時事的なもの、特に政治ものは後から読まれなくなって寂しいのであんまり書かないようにしているのですが、もう一回だけ週刊朝日の件を。
と言うのも、Amazonのレビュー(
週刊朝日2012年10月26日号 [雑誌][2012.10.16]
)を読んでいて、記事の内容にたまげたためです。
関連
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朝日新聞と2ちゃんねるは似てる?週刊朝日「橋下徹大阪市長は出自が同和(部落出身)だからダメ」と読める記事で謝罪に ■
橋下徹大阪市長は敵対者・アンチ橋下を絶対に認めない非寛容な人格なのか? ■
橋下徹大阪市長の出自 同和地区(被差別部落)と父・叔父と暴力団 驚いたレビューというのはこちらです。
朝日の自傷行為, 2012/10/21
By 一病息災
朝日も、落ちるところまで落ちた感があります。
品性なく、汚らしい言葉で橋下氏を批判しています。
「うんこ」などという言葉をまったく必然性がない文脈で使うのは、そもそもおかしいと思います。
部落問題以前に、品性のない、汚らしい言葉に辟易とさせられます。
もともと、佐野氏の著作の内容には好感が持てなかったのですが、佐野氏の悪いところが全面的に展開された記事でした。
根本的問題として、橋下氏の政治家として政策、力量を批判したいのなら、汚らしい言葉で罵るのではなく、冷静に議論をするべきです。
小学生じゃないんだから……。
ここは週刊朝日による部分か、佐野眞一さんによる部分かはわかりませんけど、「うんこ」はないでしょう。
まさかそこまで下品なものだとは思いませんでした。本当に呆れます。
既に今まで読んだ報道だけで酷いと思っていましたが、私の予想を一枚も二枚も上回る醜悪さだったようです。
とりあえず、どういう文脈だったのか?と見てみると、以下のような内容でした。
不気味なのは、橋下の支持者たちが自分の殻に閉じこもって顔を見せないことである。彼らの多くが自分を誇示するのはツイッターの匿名世界だけである。だが、本稿ではそれを分析する気はない。
そんなものは、
新しいものならうんこでも飛びつきかねないテレビ局御用達のお手軽批評家連中にまかせておけばいい。
http://twitpic.com/b4vp9b 本文中ですのでたぶん佐野眞一さんの書いた部分でしょう。
"顔を見せ"た状態で、よくもまあこんなことを恥ずかしげもなく書けますね。逆に感心しますわ。
その他にtogetterによれば、以下のような言葉も使っていたようです。
週刊朝日「ハシシタ」特集「ひり出した汚物、正視できない、社会のクズ、部落、ヒトラーより下劣」と非難→橋下氏が徹底抗戦→朝日が謝罪 togetter
週刊朝日は特集「ハシシタ 奴の本性」を掲載した。記事には「ひり出した汚物」「正視できない」「市議員、府議員含めて社会のクズ」「部落」「ヒトラーより下劣」「ファシズム」「薄汚い」「ツイッター投稿の匿名世界を分析するのはうんこにも飛びつく評論家に任せる」などと記述。「DNAから本性をあぶり出す」方針で「政治手法は検証しない」としている。執筆者は佐野眞一氏、共同取材は今西憲之氏、村岡正浩氏。編集長は河畠大四氏、発行元の朝日新聞出版社長は神徳英雄氏(元朝日新聞社取締役)。
http://togetter.com/li/391330 「ひり出した汚物」ってのもあるみたいです。本当酷いなぁ。
と思ったら、こっちが先に出ていたみたいです。
これでさっきの表現がわかりました。
「橋下徹=テレビがひり出した汚物」ですので、「うんこでも飛びつきかねないテレビ局」の「うんこ」というのは橋下徹さんのことでしょうね。
「正視できない」という言葉も使っているようですが、「正視できない」のは佐野眞一さんの文章の方です。
アマゾンレビューに戻りますが、5点満点つけている方もいました。
残念, 2012/10/20
By ka
橋下さんが週刊朝日の出版差し止めで注文したのに、手元にとどきませんでした。朝日はますます萎縮してメディアの劣化は進むでしょう。
どういう意味か一瞬悩んでしまいましたが、
問題ない文章なのに政治的な圧力で出版差し止め
↓
朝日新聞出版が萎縮
↓
メディアの劣化が進む
という流れでしょうか?
と言うか、この人読んでいないのに5点つけていますよ?
もう一人4点の方。賛成コメントもついていました。
冷静に, 2012/10/21
By anna
Amazon.co.jpで購入済み(詳細)
決して上品なルポだとは思わない。
だが、この事態はもう少し冷静に考えるべきではないだろうか。
公人のルーツは明かにされてはならないものだろうか。
そこに卑しさを見るとすれば、それはこちら側の問題ではないのか。
そもそも天皇制を抱え込んでいるこの国で、血脈主義を批判できるのか(もちろんできるし、すべきなのだが)。
連載は中止するべきではなかったと思う。
最初の投稿: 2012/10/23 19:49:33:JST
Yazdegerdさんのコメント:
最後まで載せてから批判してもよかったのにと私も思います。どうも内容も読まずに伝聞だけで批判している人が大半な気がします。対象が上品でないのだから、上品になる筈がないものです。詳細に読むと、著者が差別的な視点で橋ゲ氏がの出身由に嫌悪しているのではないことが判る。小説的な手法を採って中上健次の世界として締めくくったのは見事です。
世間の建前は兎も角、差別は確実に存在しており、橋ゲ氏が政治に進出して来たのはそこ(怒り)が原点でしょう。もしも本当に大阪のことを真剣に考えているなら、じっくりと腰を据えて取り組んでいる筈です。だから橋ゲ氏自身が招き寄せたものです。
差別はいけないと、自分は差別していないとよく言うが、本当だろうか? 批判する人々の大多数が偽善者ではないだろうか。仰るように自らの卑しさを投影しておるのです。 このはしげという人はそんなものも利用するしたたかさを以て行動している。彼の反応からこの記事が正しいことが明らかになったと思いました。DNAに関しては謝罪の上で訂正して採録して次を社運をかけて再開すべきです。もしも彼の天下となったら廃刊させられてしまうことは確実な雑誌です。萎縮してしまうと奴さんの思うつぼです。
「詳細に読むと、著者が差別的な視点で橋ゲ氏がの出身由に嫌悪しているのではないことが判る」とありますが、記事では
「一番問題にしなければならないのは、敵対者を絶対に認めないこの男の非寛容な人格であり、その厄介な性格の根にある橋下の本性である。そのためには、橋下徹の両親や、橋下家のルーツについて、できるだけ詳しく調べあげなければならない」
と断っています。
ですから、ここで出てくる親族やルーツの情報というのは、「非寛容な人格」「厄介な性格」「橋下の本性」の原因であると佐野眞一さんが考えていることはこの時点で確定します。
その上で、ところどころに被差別部落出身であるとをわざわざ明記しています。これでは被差別部落出身者が性格も悪くなると主張していると思われて当然です。
さらに長々と父の悪行を書いてから、最後に叔父の子の殺人事件の話を書き、
としています。
これらに差別的な視点がないと解釈するのは難しいでしょう。
そもそもある人物の批判するために、その親族の悪さを列挙する妥当性はありません。「お前の親がダメだから」と子供の通信簿を悪くつけるようなものです。(人となり、人格形成に関して、家族を調べるという手法は認めますが、中立さからあまりにもかけ離れた一方的な人格批判のためにという目的では適さないと思います)
また、レビュー中の「橋ゲ」「はしげ」というのが
朝日新聞と2ちゃんねるは似てる?週刊朝日「橋下徹大阪市長は出自が同和(部落出身)だからダメ」と読める記事で謝罪にや
橋下徹大阪市長の出自 同和地区(被差別部落)と父・叔父と暴力団で書いた蔑称的な書き方です。
ただ、この人は「お前らも差別しているんだろ」というスタンスですので、たぶん差別を指摘されてもへっちゃらでしょうね。
あと、「どうも内容も読まずに伝聞だけで」ってのは、この直前の5点をつけた方がモロにそうです。
評価している人はこんなんばっかです。
残りの方は全員1点でした。
ただ、まあ、1点つけた最初の方も、これはこれでびっくりすることを書いています。
出自や血脈の批判はダメです, 2012/10/19
By ちくてつ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 週刊朝日2012年10月26日号 [雑誌][2012.10.16] (雑誌)
私は輪廻転生を信じています。
若い頃は信じていませんでした。
神仏も信じていませんでした。
ですから、数々の試練にあって、スピリチュアルな本を読み始め、どうしても信ぜざるを得ないと確信するに至りました。
皆さんも、ぜひ、ベティ・シャインさんの「スピリチュアル・ヒーリング」をお読みください。
私は父親の晩年、骨髄性白血病で苦しんでいたので、ベティさんに手紙を出してヒーリングを依頼しました。
あるいは、マイクル・クライトンの「インナートラベル」、霊的な世界は間違いなくあります。
そして、人は貧乏に生まれたり、金持ちに生まれたり、才能があったり、なかったり、色んな人生を体験するのだと思います。
プラトンも転生を信じていました。
あれ、この方は書くところを間違えちゃったのかな?と思いますが、この後やっと「ハシシタ 奴の本性」につながってきます。
ですから、出自は問題にしてはならないのです。
血脈も。
人類は、違う人種、民族、宗教であっても、共通の理念を抱きうるというのが、スピリチュアルな世界を学んだ人の共通認識です。
そこで思うのが、朝日新聞社の体質についてです
私の友人が、10数年前、雑誌バブルの頃ですが、朝日新聞社の新雑誌の編集者になったことがありました。
(中略)
私の友人は、(中略)雑誌が廃刊になった時に、きっぱり朝日を辞めました。
(中略)
とはいえ、私はマスコミの世界で34年間生きてきました。9年間はサラリーマン。25年間は自分の腕で稼いできました。
朝日の幹部や記者とも親しかったですから、昔の朝日新聞には人材がいたと分かっています。野村證券もそうでした。
残念なことに、現在は、ブランドしかない、蛇の抜け殻のような新聞社になってしまいました。
A編集長のことを思い出します。
右翼を怒らせ、大事件に発展する風刺を、「週刊朝日」の最後の頁でやった編集長です。
Aさんも優秀な編集者でしたが、編集委員になるか、現場の「週刊朝日」の編集長になるかと、上司に聞かれて、迷いました。
彼が私に言ったのは、「神社でおみくじを引いたら凶だったのです。いい卦(け)が出るまで3回引きました」
神をこころみてはいけませんねぇ。
私は、試練の多い人生だったので、神罰はあるし、神恩もあると思い、20年来、お宮参りは欠かしていません。
みなさんも、ここいちばんの祈願をしたとき、引くおみくじは1回にしましょうね。
「週刊朝日」は、あの事件の時に廃刊にしておけば良かったと思います。
うーん、正直言ってよくわからないので、ノーコメントで。
他の方はもっとわかりやすいです。
部落差別を再認識させた罪は重い, 2012/10/19
By take - レビューをすべて見る
この記事を読んで非常に残念な気持ちになりました。内容については基本的に悪口ばかり。日本を代表するメディアが出版したものとは到底思えない悪質な文章です。
また、皆さんご存知のとおり被差別部落を特定しており、部落差別はまだ残っていることを国民に再認識させてしまいました。後日謝罪を発表しておりますが、謝罪や編集長やライターの首一つでは済まされない。
差別のない社会のために、また子供たちのためにも、この会社には廃業して頂きたいと思います。
会社の廃業は途中を端折り過ぎでしょう。ちょっと便乗感がある主張です。
とは言え、知れば知るほど、謝罪一つで済ませて良い問題なのか?という気はします。
何人かをクビにして体制刷新するくらいはやって良いと思います。
ちょっと1点つけている方もあれだなぁ……。
最初の方は「参考になる」で選ばれていた方でやはり良い出来です。
1人飛ばして、残った1点評価の方。(読みやすさのため、改行を加えています)
節度を欠いた文章。, 2012/10/19
By さぶチャン
佐野眞一氏の「ハシシタ奴の本性」という文を読み、余りにも余りな文章で呆れましたので、週刊誌の記事のレビューというのは初めてですが、書いてみます。
表題がいけません。「ハシシタ」というカタカナ言葉は、橋下 を恰好付けて ハシモト なんて呼ばせやがって!という憎しみが、もろに現れ出ています。橋下をハシモトということにされたのは、徹 大阪市長の父上の御意志であったそうですから、こんな風に書くのは佐野さんが賤し過ぎます。そして「奴」とは何事でしょうか?殺してやりたいほど憎たらしくても、そんな感情は押し殺して淡々と相手の痛い所を突くのが一人前の男の筆法です。更にその上に「本性」とは!罵倒の三連発ではありませんか。
佐野さんが人物評をお書きになられる時、その一族の血統、家系の詮索に並々ならぬ情熱をもってなさるのは、元総理大臣の小泉純一郎氏の本を読んだ時に知りました。でも書き方が「陰険だなー。」という感が残りました。人物評というものには、無数の書き方というものがあります。対象となる人物がいかに自分にとって虫の好かない人であっても、まずは緒論では、賞賛派と批判派の両方の人々の意見を併記して、読者に材料を与えるべきと思います。
そして嫌なのは、我が日本国に対する呪詛、嫌悪、に満ちた文章です。
「橋下のような男が注目を集めているのは、いうまでもなく、日本の議会政治が歴史開闢以来の最低状況というより、いまや完全に機能不全状態に陥っているからである。」
どこにそうすれば、模範とすべき機能良好な国があるのか、証拠を挙げて明瞭に御教示いただきたいものです。中国ですか?韓国ですか?北朝鮮ですか?英国?米国?
(中略)
憎んでも余りある人を批評する時は、それ故に余裕を持った筆致が要求されます。模範としては、故谷沢永一氏の、こんな日本に誰がしたー戦後民主主義の代表者・大江健三郎への告発状 をあげておきましょう。谷沢氏は読者を、アハハと笑わせながら、完膚なきまでに大江氏を批判しています。
今回のこの様な文が出来上がった時に、週刊朝日の編集長はなぜ適切に対処しなかったのでしょうか?編集長は責任を取ってお辞めなさい。佐野さんは、筆を折るべきです。
"佐野さんが人物評をお書きになられる時、その一族の血統、家系の詮索に並々ならぬ情熱をもってなさる"とありますが、佐野眞一さんはもともとそういうスタイルなんですかね?この方はなんか「たいへんな実績ある」みたいな紹介されていたんですが、ある人の批判で親族の悪さを前面に出すのが評価されたということなんでしょうか?
(今回の週刊朝日の記事の場合、政治と関係ない話のオンパレードで印象をひたすら悪くしようというものでしたが、そこには親族以外の人も使っていました)
最後のレビュアーは日本への嫌悪をあらわにする佐野眞一さんを批判しており、こういうことを書いちゃあれなんでしょうが、私は佐野眞一さんの手法が評価されてしまう日本をたいへん残念だと感じました。
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