2018/05/18:
●日本の火災、最も多い原因はなんと放火!たばこが原因の火災も多い…
2020/05/03 (2021/04/29にも追記):
●「放火」と言えば連続放火犯、寺社ばかり5日で19件焼く事件も
2018/05/18:
●放火癖が理由の放火は意外に少ない?過去の調査によると…
●単一放火の理由で多いのは怨恨型 じゃあ連続放火犯の場合は?
2021/12/10追記:
●奈良県の男性がわざわざ京都や名古屋市に行って放火 政治目的か? 【NEW】
●日本の火災、最も多い原因はなんと放火!たばこが原因の火災も多い…
2018/05/18:総務省消防庁の集計によると、2014年に全国で起きた火災は4万3741件もあったそうです。そんなに多いの!と驚いてしまいそうな多さですが、これでも前年に比べ9.1%も減っています。1割も減っているのですから、2014年の4万3741件というの数字はむしろかなり少なかったのかもしれません。
ただし、死者は1678人で前年から53人増えていました。このうち自殺以外の住宅火災による死者は1006人となっているとのことですけど、それ以外は全部自殺って意味ではないでしょうね。住宅火災は1万2922件で、それ以外は他の建物の火災です。また、集計には、外のごみや枯れ草などが燃える「その他火災」が1万4052件も含まれています。
気になる火災の原因は放火・放火の疑いが計18.4%でトップで、たばこの不始末9.3%で続いていました。これを紹介する記事も、
全国の火災、9%減 原因トップは放火 :日本経済新聞(2015/7/17付)というタイトルです。放火が一番多いんだ!というのも驚きですけど、たばこがそれに続くということで、たばこのイメージの悪さを助長するものとなっています。
●「放火」と言えば連続放火犯、寺社ばかり5日で19件焼く事件も
2020/05/03:「放火」と言うと、真っ先に思い出すのが、連続放火犯による事件です。こうした事件はマスコミで取り上げられることが多く、検索で簡単に見つかります。例えば、
弥富周辺の連続放火に住民不安 石仏の頭巾焼く映像も:愛知:中日新聞(CHUNICHI Web)(2020年4月10日)という記事が検索で出てきました。
これは、愛知県弥富市や隣接する三重県木曽岬町などでわずか5日の間に、19件(その後の報道では21件とも)もの放火が発生したという事件。この件が変わっていたのは、寺社のお堂や石仏への放火という「罰当たりで奇異な犯行」であったということでした。特徴がある連続放火事件で、よりマスコミに取り上げられやすいものになっていました。
<これまでの調べで、弥富市内では7日未明から昼にかけて、6件の放火が集中して発生。標的にされたのは、寺社のお堂や観音像、地蔵ばかりだった。同市前ケ須町では素盞之男社(すさのおしゃ)のこま犬の前掛けも焼かれた。3日にも飛島村で似た不審火があったほか、5~7日には弥富市に隣接する三重県木曽岬町でも12カ所で地蔵が燃えるなどの不審火があり、蟹江署が三重県警桑名署とともに、関連を調べている>
2021/04/29追記:前回気づかなかったのですが、
こま犬と地蔵堂を放火か、男逮捕 愛知・三重は被害頻発:朝日新聞デジタル(臼井昭仁 2020年4月12日)という記事も出ていました。逮捕者が出ていたようです。被害のあった町の一つ三重県木曽岬町に住む34歳の派遣社員が逮捕され、逮捕容疑の件に関しては認めていると報じられていました。
●放火癖が理由の放火は意外に少ない?過去の調査によると…
2018/05/18:「放火癖」という言葉があり、
放火癖 - Wikipediaでは、以下のように説明されています。
・衝動制御障害の一種で、故意に火事を起こしたい衝動にかられ、それを起こすことで満足や安心といった感情を得るもの。
・動機はその満足感のためだけであり、よって他の精神障害や、個人的もしくは金銭的・政治的な動機、あるいは報復の為に行われる放火とは区別される。
日本の火災では放火が最も多い原因だと聞いてしまうと、この放火癖による放火が多いのではないか?と思ってしまうでしょう。ところが、放火癖が理由の放火は、意外にそう多くはないのかもしれません。ウィキペディアでは、放火癖が理由の放火は少ないとする、以下のような情報がありました。
・放火により逮捕された児童・青年のなかに放火癖者が占める割合はごく僅かにすぎない。
・1979年のLEAAによって行われた調査では、放火癖もしくはその他の精神障害が原因で放火事件を起こした者の割合は全体の14%だった。
●単一放火の理由で多いのは怨恨型 じゃあ連続放火犯の場合は?
他の調査はないかと検索。10年間の放火事件を対象に,単一ならびに連続放火犯が述べた動機をテキストマイニングによって分類した研究がありました。それによると、単一ならびに連続放火犯が述べた動機は以下のように分類されるそうです。
<単一放火>(253名)
①怨恨型
②自殺型
③不満の発散型
④犯罪副次型
⑤保険金詐取型
⑥火遊び型
⑦人生悲観型
<連続放火犯>(127名)
①不満の発散(雑多要因)型:ギャンブルの負けなど
②不満の発散(就業要因)型:仕事や就職活動の失敗など
③火事騒ぎ型
④逆恨み型
⑤犯罪副次型
(
テキストマイニングによる最近10年間の放火事件に関する動機の分類―単一放火と連続放火の比較― 財津 亘 犯罪心理学研究/53 巻 (2015-2016) 2 号より)
この研究では「放火癖者」がどの分類に入るのかわからなかったのですけど、単一放火の中心となる動機が“怨恨”であり、連続放火の動機の中心は“不満の発散”であるという結果となったそうで、これも放火癖が理由による放火が少ないことを示唆していそうです。
●奈良県の男性がわざわざ京都や名古屋市に行って放火 政治目的か?
2021/12/10追記:変わったケースとなりそうな日本の放火事例を追加。2021年8月、京都府宇治市のウトロ地区で住宅や倉庫などあわせて7棟が焼ける火事があり、このうち、火元とみられる空き家1棟に火をつけたとして、奈良県桜井市の22歳の無職の男性が、放火の疑いで逮捕されました。
何が変わったケースなのか?と言うと、京都府宇治市のウトロ地区というのは、朝鮮半島出身の労働者の子孫らが暮らす地域であった関係です。警察の調べに対して、22歳の男性は容疑を認めたうえで「日本人の注目を集めたくて火をつけた」などと供述しているといいます。
また、2021年7月に名古屋市にある民団=在日本大韓民国民団の建物や韓国学校の建物の一部に火をつけたとしてすでに逮捕・起訴されていました。警察は、差別的な思想が背景になかったか、事件の詳しいいきさつを調べているそうですが、とりあえず、たまたま韓国関係が3つ放火ということはないでしょうね。
(<京都 ウトロ地区の放火事件 容疑認める>(12月09日 07時11分 NHK)より)
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20211209/2000054876.html
うちでは、右派によるヘイトクライム(憎悪犯罪)やテロが世界的に増えているという話もやっており、そちらへの追記も考えた話。ただ、そちらはあまりにもヘイトクライムが多すぎてページがクソ長くなっているので、放火関係ということでこちらに追記しました。ひょっとしたら今後模倣犯が出てくるかもしれません。
なお、容疑者は右派に人気の有本香さんと同じ苗字で、なおかつ有本香さんが容疑者が住んでいるのと同じ奈良県出身だったために親戚ではないか?と疑われていました。ただ、特に親戚であることを証明する情報はなし。それほど珍しい苗字ではないので、今のところは「たまたまだった」と考えておいた方が良さそうです。
また、「有本」は単に奈良県で多い苗字なのでは?と、
有本さん都道府県別ランキング|名字由来netも見てみたのですが、奈良県は多くなくて160人(1,149位)ほど。和歌山県(149位)や兵庫県(443位)などに多い苗字だとのこと。和歌山県の地名由来である他、宇多天皇の皇子敦実親王を祖とする源氏などがこの姓を名乗っているといった情報がありました。
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