「今の時代の企業宣伝はSNSが大事」とだいぶ前から言われていたのですけど、炎上して失敗というケースが多いです。私はむしろ推奨したくない難しいツールだと感じます。保険会社からネット炎上保険なるものまで登場する始末。一方で、広告効果があるのかわからないのに利用していると言う企業もあり、アホなのか?と思います。
ただ、そのSNS利用での成功例もありますので、いくつか紹介。別の投稿で書いていたものを後半にまとめました。ツイッターが中心ですが、フェイスブックの事例もあります。また、SNSにユーザーが求めていることを調査した…といった話も同じく後半では紹介しています。
冒頭に追記
2022/02/06追記:
●人事担当の「給与や待遇で会社を選ぶ人と働きたくない」で炎上 【NEW】
●人事担当の「給与や待遇で会社を選ぶ人と働きたくない」で炎上
2022/02/06追記:また炎上している企業がありました。人事担当社員が「沢山の方にご応募いただいているのですが、給与や待遇にこだわりのある人とは働きたくないのです。。。私は、会社の顏となる人事だからこそ、待遇/給与で会社を選ぶ方と働きたいとは思わない」(原文ママ)とツイートして炎上したそうです。
一部好意的な意見もあったようですが、「サラリーマンなら自分の仕事内容と報酬は絶対に天秤にかけるべき」「ブラック企業のテンプレートみたいな考え方」「やりがい搾取」「(こうした待遇が)日本の低成長と低賃金を招いている」などといった批判が多数。ヤフーニュースコメント欄でも批判的でした。
<給与に拘るのはプロとして当然でしょう。いい人材を揃えようと思えばそれなりの金額を積まないと>
<訳「ただ働きしてくれる、何も文句を言わず明るくて見た目が良くて人脈があってコミュスキルや仕事スキルが卓越してる気が利く人ほしいなあ」>
(「給与で会社を選ぶ人とは働きたくない」 人事担当の投稿が物議 “実名アカウント”の炎上リスク浮き彫りに
ITmedia ビジネスオンライン2/4(金) 16:24より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3bec19099f65b59e88c7988cb18cc9770e8f955
一部擁護する声もあったのですが、これはブラック企業の代表例で死者まで出したワタミと同じ発想なんですよね。ワタミは「お金のために働くのではない」という社員教育を巧みにやって洗脳していました。一見美しく見える「お金のために働くのではない」という企業には裏がある…ということがあり得るのです。
ただ、ワタミの場合は死者まで出していたのに、渡邉美樹会長が自民党に呼ばれて政治家になってしまいました。今回擁護があったように、こういった考え方が好きな人は結構いるんですよね。「給与よりいやりがい」は確かに一見美しい考え方にも見え、それが好きなのは自由なのですが、少なくとも会社側・採用側が言うべきものではないと思われます。
●すっかり定着したネット炎上 ついにネット炎上保険まで登場
2017/03/08;「ネット炎上保険」なるものをを出したのは、損保保険ジャパンです。インターネット上で企業のマイナスイメージにつながる情報や批判が広がって「炎上」した場合に備えた保険だとされていました。ネット上の炎上を対象にした保険は国内で初めてだと言います。従業員の不祥事や、いわゆるまとめサイトのことであるキュレーションサイトも対象になり、炎上の拡散防止やメディア対応の費用を補償するそうです。
反応を見ると誤解している方がいましたが、これ、保険会社が炎上対策するという意味ではないですよ。炎上の後始末は企業がそれぞれで勝手にやるものです。保険会社は後始末しません。ただ、保険会社はその後始末にかかった費用を支払いますよ…というスタイル。保険って大体そういうものが多いですよね。
これを伝えた
「ネット炎上」を補償 損保ジャパン、国内初の保険 :日本経済新聞(2017/3/2 21:4)によると、いわゆる炎上マーケティングのような、自ら望んで炎上したとみなされる場合は対象外だとのこと。これも普通の保険でも存在するパターンですよね。保険金詐欺と呼ばれるようなものです。
●企業jのツイッター担当者、SNSのユーザーの暴力に疲弊…
2012/9/27:
>企業に広がる「SNS疲れ」(日経ビジネスオンライン)に出ていた、ある大手外食チェーンの広報担当者は、ツイッターでの炎上で売上に影響なんかないと言っていました。「顧客の生の声を聞くのはいいが、その場では苦情は受け付けない。顧客には媚びない。媚びるからノイローゼになる。企業アカウントが“炎上”しようと、それが売上高に影響することなどあり得ない」とのことです。
実際にはそんなことはないと思うのですけど、どうなんでしょうね。ただ、とりあえず、この記事は<企業に広がる「SNS疲れ」>というタイトルでわかるように、は炎上による売上減少ではない点に重きを置いた内容です。
前述の大手外食チェーンは、記事の当時、「ツイッター」を活用して情報発信を始めて1年半でした。幾度となく、名も知らぬユーザーから非難されたり、罵詈雑言を吐かれたりした。就業時間を超えてつぶやいていると「あなたの会社は残業代をちゃんと払っているのか」などと執拗に絡まれたそうです。
しかし、こうしたツイートに対し言い返せば、火に油を注ぐような結果になります。なので、担当者は、まともに取り合わないといった対応をしていたそうです。「企業アカウントの担当者で、そうした声をまともに取り合って、対応について悩んで、ノイローゼのようになってしまった人を何人も知っていますよ」としているように、それ自体は正しい対応だと思われます。
●SNS・ツイッターの企業利用に炎上リスク 企業にやる価値はあるのか?
「企業アカウントが“炎上”しようと、それが売上高に影響することなどあり得ない」と言っていた担当者ですが、不思議なことに「メリットと比べて、リスクの方がはるかに大きい」としていました。うーん、それって影響あるって話なのでは? そもそもSNSにプラスの効果があるのであれば、当然マイナスの効果もあるはずです。片方だけってことはあり得ません。
ただ、ここで担当者の方の言う「ソーシャルメディアは企業のマーケティングには向かないと思っています」は、理解できるところがあります。炎上リスクや前述のような担当者の精神的な健康状態を犠牲にしてまで、果たして企業はSNSを利用する必要性があるのか?と、正直思います。この記事では、企業内個人がこぼした発言が、ネットに伝播し、ついには企業を謝罪にまで追い込むような事件が相次いだとして、以下のように書いていました。
<企業内個人が、「個人」の目線で発言することで消費者から共感を得るのがソーシャルメディアの特徴とされてきた。ところが個性が際立てば際立つほどに、おのずと「舌禍」リスクも高まるというジレンマがある。(中略)
「ソーシャルメディアがすごいすごいと発言している方は、その多くが(ソーシャルメディア自体を収益源とするなどの事業を担っているがゆえの)ポジショントークです」と断じる。「やり方を間違えれば、企業にとって逆効果しか生みません」。
担当者が疲弊し、企業は炎上を恐れて不規則発言にあの手この手で目を光らせる。それだけの「コスト」をかけていながら多くの企業から異口同音に聞こえてくるのは、「ソーシャルメディアでどれだけ売り上げが増えたかという確証が得にくい」という指摘だ>
●炎上するアカウントは、運営が下手なだけ?炎上しづらアカウントも
上記は、ユーザーに絡まれているという例でした。ただ、炎上に至るのはごく僅かであり、やり方によってはむしろ炎上しづらアカウントもあるのでは?という意見もあったんですよね。同じ日経ビジネスオンラインの
ゆるキャラ「まんべくん」哀れな末路(日経ビジネスオンライン)では、以下のような話がありました。
<もっとも、まんべくんアカウントの変遷から明らかなのは、軟式キャラクターアカウントとしては極めて特殊であること。また、ここまで無防備な投稿を繰り返しても、戦争ツイートの直前までは“生存”できたのだから、
この種のアカウントがいかに炎上しにくいかを証明したとさえ言える。まんべくん炎上の一件だけをもって、一般企業や自治体のツイッター担当者は過度に萎縮すべきではないだろう。
確かに、炎上のターゲットになりやすい業界や業種がある。が、大半の企業・自治体の投稿内容は、むしろ「つまらない」ことの方が問題なのだから。企業などのマーケティング部門の管理者は、部下のツイート担当者、あるいは外部委託先のツイート担当者と、軟式ツイートのレベル感を確認し合い、内容は現場に任せつつもツイート内容がエスカレートしないように監視だけは怠らない。最低限ここを押さえておけば、まず問題が起こることはないはずだ>
●SNSの口コミ効果、ネガティブよりポジティブの方が強い?
最初の記事のように七面倒臭い割に効果がわかりにくいという感想があったSNSですが、一方で、
SNSで影響力があるのは友人・知人のポジティブな発言? ネガティブな発言? (マイコミジャーナル)によると、以下のような調査があるそうです。
<日常的にSNSを利用している人を対象に購買やブランドイメージに影響を与えたソーシャルメディア上の経験を調べた結果、約4割以上が「友人・知人が企業やブランド・商品を褒める書き込みを読んだ」経験があり、「その書き込みを読んで自身も共感」が約35%、「書き込みを読んで商品購入」が約26% となった。
一方、「友人・知人が企業やブランド・商品を批判する書き込みを読んだ経験がある」と回答した割合が約35%、さらに読んだ後にそのブランドや商品に対するイメージの悪化や、購入や利用の中止した経験がある人が約2割いることもわかった>
まとめると、以下のような感じ。ネガティブももう少し分けて調査してくれれば良かったんですけど、ややポジティブが優勢には見えます。私は思ったよりネガティブな印象の影響が少なかったことが、意外に思えました。
共感 約35%
商品購入 約26%
イメージの悪化、購入や利用の中止 約2割
これは口コミの効果の高さを示しているような気もします。多少悪い意見が出ても、良い意見がそれ以上であると言えそうじゃありません?
●ステマはやっぱりまずい アンチウイルスのキングソフトが炎上
そういったわけで企業は口コミ獲得に熱心なわけですが、キングソフトが先日やらかしました。
キングソフト、“ステマ”疑惑を釈明 「ありのままの姿を伝えていただく執筆依頼」(2012年09月14日 14時54分 ITmedia)という記事が出ています。
キングソフトが自社セキュリティ対策ソフトについて、著名な識者に「ステルスマーケティング」を依頼しているとネットで指摘され、同社は9月14日、「依頼したメール文が誤解を招く内容になっておりましたことをお詫び申し上げます」と謝罪し、「『ステマ』という認識ではなかった」と釈明した。
発端はセキュリティ専門家の高木浩光さんのツイート。高木さんは、同社の広報担当者から「影響力のあるブログ、facebook、twitter、もしくは、ヤフー知恵袋などに執筆いただき、弊社製品のポジティブな評判形成にご協力いただけないかというご相談」「『無料セキュリティソフトって良いよね』、『無料の中ではキングソフトよいよね』といった論調にしていきたいと考えております」という依頼が来たことを明らかにした。
同社は「弊社より業界のオピニオンリーダー様や著名なライター様にお送りしたメールについて、弊社の意図とは異なった反響をいただいている」とした上で、今後の新製品について、オピニオンリーダーやライターに良い点や悪い点を含めてありのままの執筆してもらう意図だったと説明。「弊社としてはいわゆる『ステマ』という認識ではなかった」と釈明している。
無理のある言い訳だったせいか、以下のような
キングソフトが高木浩光先生にメールを送り、みるみるうちにネット上の評判が形成される様子 更新日: 2012年09月14日のまとめを見てわかるように、茶化されるキングソフト。でも、これ、キングソフトが得したかも。思わぬ形で炎上マーケティングのようになりました。
まぁ、キングソフトは外れないよな。常識的に考えて #お金ください
2012.09.13 20:32 twitter
無料の中では、やっぱキングソフトのウィルス対策ソフト?がいいよね。素直にそう思う。 #お金ください #振込待ってます
2012.09.13 20:05 twitter
最近、ウィルス対策ソフト乗り換えたんだけど、失敗だった。やっぱキングソフトのウィルス対策ソフト?がいいよね。素直にそう思う。 #お金ください #振込待ってます #30億くらいでいいです
2012.09.13 20:13 twitter
主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました。(中略)キングソフトのインターネットセキュリティをインストール頂けましたら、もっと詳しい話をしたいと考えています。 #振込待ってます #お金ください
2012.09.13 20:53 twitter
私はサイバトロンの司令官コンボイだ。君のパソコンはメガトロンに狙われている。そこで私にいい考えがある。君のパソコンにキングソフトのインターネットセキュリティをインストールしてくれ。もっと詳しい話は後で話す。 #振込待ってます #お金ください
2012.09.13 21:00 twitter
ある日、私は森に迷ってしまった。夜になりお腹も減ってきた。そんな中、一軒のお店を見つけた。(中略)しばらくして、私は気づいてしまった・・・これはとあるインターネットセキュリティ・・・人気ソフトは・・・キングソフト・・・ #振込待ってます #お金ください
2012.09.13 21:05 twitter
隣に座っていたのはなんと彼女ではなく幽霊だった!もうダメだと思った瞬間に声がする。「破ァッ!」寺生まれで霊感の強いキングソフトさんだ!キングソフトさんの手から放たれた光によって幽霊は浄化された。キングソフトは凄い、僕はそう思った。後よく考えたら彼女なんていなかった。#お金ください
2012.09.13 21:06 twitter
キングソフトのセキュリティソフトのおかげで無事行きたかった舞台に行けるようになったうえに、さっきブラジル人にナンパされました!最高です!#お金ください #振込待ってます
2012.09.13 21:02 twitter
最初のもので「ソーシャルメディアでどれだけ売り上げが増えたかという確証が得にくい」とありましたが、SNS限定のキャンペーンなどであれば測ることが可能です。というか、むしろ私は広告効果を測れないものをなぜ企業がやるのか?と、そちらの方が不思議ですけどね。ビジネスとしておかしいです。
キングソフトはたまたまうまく行った感じですが、洒落にならないことになる事例の方が一般的。流行に乗って何となくで明確な目的はないのにSNSを始めてみた…などとなると、徒労感が募るだけかもしれません。
●キングジム「円周率ノート」が売れたのはツイッターのおかげ
2017/07/18:前半でやっているように、企業のSNS利用は思惑通りいかないどころか、マイナスになることもあります。正直そこまでしてやるべきものだろうか?と感じています。ただ、いいな!と思う利用例がありました。
「円周率ノート」なぜバカ売れ?キングジム、社員の「ノリ良い」ツイートとユーザのコラボ Business Journal / 2017年7月18日 6時0分(文=山本康博/ビジネス・バリュー・クリエイションズ代表取締役)に載っていたキングジムの「円周率ノート」の例です。
円周率ノートはどこに円周率が書かれているのだろう?と、疑問に思いながら読み始めました。すると、ノートの罫線がすべて円周率になっているというものでした。そこか!
発売日のうちに即完売というヒットになったのですが、実はこれ、もともとはボツネタ。Twitterで 2017年3月13日にキングジム公式アカウントで商品化に至らなかった“没ネタ企画”として紹介したところ、フォロワーから商品化を希望する声が多数寄せられたことから商品化に至りました。
記事では、"消費者が「自分の声が商品にかかわった」と感じれば、必ず買いたくなるはず"というツイッターを使っていること自体が「良い」という指摘もあったんですよね。キングジムは他にもツイートがきっかけで生み出された商品が2つあるそうです。
ただ、私はボツネタってのが特にいいなぁ~と思いました。お手軽市場調査的な使い方ができているためです。「商品化を希望する声が多数寄せられた」とあったように、そういった声がないマジでダメな商品なら商品化できませんでしたし、それで済む話。こういう使い方は良いと思います。
●ただし、SNSは炎上リスクも シャープのアカウントが謝罪して停止
ところで、記事では、"SNSでの認知度向上策は、「面倒で運用上のやり手がいない」では済まされず、これからの企業の必須項目になってくるかもしれません"と書いていたのですが、私はやはりあまりオススメできません。前半で書いているように、失敗例も多いためで、なおかつ負担が大きいためです。
今回の記事では、"紹介したキングジムのほかに、シャープ、東急ハンズ、タニタなどのTwitter公式アカウントも「おもしろい」と話題"としていました。ところが、実を言うと良い例の筆頭で出てきたシャープですらも、公式アカウントの一つが炎上して、ボロクソに叩かれた末に運営停止しているのです。
「シャープ製品」Twitter運営停止 「ミニスーファミ」値踏みで炎上 ITmedia NEWS / 2017年7月11日 12時58分によると、@SHARP_ProductSは6月27日、ミニスーファミ収録タイトルについて、「私の思い出を価値に換算する」と断った上で、「スーパーマリオワールド」(200円)、「ロックマンX」(0円)などと辛辣な値付けを列挙。炎上しました。
その後、批判を受けたシャープの公式アカウント「シャープ製品」(@SHARP_ProductS)の運営を停止すると、同社の別の公式アカウント「SHARP シャープ株式会社」が7月11日に報告。謝罪しました。これも本当につい最近の話なのですから、SNSの利用を勧めるときには、こういった負の側面も紹介すべきだと思います。
●ユーザーがSNS(Facebook)の企業ページを利用する目的・理由は?
2014/7/9;以前、
利用者の6割以上が嫌だと思うフェイスブックをやめられない理由というのもやっていますが、今回は企業向けのお話。SNSを「ユーザーがSNSの企業ページを利用する目的・理由は?」といった感じのアンケートがあり、おもしろいな!と思いました。質問内容を見ると、SNS≒フェイスブックっぽいですね。
一つ残念なのは『SOCIAL BRAND EXPERIENCE』という海外の調査ってところなのですが、まあ、参考にはなるでしょう。最初のリンクもそういえば海外の調査でした。
ソーシャルメディアを利用する企業は知っておくべき9個の消費者のホンネ調査|何を企業に期待しているのか? 2012年4月17日という記事で、載っていた話です。
<ブランドと繋がる理由は?>
1位 ゲームや、コンテンツ、プロモーションのため(65%)
2位 新しい商品情報を得るため(55%)
3位 ファンであることを周りに示すため(38%)
4位 素晴らしい体験について話すため(32%)
複数回答。「ファンであることを周りに示すため 38%」「素晴らしい体験について話すため 32%」あたりは本当にファンなんですね。純粋にファンが多ければ、ポジティブな反応を広げられそうです。ただ、やっぱりゲームなどで釣る!という感じの回答が1位。以下を見てもそんな感じでした。
<最近の新しいソーシャルメディアの使い方は?>
1位 特別優遇や割引といったアドバンテージを取得する(79%)
2位 ゲームをしたり、コンテンツに参加したり、お気に入りにのブランドが出しているアプリをダウンロードする(60%)
3位 ブランドをツイッターでフォローするか、フェイスブックでいいね!する(52%)
4位 自分の経験談を使っている商品と共にシェアする(51%)
5位 他の消費者から商品に関してのアドバイスをもらう(39%)
6位 自分の商品に関する知識をシェアして、他の消費者を助ける(19%)
●ユーザーはSNSにこだわっていない、とにかく早く連絡がほしいだけ
<ブランドとコミュニケ―ションを取りたい時はどんな方法で?>
メールを送る(65%)
企業HPのフォームに記入する(50%)
カスタマーサービスに電話する(44%)
企業のFacebookページに投稿する(33%)
自分のFacebookページに投稿する(29%)
小売店を訪ねる(25%)
フォーラムのディスカッションに参加する(23%)
SMSメッセージを送る(12%)
ツイートする(12%)
イベントに参加する(6%)
コミュニケーションとしては、メールが一番でした。しかし、カスタマーサービスなどの場合、顧客は迅速な対応を求めているというのが、次の項目でわかります。
<オンラインのカスタマーサービスやサポート対応では返信はいつまでに欲しい?>
1位 24時間以内(47%)
2位 すぐに(22%)
3位 1時間以内(19%)
4位 数日以内(12%)
上は選択肢が少ないように見えますが、これで全部。「すぐに」も2割以上ありますし、「1時間以内」と合わせると4割以上です。ただ、こういう早い反応する企業には出会ったことがないですね。
SNSに限らず、連絡に関するトラブルは多いだろうなぁ…と思います。というか、私も経験あるなぁ。返事が遅いのではなく、そもそも来ないって話なので段階がひとつ上の悪質さ。どこだっけ?と考えて思い出しました。文芸社やひまわり証券です。もう絶対使わないですわ、そんな会社…。
●フェイスブックはビジネスに使える?無印良品もまだ試行錯誤中
2013/3/5:
良品計画 1回のメール配信で売り上げ数千万アップの驚異(後編)(田代 真人 2012年11月19日(月))という記事を興味をもって読んでみたものの、実を言うとおもしろかったのは少しだけ。メルマガの話はメインでもありません。残りはソーシャルメディアの話ばかり。それほど関心しなかったものの、あえて選ぶなら以下のところです。
「フェイスブックでの弊社のファンは、いま87万人まで伸びています。前述のように『MUJI.net』の会員にはメールでクーポンを配っているのですが、お客さまが『無印良品』に接触するメディアとして、いまはもうソーシャルメディアを無視できません。
であれば、ここでもクーポンを配ろうと。10月の無印良品週間にフェイスブック上で『10%OFFのクーポン差し上げます』とキャンペーンをやったのです。クーポンは1万数千枚発行しましたが、同時にファンの数がどんどん増えていって、気がついたらカジュアルファッションの最大手を抜いていました」
しかし、「だからといって、ソーシャルメディアがすぐに売り上げに結びつくとは思っていません」とのこと。主にソーシャルメディアとしては、「安価にグローバルマーケティングができる」ということで、口コミの様子を見ているようです。
また、「売り上げに直接的には貢献しない」と言っているものの、「5~10%という流入があります。重要な流入経路なんですね」としているように、この存在は大きいです。ソーシャルメディアに関してはいろいろ言われていますけど、うまく使えれば大きいですね。
●本当に当たるんだ!マッハバイトのユニークアルバイトに驚きの声
2017/11/29:私が好きなリブセンスがやっているアルバイト求人サイトの「ジョブセンス」が、「マッハバイト」と名称変更しました。「スピード感(すぐに採用が決まる、すぐにお祝い金がもらえる)」をメインコンセプトに、わかりやすい名前としたようです。
この新しい名前にちなんで、短時間ですぐ現金と祝い金がもらえて、なおかつユニークなアルバイトへの参加を募集する「ハイパーリアルマッハバイト」というキャンペーンを実施していました。これは知っていたのですが、正直それほどおもしろいと思わなかったのでうちでは紹介していませんでした。
が、後半に回したジョブセンス時代の「まさかの夢バイトキャンペーン」と違って、SNSでもかなり話題になったようです。私の予想とは逆に大成功でした。人気のアルバイトランキングは以下。他に「コロッケとキスしているセルフィーを撮るバイト」や「今話題の!回っているハンドスピナーを止めるバイト」など、ネタ的なアルバイトが募集されていました。
1位:急にムラムラしてきたらメールで報告するだけのバイト
2位:「黄色」かどうか判断するバイト
3位:社長の私服のファッションセンスにダメ出しするバイト
SNSで爆発したのは、「フリーター大歓迎◆マッサージ台の下で話し相手になるバイト」というもの。うつぶせでマッサージされている台の穴の下に、アルバイトが仰向けに寝てご対面。マッサージされている人が退屈しないように、お話をするというアルバイトです。バイト時間は10分、給与は1分あたり34円+マッハボーナス1万円でした。
これが話題になったのは、同バイトに採用されたという人が「受かってしまった…どうしよう…」というつぶやきを投稿したため。「何これ」「本当にこんな仕事あるの?」「怪しさしかない」「笑いが止まらない」「じわる」「頑張ってください」と一躍話題になり、投稿から1週間余りで5万超リツイート、9万超いいねされることになりました。
他で書いているように、今はSNSで広がるような仕掛けというのが、重要です。上記以外にも当選のご連絡をすると、「本当に当たるんだ!」と驚く人が多く、Twitterで驚きをツイートしてくれる方もいたとのこと。うまくいっていますね。
あと、SNSうんぬんではないのですが、「本当にこんなことでお金貰っていいんですか?」「何か裏があるのではないかと心配でしたが、最高の思い出になりました」といった反応もあったそうです。
(
【取材】マッサージ台の下で話し相手に!マッハバイトの「ユニーク求人」について聞いてみたより)
●マッハバイトに学ぶツイッターキャンペーンの成功事例 ツッコミどころがあると良い
当初私は気づかなかったものの、ツッコミどころを作るというのは、ツイッターで拡散しやすいもの。以前やった
ツッコミ待ち企業バーグハンバーグバーグ カレーやホンダでボケるっぽさがあります。
それから、以下の動画も話題になったと、別記事で取り上げられていました。見てみると外しているところもある気がするのですが、実際成功しているわけで、そちらが事実。バーグハンバーグバーグもウケない人には全然ウケません。
マッハバイト総集編
で、以降は上記の前に書いていたジョブセンス時代のキャンペーン。こちらはあまりうまく行かなかったキャンペーンです。
●虫が良すぎるやりたい仕事も叶えます ジョブセンスが夢バイト募集キャンペーン
2015/5/25:Twitterで「夢」「やりたいこと」ををつぶやくだけで叶うかもしれないという夢バイト募集キャンペーンを、バイト情報サイトのジョブセンス(後のマッハバイト)がやっていました。ジョブセンスが選んだツイートをバイトで実現するというものです。
【ジョブセンス】まさかの夢バイトキャンペーン
Twitterで応募された夢バイトの中から、弊社採用した内容を投稿者の方に夢バイトとして体験していただきます。夢バイトとは雇用契約に基づくアルバイトではなく、イベント企画にご参加いただくものとなります。
採用する内容は、RT数を考慮のうえ、弊社が審査して決定します。夢バイト実施の様子はweb等で配信される予定です。
<採用予定人数>
3名~10名程度。
<待遇・福利厚生>
謝礼あり(3万円)、交通費支給あり、保険加入あり。
「どんなことをつぶやいたら良いの?」ところを見ると、かなり虫が良すぎる「やりたい仕事」でも良いみたいです。以下のような例が実際に上がっていました。
「映画・ドラマにでてみたい」
「スイーツの食べ比べ調査」
「イケメン・かわいい子に囲まれてバイトしたい」
最後にいたっては仕事がメインではなく、周囲の人と過ごすことがメインです。
●大喜利状態を期待するも、ツイッターは閑散とした状態だった…
企画自体もおもしろいのですが、私が期待したのが大喜利的な感じでひねった回答があるのではないか?というもの。ツイッターやネットとは、相性の良い企画だと思うのです。
ただ、実際のツイートを見てみると、そもそも数が圧倒的に少ないです。ネタでもOKというかむしろどんと来いという企画なのですけど、そもそも話題にならないとそうそうおもしろいツイートも出てきませんね。とりあえず、今ある中からおもしろいものを探してみます。欲望駄々漏れのものがあるでしょうか?
こういうアルバイトにかこつけて、芸能人に会いに行くというのは企画の趣旨に合ってそうです。
以下もそれに近いですが、少しひねっています。
一方、ただ会うだけでなく、デートまでするという虫が良すぎるもの。こういうのでいいんでしょうね。
続いて、こういうもの。
一日なんたらだけなら、ありがちな気がします…が、「外交官」とはスケールがでかいです。国際問題に発展するおそれなどを考えると、なかなか危ないところをついています。
みんな意外に現実的なところに留まっている中、世の中に存在しない仕事が来ました。ただ、やってみたいか?と言うと、どうでしょう? 精神が病みそうです。
例で出ていた「スイーツの食べ比べ調査」同様に、食べられるお仕事。こういうのは憧れますね。
それは私もやってみたい!
これはやってみたい気持ちもわかるし、ちゃんとした仕事でもあるし、企画できそうなもの。なかなかいい線です。
もう一つ、野球関連。
これもわかりますね。始球式に呼ばれる人は特別な人です。
秘書に憧れるってのもわかる気がします。
以下、同じ人の。
ここらへんもやりたいし、叶えてくれそうなラインです。
私も猛烈にしたいと思った次で最後。
時間によってはきつくなりそうですが、それでも犬好きには天国です。
【本文中でリンクした投稿】
■
利用者の6割以上が嫌だと思うフェイスブックをやめられない理由 ■
ツッコミ待ち企業バーグハンバーグバーグ カレーやホンダでボケる【その他関連投稿】
■
twitterなどの犯罪自慢型炎上が絶えない理由はネットに無知なため ■
悪徳会社だったマイスペース ~フェイスブック以前のSNSの覇者~ ■
ヤフー知恵袋、食ベログのやらせ投稿問題 ~なぜか消極的なヤフー~ ■
ネット・コンピュータ・ハイテクについての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|