランプ陣営に提供するとの申し出がある。トランプ氏に対するロシア政府の支援の一環だ」と書かれていました。これに、ジュニアさんは「本当ならうれしい」「感謝する」と返信して面会を快諾しちゃっています。

 つまり、トランプ陣営幹部がロシア政府の関与を知りつつ、結託する意図があったことを示しています。いかんでしょう。


●「ロシア政府の支援の一環」の「一環」が意味するところは?

 いくつかの記事を読んだものの、「一環」にこだわっている記事はありませんでした。ただ、私はこの「一環」という部分がが一番気になりました。

 デジタル大辞泉によると、「一環」というのは、「互いに密接な関係をもつものの一部分。全体の一部分」という意味です。

 したがって、トランプ候補に対するロシア政府の支援というのは、これ一つではなくもっとたくさんあったこと、しかも、それをトランプ陣営幹部である息子さんが理解して受け入れていたということです。当然、ジュニアさんがこれ以外のロシアの支援に関わっている可能性も疑われます。


●義理の息子のジャレッド・クシュナー大統領顧問らもロシアの支援を理解した上で同席か?

 「一環」という部分に注目していなかったものの、4つのとんでもない内容 トランプ氏長男が自ら公開 - BBCニュース(アンソニー・ザーチャー、BBC北米担当記者)でも、当然問題の一つは上記の部分でした。(訳は結構異なっています)

「これはもちろんとてもハイレベルでデリケートな情報だが、ロシアとその政府が大統領選でトランプ氏を応援する一環のものだ」

 残り3つのとんでもない内容というのは、以下。

「君の言う通りの内容なら最高だ特に夏の後半には」
「モスクワからこの木曜日にやってくるロシア政府の弁護士と、君の会合を調整してくれと、エミンに頼まれた」
「To: ジャレッド・クシュナー、ポール・マナフォート」

 1つ目の「夏の後半」というのは、民主・共和両党が全国党大会を開き、党候補を指名していた時期を指します。民主党全国委員会へのハッキングで盗まれた重要なメールが公開されたのもちょうどその時期であり、ジュニアさんがクリントン候補の妨害をはっきり意識していた証拠と見られているようです。

 また、2つ目は「ロシア政府の弁護士」というのがポイント。問題の面会した弁護士、ナタリア・ベセルニツカヤさんは、自分はロシア政府と関係ないと主張しているものの、仲介者であるロブ・ゴールドストーンさんが、「ロシア政府の弁護士」と紹介していたわけです。これもまた、少なくともジュニアさんはロシア政府の関係者だと理解していたということになりそうです。

 最後のはメールの宛先で、トランプ大統領の義理の息子のジャレッド・クシュナー大統領顧問と、当時のトランプ選対本部長ポール・マナフォートさんの名前が出ています。となると、彼らも内容を知っていたってことみたいですね。BBCによれば、その問題の会合に彼らも出席していたそう。

 長男さんがわざわざ火の手を広げて、死なばもろともで道連れにした感じなので、クシュナーさんとの関係がうまくなっていないためではないか?とも憶測されていました。単純に「バレるのは時間の問題」ってことで、やけになって白状しただけのような気もしますけど…。

 とりあえず、これは相当ヤバイのではないか!?と思ったのですが、日本でも「全然問題ない。マスメディアがおかしい!」という相変わらずな人たちが目立っていたので、ここまでやっても大丈夫なのかもしれません。


●殺人依頼で考えるとわかるトランプ大統領の長男のまずさ

 ジュニアさんは、彼女は何の情報も持っていなかったから問題なしという主張でした。一方、日本のネットで問題なしだとしている人の理由は、彼女がロシア政府の弁護士ではなかったからというもの。これらの主張の真偽も確かめる必要があるものの、たとえすべて本当だとしても問題なのです。これは殺人依頼事件で考えてみると、わかりやすいでしょう。

 トランプさん関連では、闇サイトのトランプ暗殺計画、既に1000万円の寄付 詐欺じゃないの?という話をやったことがあります。ここでは、ネットの殺人請け負いサイトで不倫相手の妻の殺害を依頼したとして、逮捕された日本人の話がありました。なかなか殺害計画が実行されないからと、警察に相談して逮捕という間抜けな話です。

 これは今回の件で言うと、弁護士が持ってきた情報がヒラリー潰しの情報としては不十分だったために「騙された」と訴えているという形。さすがにトランプ大統領の息子さんは、そこまでアホじゃありませんでした。

 じゃあ、今回のを殺人依頼でたとえるとどんな感じか?というと、殺人依頼はしたけど実行されなかったからセーフというのが、ジュニアさんの主張。そして、ネットの擁護論は、殺人依頼はしたけど相手は本物の殺し屋じゃなかったからセーフといった感じです。ただし、これは元ネタの事件でも言えること。その元ネタの人が逮捕されていることでわかるように、殺人依頼しちゃった時点でアウトなんですよ。

 これと同じく、ジュニアさんのロシア疑惑での実際の行動も、たいへんまずいと言えます。ロシア政府の支援の一環による情報提供だと聞かされたにも関わらず歓迎して、ロシア政府の弁護士と紹介された人と会談しているのですから、法的にはわからないものの倫理的にはやはりダメでしょう。ロシア政府の支援を歓迎して会談した時点で終わりなのです。

 でも、支持者の方々はこれを理解したくないんでしょうね…。


●トランプ政権にとって悪いニュースがマスコミに多い本当の理由

2018/02/02追記:トランプ政権にとって悪いニュースがマスコミで多く流れているのは、マスコミがトランプ政権を嫌いだからだと思うでしょう。実際そうだと思います。ただ、トランプ政権 VS マスコミという構図のみで捉えていると見逃してしまうところもあります。

 例えば、ある企業においてブラック労働が蔓延していたとしても、誰かがそのことを知らせないと外部の人はなかなかわかりません。誰かリークしている人がいるのです。同様にトランプ政権においても、内部情報をペラペラ喋っている人がいるというわけです。

 そして、これはトランプ派 VS 反トランプ派という単純なものではありません。ニュースをきちんと見ている人なら既に知っているでしょうが、トランプ大統領の参謀で主席戦略官だったスティーブン・バノンさんを中心とする右翼寄りの派閥と、トランプの長女で補佐官のイバンカさん、その夫で上級顧問のクシュナーさんを中心とするファミリー系の派閥がいがみ合っています。

 この他に、本来の共和党の政策に近いグループがあり、こちらがトランプ派と争っているというのであれば、ネトウヨさんもご満悦なのでしょうが、実際に一番醜く争っているのは、トランプさんの家族と右翼なのです。

 そして、側近たちの派閥が互いにライバルを政権から追い出すために、新聞やテレビにライバル陣営に不利な情報を競ってリークしているために、トランプ政権のスキャンダルがガンガン出てくるというわけ。内輪もめという理由が大きいようです。
(米政権の間抜けな内幕を暴露した「炎と怒り」、トランプ激怒も当然  WEDGE Infinity(ウェッジ) 森川聡一より)


●トランプ大統領自身が政権内の問題をリーク

 フリージャーナリストのマイケル・ウォルフさんが書いた、アメリカ・トランプ政権の内幕を暴露したノンフィクション『炎と怒り――トランプ政権の内幕』によると、これに加えてトランプ大統領自身が、悪い情報をリークしているという不思議なことになっています。



 トランプ大統領は毎晩、会食の予定が入っていないと6時半には寝室に閉じこもります。ベッドに入ってチーズバーガーを食べ、三つのテレビ画面をみながら、ごく限られた知人に電話をかけているそうです。

 ただ、単に電話をかけるなら良いのですけど、その知人らに対し、不満をぶちまけているのです。そして、こうした電話を通じて政権内での不協和音がメディアに漏れていく…というしくみ。自分で自分の首を絞めているようです。


●ネットで検索して大統領令を発令したスティーブン・バノン

 2017年1月下旬、イスラム教徒をアメリカから締め出すことを狙った大統領令が出ました。これは、スティーブン・バノンさん側の勝利です。

 先の書籍によれば、バノンさんが誰にも相談せず勝手に入国禁止の大統領令を準備。トランプ大統領をけしかけて署名させました。バノンさんも、大統領令の発令の仕方など具体的な手続きが分からなかったので、部下に命じてインターネットで大統領令の出し方を調べさせ準備を進めたとのこと。ネットって便利ですね。

 ただ、バノンさんはだいぶ後になって追放されます。その理由は、 スティーブン・バノンさんに関するThe Devil’s Bargainというノンフィクションが、アメリカでベストセラーになったことも、トランプが最側近だったバノンを遠ざけるようになった一因ではないかと見ています。というのも、政権のなかで自分以外の人間にスポットライトが当たると機嫌が悪くなるためだといいます。 


●急に気が変わってシリアをミサイル攻撃したトランプ大統領

 一方で、アメリカ軍が2017年4月、シリアの空軍基地をミサイル攻撃したのは、トランプファミリー派の勝利でした。

 トランプ大統領は当初、軍事行動を起こしてもアメリカが得することは何もないと、参謀のバノンさんの影響で、シリア問題へは関心をみせていませんでした。バノンさんはこういう不介入方針の人です。ですから、私も当時は、あまりにも予想外すぎて驚いた攻撃でした。これについは、もっともらしい解説が出ていたものの、書籍によるとそうではなく、本当に行き当たりばったりだったというのです。

 バノンさんと敵対するトランプ大統領の娘のイバンカさんは、父に言葉で説明しても意味がないことを当然知っています。書籍によると、トランプ大統領は文字を読むのが嫌いで、資料のたぐいに目を通さないだけでなく、人の話も聞かないと言います。

 そこで、イバンカさんは、化学兵器で攻撃され口から泡を吹く現地の子どもたちの写真などを大統領に見せました。アサド政権はこんなひどいことをしている!と訴えたわけですね。で、写真をみたトランプ大統領はすぐに気が変わり、軍事行動をとることにしたとのこと。出し抜かれたバノンさんらはさぞかし悔しがったでしょう。

 ただ、ミサイル攻撃にしても、先の大統領令にししても、世界への影響力が強いこうした政策が、こんなめちゃくちゃな決め方で行われているというのは恐ろしいものがあります。北朝鮮問題でもおかしなことするんじゃないかと、心配になりますわ…。
(関連:アメリカが北朝鮮を攻撃して戦争開始…を望むお花畑思考な人たち)


【本文中でリンクした投稿】
  ■闇サイトのトランプ暗殺計画、既に1000万円の寄付 詐欺じゃないの?
  ■アメリカが北朝鮮を攻撃して戦争開始…を望むお花畑思考な人たち

【その他関連投稿】
  ■トランプ政権が中国のAIIB参加の意向は本当か?アメリカ加入の日は近い説
  ■自国第一主義の国が失敗し、国際社会への貢献を目指す国が成功する理由
  ■トランプ大統領はオバマ大統領よりむしろ親中か?中国への卑屈な姿勢、保守派も認める
  ■トランプと麻生太郎は似てる?安倍首相ではなく麻生氏にラブコール
  ■トランプ大統領支持派は太った人の写真を見て笑うのが好きという調査 共和党の調査会社も関連スレのログ収集
  ■海外・世界・国際についての投稿まとめ

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

宝くじ高額当選者3000人のその後……10年後の彼らの生活は?
歴代首相の身長ランキング 背の高い、低い意外な総理大臣 野田佳彦・麻生太郎・鳩山由紀夫・小泉純一郎・安倍晋三など
日本で馴染みのある韓国系企業一覧
国別ノーベル賞受賞者数ランキング 日本は8位、上位はどこの国?
橋下徹大阪市長の出自 同和地区(被差別部落)と父・叔父と暴力団
意外に有名企業があるファブレス企業・メーカー 任天堂・ダイドードリンコ・やおきんなど
飛び降り自殺は意識を失うから痛みはない…は嘘 失敗した人の話
白元・鎌田真の経歴と派手な交友関係 神田うの,松本志のぶ,妻も美魔女など
楽天Edyはコンビニの公共料金の支払い(収納代行)に使える?
楽天Edyの使えるコンビニ・使えないコンビニ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
のれん代とのれん代の償却のわかりやすい説明
消滅可能性都市ランキングと一覧 1800市区町村中896自治体が危機
カルシウムの多い食材ランキングベスト20 牛乳以外に取れる食品
堀越二郎の妻は死んでないし菜穂子でもない モデルは堀辰雄の婚約者矢野綾子
創価学会、会長候補の正木正明氏左遷で谷川佳樹氏重用の理由は?
インチキで効果なし、活性水素水詐欺 誇大広告であるとして排除命令が出た商品も
高カロリー食品ランキングベスト20(100グラムあたり)
EPA、DHA(オメガ3脂肪酸)の魚油サプリ 効果なしどころか危険という説
リチウムイオン電池の寿命を長持ちさせるのは、使い切って満充電?継ぎ足し充電?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由