2009/9/3:
●他社の成功例をマネてもうまくいかない…最も大事なのは?
●AZスーパーセンターが成功したのはプロや専門家じゃないから?
●他社の成功例をマネてもうまくいかない…最も大事なのは?
2009/9/3:シリーズで書いてきたAZスーパーセンターに関する話。前回は、
AZスーパーセンターは従業員教育をしないし営業会議もやらないです。
経営コンサルタントの疋田文明さんは、経営の世界で最も大事なことは自社最適システムの構築であると書いています(※1より)。「大手も注目」のAZスーパーセンターですが、そのやり方を他社も取り入れれば成功するというわけではなく、環境が違えば成功の条件も異なってくるということかもしれません。
AZスーパーセンターの条件は、流通業の「正解」である「集積人口の多い立地、売れ筋商品への絞り込み」(※1より)とは全く逆です。「過疎地、豊富な品揃え」という変わった条件なんですね。なので、立地が違うお店とやり方が異なってくるのは当然かもしれません。
●AZスーパーセンターが成功したのはプロや専門家じゃないから?
そういう意味では、「前例否定」であるAZスーパーセンターが、前例を知らない「素人集団」でも良かったのかもしれないと感じました。
流通業の専門家や金融筋は、阿久根市のような小さな町で、そんな大型店が、24時間営業で成り立つわけがない、無謀な試みであると見られていたそうです。(※2より)
また、マキオは小さなホームセンターの経験しかなく、生鮮食品、飲食部門では、専門家を採用したいし、テナントにも入って欲しいと考えていましたが、これも実現していません。業界での経験を持つ人は、絶対に成功しないと考えて、応募してこなかったためです。本当に素人ばかりを集めての開業となりました。(※2より)
これについて牧尾社長は以下のように語っていました。
「AZのフレームは、それまでの流通業の常識を否定したものですから、経験者ほど、違和感を持ってしまう。ところが素人は、色に染まっていないから素直に聞いて、素朴でひたむきにお客さんのお役に立つことを考えて仕事にとりくんでくれます。これが良かったんだと思います。経験者が活躍するとは限らないのです」(※3より)
牧尾社長の考え方は個人的に非常に好みで、記事もわくわくしながら読みました。楽しかったですね。
参考記事
※1
経営の世界に教科書はない - マキオの経営に学ぶ…その1
小商圏・大型店・24時間営業・効率の悪い品揃えで大成功(富士通、経営コンサルタント疋田文明、2008/4/10)
※2
「前例否定」で躍進するマキオの経営に学ぶ-その1-(富士通、経営コンサルタント疋田文明、2005/11/10)
※3
「前例否定」で躍進するマキオの経営に学ぶ-その2-(富士通、経営コンサルタント疋田文明、2005/11/10)
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