ゴキブリの出ない家にする方法 卵をダメにして繁殖を阻止を書きましたけど、ゴキブリは普通嫌われ者です。ところが、日本では希少種として手厚く保護されているVIPゴキブリも存在するようです。
2023/07/23:
一部見直し
●退治なんてもってのほか?希少種オオゴキブリは史跡保護が滞るほどの扱い
2012/10/16:手厚く保護されているVIPゴキブリの話が出ていたのは、"希少種保護と発掘 両立 大聖寺城跡の調査"(2012年2月12日 読売新聞 多可政史)という記事。
リンク切れ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20120211-OYT8T00754.htm
加賀市教委は、将来的な国の史跡指定を目指し、通称・錦城山にある大聖寺城跡で発掘調査を進めていました。大聖寺城跡は江戸初期に廃城となり、本丸入り口や土塁には、安土桃山時代の古い城郭の特徴が残っています。そのため、「金沢城に代表される近世の城郭の築城技術の原点を知る手がかりにもなる」(奈良大学の千田嘉博教授)と評価されるほど貴重です。
一方で、廃城後、約15ヘクタールの山は人の出入りが途絶えると、タブノキやスダジイ、モミの木などが手つかずで成育しました。朽ち木は貴重な虫の格好の住み家となり、石川県が生息域の北限となっているベーツヒラタカミキリが暮らします。表面のぬめりがなく真っ黒なオオゴキブリは、県のレッドデータブック種指定の希少種で、県内でも随一の安定した生息地とされていました。
そのため、原生林や虫の生息地としても貴重。守るのは遺跡か自然かといった事態になっているのだそうです。
田嶋正和・市教委文化課長は「史跡保護の名の下に自然を破壊してしまえば、後世に悔いを残す」と、専門家の意見を聞きながら発掘を進める方針。発掘で城の構造が判明しても、過剰な建築復元は行わず、歴史と自然の双方が互いの価値を高めるよう、バランスの取れた整備を目指すとしていました。
史跡保護を進められないほどですから、本当にVIP待遇です。
●オオゴキブリは不潔な昆虫ではない!?
上記で出ていたオオゴキブリ。検索して出てきた
オオゴキブリ…北摂の生き物では、以下のように書かれており、山にいるオオゴキブリは不潔な昆虫ではないのこと。ただ、不潔な昆虫ではありません…とは言っても、やっぱ気味悪いですよね。
<伊丹の昆虫館にはオオゴキブリが飼育されています。触ることもできます。ゴキブリというと不潔に感じるかもしれません。家の中にいるゴキブリは食べ物の上を歩いたりします。そのため雑菌をばらまきます。衛生的によくありません。しかし、オオゴキブリは山にある朽木の中で生活をしています。不潔な昆虫ではありません。>
昆虫エクスプローラ > 昆虫図鑑 > オオゴキブリでは、"光沢のある黒色の大きなゴキブリ"と表現しており、全然好きになれそうにありません。また、同じサイトによれば、"仲間の翅(引用者注:はね)を齧る習性があると言われ、成虫の翅は破損していることが多い"そうです。嫌な習性ですね。
●災害現場で人命救助するゴキブリの計画も
あと、もう一つ意外な話として、ゴキブリが人類の役に立つという話もいっしょに紹介しておきましょう。<ゴキブリを「操縦」できる技術が開発される―災害現場における生存者捜索などに活用>(japan.internet.com 編集部 2012年9月7日 / 13:50 Interestingly Enough)という記事が出ていたんですよ。
<米国ノースカロライナ州立大学 の研究者チームは2012年9月5日、ゴキブリをリモートコントロールする技術を開発した、と発表した。同技術を利用すれば、ゴキブリを遠隔地からほぼ思い通りに「操縦」できるようになるという。
同研究チームは、倒壊した建物の内部など、人が立ち入れない場所へカメラやマイクなどの探知センサーを送り込む方法として同技術を開発したという。ゴキブリを活用することで、安価でかつ信頼性の高い、探知用サイボーグが利用可能となる>
http://japan.internet.com/interestingly/20120907/1.html ノースカロライナ州立大学準教授の Alper Bozkurtさんは、以下のようなコメント。
「(中略)地震で倒壊した建物の中で生存者を捜索するような場合に、このスマートセンサーは有効に活用できるだろう。
同じことを小型ロボットにやらせるのは、災害現場など不確定要素の多い場所では非常に困難だ。我々は、そのようなロボットを開発するかわりに、ゴキブリを利用することを選択した。ゴキブリは、危険な状況におけるエキスパートだからだ」
研究者チームは、触覚と尾角に微弱な電気を送ることで、ゴキブリを前進させたり、左右に曲がらせることを可能にした、としています。すごいですね。このチームが実験に使ったゴキブリは、「マダガスカルオオゴキブリ([Madagascar Hissing Cockroach)」と呼ばれるものだそうだそうです。
確か以前も虫(やはりゴキブリ?)をコントロールする実験をしている人がいました。同じ人かもしれません。ただ、災害時に使うという話は初耳です。本当に人命救助ゴキブリが活躍する日は来るのでしょうか? イマイチ信じられない話なんですけど…。
●森の植物にとってなくてはならない存在のゴキブリ
2017/08/26:今年うちのアパートで例年になくゴキブリがたくさん出たので、私も全く好きになれないのですが、「植物のパートナーとして繁殖に役立っていることを知れば、不快な害虫として名高いゴキブリの見方も変わるのでは」という話が出ている記事を紹介します。
(
種をまくゴキブリ=植物と共生、森林で発見-熊本大 2017年08月26日 05時13分 時事通信より)
上記のような楽観的な見方をしていたのは、熊本大の杉浦直人准教授。杉浦准教授らは、森林にすむゴキブリが植物と共生し、種を運ぶのに一役買っていることを発見しました。
とは言っても、彼らのお目当てはゴキブリではありませんでした。主役は、高さ15センチほどのツツジ科のギンリョウソウという植物。全国の森林で見られるものの、種子が散布される過程は分かっていなかったといいます。
そのため、カメラなどを設置して観察。鳥やネズミなどは実に興味を示さなかったものの、関東以西の森林に生息するモリチャバネゴキブリが頻繁に果肉を食べていることを発見。このゴキブリのふんから種を散布しており、「相利共生関係」にあることを突き止めました。
ありがちな話に思えますが、飛ぶことができる昆虫が、植物の種子を散布するケースが確認されたのは初ということで、そういう意味でも価値ある発見だったようです。
ただ、このエピソードくらいじゃ、ゴキブリの好感度は上昇しませんね。マジで嫌です。
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