2009/8/30:
敢えて不便な過疎地へ出店するAZスーパーセンター
その理由とは?牧尾英二社長の説明
●敢えて不便な過疎地へ出店するAZスーパーセンター
2009/8/30:鹿児島県阿久根市にAZスーパーセンター(株式会社マキオ)という注目のスーパーがあることを知りました。敢えて過疎地への出店を進めているとのことで非常に興味深く感じ、いつか調べてみようと思っていました。今回いくつか記事を読みましたのでおもしろかったところを抜粋。
AZスーパーセンターは「前例否定」が1つのテーマになっていますが、まず「過疎地への出店」についてです。
通常出店を決める際には、商圏人口、交通事情など市場の把握などのマーケティングは必須とされています。しかし、マキオにおいてはそのようなマーケティングは行わず、“買物するところがなく不便で困っている地域”を選んでの出店となっており、多くの自治体より出店依頼を受けていた全てを断って、それらの自治体よりも困っている度合いが高いというのが理由で鹿児島県川辺町に2号店を出店しています。(※1より)
一般的には、商圏人口の少ないホームセンターはそれ以上成長する余地はなく、業績を伸ばすのなら、新しい商圏に新しい店舗を開設して多店舗化をはかるべきと考えられるそうですが、マキオの牧尾英二社長はそのようにはしませんでした。(※2より)
●過疎地へ出店する理由とは?牧尾英二社長の説明
この理由としては、ビジネス的な判断というよりも「地域に役立つ」という使命感が先にあるようです。インタビューでは、牧尾社長は「商店が少なく、日常の買物に不便を感じているからこそ、大型店が必要」(※2)とおっしゃっていました。
ただ、一応、ビジネス的な判断もあり、敢えてニッチなところを目指したというところはあるようです。
「仮に新しい商圏に出ていっても、同業者との競争に巻きこまれるだけ、それならば、大手が間違っても出てこない阿久根市で、消費者に支持される大型店を作れば、生き残ることができるのではないかと、考えたのだ」
どちらにしても需要に応えるというのも商売で大切なことであり、立派なことでしょう。人の役に立つことと儲けることは両立できるし、そうあるべきだと常日頃から思っていた私としては、こういう例が出てくれると非常に嬉しいと思います。
(
AZスーパーセンター2 過疎地で豊富な品揃えと24時間営業の特徴に続きます)
参考記事
※1
大手も注目する企業・(株)マキオ 躍進の秘密(DATA MAX、2009/1/27~、(2)以降のリンクは記事下部)
※2
「前例否定」で躍進するマキオの経営に学ぶ-その1-(富士通、経営コンサルタント疋田文明、2005/11/10)
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