生活保護は相対的に少ない不正受給者が大きく取り上げられて世間の目が厳しくなり、本当に必要な人にますます行き渡らなくなるというおかしな方向に進んでいます。
もともと日本人は生活保護を恥と考える人が多いでしょうし、それで飢える人が増えてしまっては本末転倒な話でしょう。
ただ、
アメリカの社会保障(生活保護) フードスタンプとEBTカードを調べたときにはアメリカ人も似たようなことを言っていましたから、これは日本に限らず世界的な傾向かもしれません。
また、生活保護という制度自体が貧困世帯を救えていないのでは?という疑問もあります。
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手厚い社会保障制度・生活保護の問題点 経済格差は縮まらず固定化する ■
手厚い社会保障制度・生活保護の問題点 不満と暴動は止まらない ベーシックインカムも問題が多いものの、ここらへんの既存制度の問題点がベーシックインカムに検討価値を与えていると思います。
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ベーシックインカムの問題点・批判 ~財源など~ ■
ベーシックインカム批判への反論 山崎元編 二つ目の話は今回関係ないんですが、今日は一つ目の不正受給している不届き者の話です。
中核派の男と妻が不正受給、海外旅行30回以上
(2012年10月16日16時20分 読売新聞)
生活保護費を不正受給したとして、大阪府警警備部は14日、大阪府高槻市富田町、中核派活動家で無職山本平(49)、妻の無職淳子(51)両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。
山本容疑者は黙秘、淳子容疑者は「ゆとりのある生活がしたかった」と認めている。
発表によると、2人は2006年12月~昨年10月、債権の利息や、交通事故の保険金などの収入があったのに同市に申告せず、約79万円をだまし取った疑い。
捜査関係者によると、山本容疑者は18年前から保護費を受給。ヨーロッパやハワイなどの海外に約30回以上、夫婦旅行やダイビングに出かけていたという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121016-OYT1T00250.htm 頭来ますよね、こういう話を聞くと。
ところで、この中核派って言うのは、左翼の有名な団体さんです。補足しておきます。
中核派 はてなキーワード
中核派とは、極左(極左暴力集団)である。
新左翼セクト「革命的共産主義者同盟全国委員会」の通称。1963年の革共同第三次分裂時、学生組織が革マル派系マル学同と比して少数派に転じたため「マルクス主義学生同盟・中核派」と名乗ったことに由来する。
1957年12月に黒田寛一・太田竜・西京司らを中心にして結成された革命的共産主義者同盟が分裂を繰り返し、1963年4月の第三次分裂をもって革マル派と中核派が成立した。
いわゆる成田闘争に関連して、「革命軍」が建設省幹部宅や空港公団職員宅などに対する時限発火装置をしかけた放火・放火未遂ゲリラ事件、自由民主党への火炎放射車による放火事件などを起こしている。また革マル派等との内ゲバで今までに五十人余りを殺害、数千人を負傷させたとされる。
現在のところ、中核派メンバーの数名が殺人・放火・爆発物製造の被疑者として指名手配されている。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C3%E6%B3%CB%C7%C9 「また左翼か……」というわけですが、この件は右翼も左翼もやっています。
生保など不正受給の疑い、右翼団体幹部を再逮捕/神奈川
2012年7月5日
生活保護費を不正受給したとして、県警公安2課と旭署は4日、詐欺の疑いで、右翼団体幹部で川崎市中原区上平間、鉄筋工の男(46)を再逮捕した。
再逮捕容疑は、2009年4月以降、鉄筋工として働いて収入があるにもかかわらず、生活保護費など計約541万円を不正受給した、としている。同課によると、同容疑者は「収入があれば届けないといけないことは知っていた」と供述、容疑を認めている。
同課によると、同容疑者は05年5月以降、川崎市から毎月計13万円の生活保護費と、2カ月に1回医療扶助を受給していた。09年4月以降は横浜市青葉区の鉄筋会社で働き、毎月平均20万~25万円の収入があった。県警は不正受給の使途などについて調べを進める。
また、横浜市港北区内で交通事故に遭った際、実際には働いていないにもかかわらず、損害保険会社2社から休業損害補償金約179万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いで、同じ右翼団体幹部で横浜市鶴見区獅子ケ谷3丁目、無職の男(62)を再逮捕した。同課によると、「間違いない」と供述、容疑を認めている。
県警は6月、休業損害補償金をだまし取ったとして、別の事件で両容疑者を詐欺容疑で逮捕していた。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1207050004/ 別件。
生活保護費不正受給容疑 右翼団体代表ら2人逮捕 春日部署
2012.6.20 18:52
生活保護費を不正受給したとして、埼玉県警公安2課と春日部署は20日、詐欺の疑いで、埼玉県春日部市中央、右翼団体「政治結社飯田塾」代表でリフォーム会社役員、逢坂浩容疑者(52)と、中国籍の女で栃木県小山市平和、無職、林秀萍容疑者(48)を逮捕した。
公安2課の調べでは、両容疑者は昨年9月から今年3月の間、春日部市役所に「同居している」との虚偽の申請をし、林容疑者の生活保護費約26万円を不正受給した疑いが持たれている。同課によると、逢坂容疑者は「団体の活動費に充てた」などと容疑を認め、林容疑者は「一緒に住んでいた。1円ももらっていない」と否認している。
公安2課によると、逢坂容疑者は平成20年3月、林容疑者との婚姻届を提出。しかし、林容疑者とは同居せず、母親と同居していた。3人は昨年9月から計約105万円の生活保護費を受給しており、同課は申請内容を精査するとともに逢坂、林両容疑者が偽装結婚だった疑いもあるとみて調べる方針。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120620/stm12062018540003-n1.htm 「左翼の場合は悪。でも、悪いことする右翼は似非右翼」みたいなお決まりの反論もあるんですが、あんまり夢は見ずにどっちもこんなものだと思っておいた方が良いですよ。
(11/25追記:猫も杓子も不正受給。暴力団員さんも。
組員が不正受給…親分の呼び出しでバイトできず 2012年11月25日10時47分 読売新聞
警視庁駒込署は24日、鹿児島県南大隅町、山口組系暴力団組員で無職若松淳一容疑者(38)を詐欺容疑で逮捕したと発表した。
同署幹部によると、若松容疑者は昨年1月下旬、当時住んでいた豊島区の区役所で暴力団員であることを隠して生活保護を申請し、同年2月から今年8月までの間、計約280万円を不正受給した疑い。
調べに対し、若松容疑者は「親分からの呼び出しにいつでも対応するため、アルバイトすらできなかった」と供述しているという。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121125-OYT1T00285.htm?from=main7)
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