Appendix

広告

Entries

子育て女性を甘やかすな!三井住友銀行が育休自覚研修ビデオ作成


2022/01/11追記:
●「男性は仕事、女性は家庭」日本はアジアから見ても異常だった 【NEW】


●子育て女性を甘やかすな!三井住友銀行が育休自覚研修ビデオ作成

2012/12/3:企業の子育て支援は整備が甘いという指摘記事や、もっと充実をと訴える記事ばかりでしたので、 子育て社員甘やかさず 「制度使う以上仕事で貢献を」(日経新聞 2012/11/14 6:30 編集委員 石塚由紀夫)という記事は目を引きました。

 三井住友銀行が新たに作った社内研修用の映像プログラム「ママキャリストーリー」は、「子育ては大変です。仕事も大変です。その両方を選んだのはあなたです」というメッセージから始まります。

 本編は社内の3人のワーキングマザーとその上司の計6人へのインタビューを中心に進行。子育ての喜びだけでなく、両立の難しさを女性社員が語ります。さらに、上司が育児休業中などに残った人員で業務分担を迫られる職場の苦境を告白。最後に「働く覚悟はできていますか」と自覚を促すメッセージが流れます。

 当然「制作段階で『内容が厳しすぎる』『反感を招く』など批判もあった」そうで、この記事を呼んだ方でも反発がありそうです。


●三井住友銀行はこれでも子育て支援に熱心な企業だった!

 三井住友銀行は子育て支援後進企業だ!と思ってしまいますが、実際のところは子育て支援策を随時拡充し、今や法定を上回る制度がそろ"っているとされていました。

 三井住友銀行が今回「あえて辛口にこだわった」のは、出産退社が減った半面、必要以上に制度をフル活用しようとするなど働く意欲に欠けるのではと疑いたくなるケースも出てきたとのこと。「制度を使う以上、見返りとして仕事での貢献が求められる。働く基本を改めて訴えたかった」といいます。

 うーん、ただ、制度としてある以上、活用したいと思うのはそりゃそうでしょ?という感じ。昔読んだ記事では育児休業(産休だったかも)を使い切った上で辞めるという猛者もおり、これがさすがにモラルに欠けます。そんな感じなのかなぁ?


●実は全く正反対…日本はむしろ子育て支援が充実しすぎている?

 記事で出ていたセミナー「ちょっと変だよ日本の両立支援」では、「使って当然という態度で周囲の雰囲気が悪くなった」「子どもを2人続けて出産し、制度利用が長引くとカバーしきれない」といった話もありました。講師を務めたコンサルタントのパク・スックチャさんは「米国やアジア諸国と比べて、日本の支援策は手厚い。グローバル化している状況で国際競争力を維持できるのか。企業の子育て支援は少子高齢化対策に欠かせないが、現状の修正も必要だ」と説明したそうです。むしろ日本は進みすぎているといった指摘でした。

 オリックスは「等級に見合う働きをしていない」といった周囲の批判も回避するために、子育て中の社員などを対象にキャリアセレクト制度を導入したそうです。どんなものかわかりづらいんですが、現在の職種・等級に見合う責任を果たせないと本人が判断し、申し出たら役割と成果目標を軽くする。管理職の役職返上もありうるというもの。子育て中でも仕事がある程度こなせるかどうかの自己申告制度みたいですね。

 女性の労働力の重要性が増している中での逆行ですが、記事ではむしろだからこそという書き方でした。「女性の労働力は重要…だからこそ女性はプロの自覚を持って!」ということのようです。子育てと仕事の両立は長年の懸案であり、不況になると締め付ける傾向は以前からありました。ただ以前と違うのは、日本は生産年齢人口が減っていること。子育て社員に厳しく臨む企業も、労働市場からの女性の退場を望んではいないとしています。
 
 三井住友銀行の国部毅頭取は「結婚退社が当たり前だった時代と違い、女性も長期的な戦力になってもらわないと困る。子育て支援策を整え、男性上司の意識改革など組織風土の変革も進めている。両立は大変だと思うが、甘えを払拭し、プロ意識を持って働き続けてほしい」と女性に注文をつけていました。


●女性に働く意識が低いのはなぜ?米国やアジアと比較すると…

 ただ、鶏が先か卵が先かという話であり、女性に働く意識が低いというのは社会的な影響があるかもしれません。「男性は仕事、女性は家庭」という意識が強いせいでは?という話がこの後出てきたのです。先程も出てきたコンサルタントのパクさんは国際比較し、米国やアジアと異なる社会的な要因を指摘していました。

「米国では男性が家事を分担する文化があり、女性の子育て負担を軽減している。アジアでは外国からの安い労働力をメイドとして雇える。日本はいずれもなく、女性が負担を強いられる」

 育児休業を取得し、休業給付金を受け取る男性は徐々に増えているとはいえ、まだ全体の2%に満たない状況。「労働市場の開放に消極的で海外からの安いメイドが期待できない以上、日本では父親の家庭進出や家事代行サービスの活用が不可欠だ」とパクさんは主張しています。

 加えて言うと今は核家族化で、親世代の支援も受けにくくなっています。子育ての難易度が上がっている世帯が多い中で、さらに共働きが増えているのです。

 だから田舎に帰れ…と言うのは無茶なので、私は地域全体で子育てを支援すべきだと考えています。今回はそういう話ではありませんが、今の枠組みでも努力できるところだと思いますのでここは自治体に頑張ってほしいです。


●育児休業を取得した男性にも研修ビデオを作る必要があるのでは?

2019/04/15:読み直してみると、その後得た知識でいろいろと思うことが多い投稿になってしまいました。とりあえず気になったのは、上司が育児休業中などに残った人員で業務分担を迫られる職場の苦境を告白するなど、育休を取らせることに罪悪感を持たせようという戦略です。

 最近よく書いているのは、社員の欠員が出た場合、新たな労働力を補充するのは会社側の義務であり、社員側に義務はないということ。風邪で休んだバイトに罰金1万円!たとえ正社員でも違法の可能性のようなやり方は違法です。会社が本来やるべきことをやらずに、社員に責任転嫁…しかも、違法なやり方でやっているという状態です。

 あと、会社が十分な労働力を確保するのが大事というのは、そもそも欠員が出る可能性というのは女性に限らないため。先程の「風邪で休んだバイト」がそういった例で、大きな病気となった男性社員がいじめられて退職に追い込まれるといったことも起きています。そもそも人数カツカツで病気を許さない会社ってのが変なんですよ。非現実的な想定で組織が作られています。

 最初の記事では、育児休業を取得する男性が少ないという話が出ていたものの、これで本当に男性の育休が増えてしまったら、女性にやったのと同じように、今度は育休を取る男性社員も研修ビデオで叩くようになるでしょう。実際、いわゆるイクメンへのバッシングというのは、すでに数多く見られています。


●必要以上に取らせない育休制度というのは構築が可能そう

 「子育ては大変です。仕事も大変です。その両方を選んだのはあなたです」というのも同じく罪悪感をもたせるやり方。これは最初の投稿部分の最後で出てきた男性が子育てしていない…というせいもありますね。本来、男性も子育てがたいへんな状況になって良いはずなのに、男性がやらないため女性ばかりがたいへんになっています。

 あと、そもそも良いやり方かどうかは別として、効果的なやり方なのかどうかという点でもちょっと疑問。こうした倫理教育的なものに関しては、「全く意味がないわけではないけど効果の高いやり方ではない」といったことを研究不正などに絡んで繰り返し書いています。精神論で縛ろうってものですからね。

 育休を必要以上に取られてしまうという話があったのですけど、制度上の問題じゃないでしょうか。「必要以上に育休を取っている」と断言できるということは、何らかの明確な基準があると思われるので、対策が可能でしょう。(特に根拠なく「必要以上に育休を取っている」と言っている可能性もありますけど…)


●男女平等が進んでるから?日本の育休が手厚い意外な理由

 もっと書きたいことありますが、長くなるのでもう一つだけ。日本の産休手厚すぎ…ってのがあったのですけど、実はこれ、「男性は仕事、女性は家庭」という意識の強さと関係しているかもしれません。この投稿の後、成長戦略「女性の活躍」の根底に女性蔑視?3年育休は失敗済みで古いなどの話をやっていて、そこでもそういう話が出てきたんですよね。

 政府は、「3年間抱っこし放題」と長く女性が休むことを推奨。ただ、長く休みなさいというのは、女性を戦力とみなしていないことの裏返し。男性が3年休むとなると、周囲も困ると言う人が多くなるでしょう。本人も「やっぱりキャリアに響くんじゃ?」と普通なら心配になります。

 なので、私は女性の産休や育休は少ない方が望ましいという考え。ここだけ見ると「子育て女性を甘やかすな」に見えるかもしれません。ただ、必要な産休や育休は当然きっちり取ってもらうべきですし、女性に子育てを押し付けるのではなく男性・会社・社会・国などのサポートは必要。精神論で追い詰めるなんてもってのほかです。


●「男性は仕事、女性は家庭」日本はアジアから見ても異常だった

2022/01/11追記:前回の最後に書いた「男性は仕事、女性は家庭」について補足。私もびっくりしたのですが、日本は世界的に見てもかなり変わった状況みたいですね。ここらへんの特異性については、以前、日本人男性の家事参加率の低さ、アジアでも異常 韓国と似てる?で書いています。以下のような話でした。

<アジア諸国が、日本と同様に「(引用者注:家事を負担するのは、)主に妻」の割合が高いかというとそうでもないということが、ISSP調査を見るとわかります。(中略)例えば、2012年の「そうじ」を主に妻が分担している割合は、日本8割・中国7割、「料理」の場合は、日本9割・中国7割と、日本の方が多くなっています。(中略)
 調査は6分野において行われていますが、日本が41カ国の中でトップであるのが、料理・買い物・病気の世話と3つもあります。三冠王です。それだけでなく、それ以外の3分野でも日本は強い(?)です。洗濯が8位であったものの、41カ国の中ですから十分トップレベルでしたし、他二つはそうじ3位・修繕2位という世界一を狙えるレベルです>


【本文中でリンクした投稿】
  ■日本人男性の家事参加率の低さ、アジアでも異常 韓国と似てる?
  ■風邪で休んだバイトに罰金1万円!たとえ正社員でも違法の可能性
  ■成長戦略「女性の活躍」の根底に女性蔑視?3年育休は失敗済みで古い

【関連投稿】
  ■3年育児休業にメリットなし 1年間の育児休業制度・給付金は効果を確認
  ■女性の社会進出、日本はアジア以下 男性より現実的で論理的な思考ができる?
  ■女性が出世しないのは女性自身のせい シェリル・サンドバーグが大炎上
  ■少子化対策が少子化を進める?優遇をやめて予算を減らす方がいい説
  ■妊娠・出産関連の女性への嫌がらせ「マタハラ」はセクハラより多い
  ■ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

世界一スポーツ選手の平均年収が高いのはサッカーでも野球でもない
チャッカマンは商標・商品名 じゃあ正式名称・一般名称は何?
ジャムおじさんの本名は?若い頃の名前は?バタコさんとの関係は?
ワタミの宅食はブラックじゃなくて超ホワイト?週5月収10万円
朝日あげの播磨屋、右翼疑惑を否定 むしろ右翼に睨まれている?
レーシック難民は嘘くさいしデマ?アメリカの調査では驚きの結果に
赤ピーマンと赤黄色オレンジのパプリカの緑黄色野菜・淡色野菜の分類
アマゾンロッカーってそんなにすごい?日本のコンビニ受け取りは?
就職率100%国際教養大(AIU)の悪い評判 企業は「使いにくい」
ミント・ハッカでゴキブリ対策のはずがシバンムシ大発生 名前の由来はかっこいい「死番虫」
移動スーパーの何がすごいのかわからない 「とくし丸」は全国で約100台
ビジネスの棲み分け・差別化の具体例 異業種対策には棲み分けがおすすめ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
タコイカはタコ?イカ?イカの足の数10本・タコの足8本は本当か?
トンネルのシールドマシンは使い捨て…自らの墓穴を掘っている?
ユリゲラーのポケモンユンゲラー裁判、任天堂が勝てた意外な理由
好待遇・高待遇・厚待遇…正しいのはどれ?間違っているのはどれ?
コメダ珈琲は外資系(韓国系)ファンドが買収したって本当? MBKパートナーズとは?
大塚家具がやばい 転職社員を通報、「匠大塚はすぐ倒産」とネガキャン
不人気予想を覆したアメリカのドラえもん、人気の意外な理由は?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由