レーシックの危険性を訴えることに関しては「相対的に少ない失敗例を挙げて怖がらせるのはおかしい」といった批判があります。しかし、問題なのは「失敗した場合の後遺症についての説明などが十分であるかどうか」という点です。
通常の手術でもこういった説明が不十分である場合があり良くないことだと思いますが、レーシックの場合は手術をしなくても生死を左右するほどの悪い状態ではないことが多いです。
目が悪いことで現在とてつもない苦労をしており、レーシック以外にその解決方法が考えられないという人は比較的大丈夫でしょう。私が懸念しているのは「気軽にやってみよう」という方です。
少しの便利さのために多大な犠牲を払った……と思われることがないように、病院側は十分なリスク説明をする必要があります。
他も見ようかな?と思いましたが、とりあえず
Wikipediaから。
欠点
・術後合併症等のリスクが存在する(詳細は後段)。
・日本の場合、現在ではメガネを使用していても一定以内の度数ならばパイロットになれるが、レーシックなどの屈折矯正手術を受けた者はパイロットの受験資格がない。
・団体信用生命保険等の保険加入時にリスクのひとつとして取られる為、不利になる場合がある。
・レーシック難民と呼ばれる,レーシックによって視覚傷害を発症した被害者の会が存在する。
最後の書き方変ですね。これは欠点とはちょっと違います。それくらい大勢深刻な被害者がいるよってことでしょうけど。
さて、合併症の話。
合併症
レーシックは角膜を手術するため、患者個人による差異はあるものの、合併症が伴う場合がある。中には深刻な合併症となる場合があり、後遺症として残る場合もある。良い条件の患者に有能かつ経験豊富な医師が手術を施した場合、深刻な合併症の起こる確率は1%未満と言われるが、これでも確率的には決して低いとは言えない。
さらに、深刻でないものを含めれば合併症の起こる確率はもっと高い。手術による合併症で最も多いドライアイは深刻な合併症には当たらないが、American Journal of Ophthalmologyの2006年3月の発表によれば、レーシック後6か月の術後治療期間の後にドライアイに罹患している割合は33.36%である。アメリカ食品医薬品局のウェブサイトによれば、このドライアイは、後遺症として残る場合がある。人工涙液や涙点プラグなどが必要になる例もある。
手術前の屈折異常の度合いにより、術後に、暈(かさ)が見えたり、ものが二重に見えたり、コントラストが低下したり、グレアが現れる場合がある。このため、一律の基準で手術を施すのではなく、個々の患者ごとに状況を判断し、手術を行うことが重要であると言われている。
報告されているレーシックの症状は以下です。
・術前より矯正視力が低下し、眼鏡やコンタクトレンズ、再手術によっても矯正できないことがある
・過剰矯正および矯正不足
・視力の変動
・ゴースト像(映像が二重に見える現象?)
・フラップのしわ
・フラップの下の塵や腫瘍
・フラップの穴
・照射のずれによる乱視
・角膜拡張
・飛蚊症
・上皮侵食
・後部硝子体剥離
・黄斑円孔
フラップというのはふただそうです。
レーザー機器もしくは、マイクロケラトームと呼ばれる眼球用カンナで角膜の表面を薄くスライスし、フラップ(ふた状のもの)を作り、めくる。表出した角膜実質層にエキシマレーザーを照射し、一部を削る(蒸散させる)。その後、フラップを元の状態に戻し、フラップが自然に吸着する。
また、上記一覧のうち、飛蚊症だけ該当の
Wikipediaから補足します。
飛蚊症(ひぶんしょう)は、目の疾患のひとつ、あるいは症状のひとつ。(中略)
原因
目の内部を満たす硝子体が混濁することによっておこる。混濁の原因には、
1.生理的飛蚊症(病的ではないもので生来のもののことが多い)
2.後部硝子体剥離(病的ではないもので加齢・強度近視・打撲などによるもの)
3.その他(網膜裂孔、網膜剥離、硝子体出血、ぶどう膜炎などの病的なもの)
などがある。強度近視の眼は飛蚊症になりやすいと言われている。なお、生理的飛蚊症に関して比較的珍しいものとされる。
症状
視界に糸くずや黒い影、蚊のようなものが見え、視点を変えるにつれ、それが動き回るように感じる。明るい場所で白いものや空を見た場合によく見える。多くの場合加齢により自然発生する。飛蚊症自体は目の機能に問題はないが、網膜剥離の初期症状や糖尿病網膜症の症状として現れることもあるので、眼科の受診が必要。
この他に角膜感染症というのを、レーシックのWikipediaでは別項で記載していました。
角膜感染症
レーシックは角膜を手術するため感染症を引き起こす場合がある。屈折矯正手術に伴う角膜感染症の発生頻度は5,000例に1例程度とされる。通常、レーシックを行う場所では、手術道具の消毒等が徹底的に行われているが、2008年から2009年にかけ、東京・銀座にある眼科でレーシックによる近視の矯正手術を受けた患者67人が、感染性角膜炎などに集団感染していたことが判明した。
さらに
Wikipedia内で検索していると他に「円錐角膜」というものがありました。
こげどんぼ*(2月27日 - )は、日本の漫画家・イラストレーター。(中略)
・レーシックが原因の円錐角膜を患い(レーシックでの発症率は数万人に一人)、原稿作業が困難になったため2009年に眼の手術を受ける。その際も減ページはあれど、どの連載も落とさなかった。
円錐角膜も
Wikipediaで見てみます。
円錐角膜
円錐角膜 (えんすいかくまく、英keratoconus) は、眼球の角膜におこる非炎症性変性疾患である。角膜が薄くなり中心部が突出するため、角膜の曲率が正常範囲を超えて小さくなる。(中略)
円錐角膜に罹患すると、物が変型して見え、二重に見えたり眩しく見えたりする。(中略)
円錐角膜はまだ不明な点の多い疾病で、病因は不明、経過がさまざまで予後を明言することも難しい。両眼に視覚的な歪みがあると患者の行動に不便を来す(自動車やバイクの運転免許取得など)。しかしながら、盲目にまでは至らず、殆どの場合適切な補正レンズを用いることで運転その他の日常生活を通常通りおくれるようになる。症状が重くなると手術の必要性がありうる。円錐角膜はある程度謎に包まれた疾患であるが、適切な治療によって患者の日常生活の質をほとんど落とすことなく管理することができる。
これらのものと性質が異なりますが、この他に自由診療で"手術費用は診療所や医院によって幅がある"せいで、料金表示の問題があるようです。(ただし、費用に幅があるから虚偽記載をするというのは、当然言い訳になりません)
料金表示をめぐって、不祥事になった例もある。2009年8月6日、公正取引委員会は、ウェブサイトの料金表示が不当景品類及び不当表示防止法第4条第1項第2号に規定する有利誤認のおそれがあるものとして、(中略)誤認するような表示を行わないよう警告を行った。
Wikipedia Wikipediaだけで1回分の文量になりましたので、今回はここまでとしておきます。
レーシックをされる方はよく読んでから、お医者さんに説明を聞いてください。 この話題を避けたり、「問題ない」を強調しすぎたりする病院は、あんまり信用できないと思います。
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