2018/12/24:
●老人ホーム未来倶楽部などの入居一時金26億円、役員報酬などに使用
●横領疑惑と言えば、やっぱりカルロス・ゴーン日産前会長!
●日産カルロス・ゴーンだけじゃない…日本の横領・資金横領事件
2021/01/01:
●社長が会社のお金100億円以上を不正に引き出してカジノ…大王製紙事件
●老人ホーム未来倶楽部の入居一時金26億円、役員報酬などに使用
2018/12/24:老人ホームの入居一時金26億円が消えた!というニュースがありました。過去に横領関係の投稿があればそれに追加しようと思ったのですけど、適当なものがなかったので横領特集的なものを一つ作ってみることに。 まず、今回書こうと思うきっかけとなったニュースは、
老人ホームの入居一時金、26億円消える 買収で発覚:朝日新聞デジタル(2018年12月23日05時00分)というもの。
首都圏で有料老人ホーム「未来倶楽部(くらぶ)」など37施設を運営する未来設計の問題。未来設計を傘下に持つ持ち株会社オブザーブホールディングは、7月に同業の「創生事業団」(福岡市)に買収されています。未来設計の財務部長が、この創生事業団の方に内部告発して問題が発覚しました。
財務部長によると、未来設計の創業者の女性(70)の指示で、入居一時金を一括で売上高に計上して役員報酬などに使い、赤字経営の実態を黒字に見せかけていたとのこと。38億円余残っているはずの一時金が12億円余しかなくなっていました。
入居一時金は、入居者が長期にわたってホームで暮らせるように最初に支払うお金。未来設計では240万~1千万円の一時金で終身の入居が約束されているそうです。このしくみ自体おかしいのでは?と言われていたものの、今はとりあえずこの消えたお金のことを問題視せねばいけません。
●横領疑惑と言えば、やっぱりカルロス・ゴーン日産前会長!
横領関係でいうと、最近の一番の話題は、なんといっても日産のカルロス・ゴーンさんでしょう。もともとあったのは、ゴーン前会長らがみずからの報酬を有価証券報告書に少なく記載した容疑。加えて、ゴーン前会長が10年前のリーマンショックで生じた私的な投資での18億円余りの損失を日産に付け替えるなどしていた疑いがあるとして、再逮捕されています。
(ゴーン前会長を特別背任容疑で再逮捕 東京地検特捜部 2018年12月21日 16時38分 NHKより)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181221/k10011755241000.html
なお、カルロス・ゴーンさんの件は、いろいろと問題含み。まず、現段階では、容疑であり、犯罪が確定したわけでないということに注意。事実であればもちろん悪いことですけど、これは判決が確定するまでわかりません。
また、当初の報道ではわからなかったものの、情報が増えるにつれて、カルロス・ゴーンさん個人だけでなく、日産自体がかなり深く関わっている案件では?という感じになってきました。ワンマン経営者に逆らえなかった…という可能性はもちろんあるものの、役員レベルでは注意義務を果たしていなかったとして、本来なら罪になるでしょう。
あと、本当はすぐに気づくべきだったものの、逮捕や長期の勾留が必要なものだったのか?など、容疑者の扱いも疑問に。正当な理由なく気軽に逮捕勾留して良いものではないのですけど、カルロス・ゴーンさんだけでなく、他の件でも日本はずっとだいぶめちゃくちゃなことをやっています。
犯罪者の味方するのか?と思う人もいるでしょうが、前述の通り、まだ未確定。実際、冤罪の人でもこういった扱いをされて人生をダメにされた人が何人もいます。「自分には関係ないから良い」では済みません。
●日産カルロス・ゴーンだけじゃない…日本の横領・資金横領事件
このカルロス・ゴーンさんについて前に書いたときには、城西大学の水田宗子前理事長による約5億3700万円の不適切支出のこともちょっと紹介しました。水田宗子前理事長の退職金、水田前理事長の母親への報酬などが問題視されており、法人を私物化していたパターンです。
あと、横領で何か追記できる話がなかったと、ブログ内を検索してみて出てきた過去投稿としては、
田母神俊雄、横領した金を不倫相手に?謝礼も違法で逮捕の可能性といったものでした。田母神俊雄さんの場合は、愛人に数十万円のコートを贈ったり、自宅の改修に充てるなど、政治資金の使い道がメチャクチャだったと、事務所関係者に暴露されています。
2021/01/01追記:その他、うちでは、研究の不正経理関係の話を取り上げることが多いですね。その後書いたのは、
京大の霊長類研究所で20億円の裏金?松沢哲郎氏と友永雅己氏に疑惑の件で金額が大きく、なおかつマスメディアでの扱いの大きいものでした。研究者の場合は私的流用ではなく、研究費への流用といったことも多いのでやや中身が異なりますが、それでも許されるというものではありません。
●社長が会社のお金100億円以上を不正に引き出してカジノ…大王製紙事件
2021/01/01:日本企業の経営者での横領事件としては、大王製紙事件が有名なので軽く取り上げておくことに。
大王製紙事件 - Wikipediaでは、「日本の製紙会社である大王製紙において、創業家会長井川意高が、不正に会社の資金を引き出し、私的に流用(横領)した背任事件」とまとめている他、以下のように書いています。
<大王製紙の創業家経営者である井川意高が、2010年4月から2011年9月までの総額で、100億円を超える金銭(正確には106億円)を不正に引き出していた事件で、経営者辞任から刑事事件に発展した。上場企業の創業家経営者が、個人的なカジノの賭け金のために、子会社から多額の資金を引き出し、それを横領する形で私的に流用したことで、会社に損害を与えた事件として注目された>
<調査報告書を発表し、前会長の巨額借り入れ問題について「前会長である井川意高と、実父で元社長の井川高雄の父子には絶対的に服従するという企業風土が根付き、問題発生の基盤となった」と指摘>
<この事件で井川の借入総額が約165億円に達していることが判明し、刑事事件として起訴された金額は計約55億円となった>
【本文中でリンクした投稿】
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