2009/9/2:
●小商圏なのに24時間営業・フルラインナップでしかも低価格
●AZスーパーセンターは従業員教育をしないし営業会議もやらない
●小商圏なのに24時間営業・フルラインナップでしかも低価格
2009/9/2:
AZスーパーセンター3 スーパーで車を売るの続きで、AZスーパーセンターの話。今日は「脱管理主義」とも言うべきものがテーマです。
この「脱管理主義」については、記事の中で触れられている部分は他と比べると少なめ。記事の作者はあまり注目していなかったのかもしれません。しかし、私にとってはかなり衝撃的で、AZスーパーセンターが成功するにあたって非常に重要ではなかったかと思います。
AZスーパーセンターは、「小商圏・24時間営業・生活必需品フルライン品揃え・低価格」という条件でやっています。この条件で利益を出すというのは、普通に考えると無謀としか思えません。
しかし、牧尾社長は「小商圏の大型店、効率の悪い品揃えで、より安く売って、成り立たせるにはどうすればいいのか」を徹底的にシュミレーション。そして、徹底したローオペレーションをおこなえば、充分にやっていけるとの結論を得ました。「ローオペレーション」なので、オペレーションをむしろ少なくするということですね。
阿久根市は地価が安く、建物も商業施設なのだから安全性さえ確保できれば豪華にする必要はありません。そこで、イニシャルコストを同業他社よりも押さえ、ランニングコストについても可能な限り低くする仕組みを構築していったそうです。(※1より)
●AZスーパーセンターは従業員教育をしないし営業会議もやらない
AZスーパーセンターでは大手では考えられないであろう点がいくつもあります。まず、各売場には主任はいるものの、その上は基本的にはいません。商品仕入から値付けまで各部署に任せているそうです。
この管理のしなさは、役員の役割にも見えています。通常、役員はそれぞれの担当を持っているもの。たとえば、営業担当の取締役、経営担当の取締役、人事担当の取締役といった具合です。ところが、株式会社マキオの会社役員は牧尾英二社長ほか役員が9名(監査役を除く)いるものの、そういった担当はないようでした。
また、牧尾社長も基本的に「お客様の役に立て」「欠品は出すな」などと声はかけるものの、それ以外はあまり干渉せず、現場自らが考え、気づき、改善する事で売場も従業員も成長していくという考え方だそうです。
さらに「売上げを上げるための営業会議はやらない、従業員教育はやらない」というのもおそらく大手では考えられないことでしょう。
ところが、このような脱管理主義体制が、従業員が積極的に働くことになり、数字として結果につながっているとされていました。(※2より)
たぶん大手が真似しようと思っても踏ん切りつかないだろうなぁと思います。
参考記事
※1
経営の世界に教科書はない - マキオの経営に学ぶ…その1
小商圏・大型店・24時間営業・効率の悪い品揃えで大成功(富士通、経営コンサルタント疋田文明、2008/4/10)
※2
大手も注目する企業・(株)マキオ 躍進の秘密(DATA MAX、2009/1/27~、(2)以降のリンクは記事下部)
【本文中でリンクした投稿】
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