最初に書いていたのは、<節約生活でも貯金が増えない謎の家計簿 横山光昭氏が指摘する理由>という話。これに別のところで書いていた<貯金のコツと貯金ができない人の特徴 家計簿はいる?貯金額は決める?>、<目からうろこ!衝動買いを避ける意外に簡単な方法があった>などといった話をまとめています。
2022/01/24まとめ:
貯金のコツと貯金ができない人の特徴 家計簿はいる?貯金額は決める?
●節約生活しているつもりなのに貯金が増えない謎の家計簿
2012/12/8:すべての人に当てはまるかわかりませんが、今回は家計の話。実は初めに読んだときは少し見ただけで止めちゃっていた記事です。ただ、後で突然思い出して、役に立つこともあるかなぁ?と思い直して読んでみることにしました。
メタボ家計にはゆっくりダイエットが効く(家計再生コンサルタント 横山光昭 日経新聞 2012/7/30 7:00)で出ていたのは、以下のような相談者のケースでした。
・東京にお住いの40代前半の夫婦からでした。夫は会社員(営業職)、妻は自宅近くのお店でパート。小学2年生のお子さんがおり3人家族。
・「特に無駄遣いはしていませんが、全然お金が貯まりません。どうしたらいいのでしょうかねえ?」と満面の笑みで言われたのが何とも印象的でした。
・家族状況や収入、支出、貯金額などを確認したところ、確かに住居費が高いわけでもない。子どもがたくさんいて、教育費が過分にかかっているわけでもない。まして、借金があるわけでもない。そして、収入が低いわけでもないのです。
●無駄遣いしていないのに!横山光昭氏が指摘する貯金が増えない理由
悪くなさそうな意味でないないづくし。これで貯金ができないというのは、謎です。しかし、この家計にも穴があり、こういったタイプを作者の横山光昭さんは「メタボ家計」と呼んでいました。
メタボ家計というのは、人間の体型と違って、見た目には分かりにくいもの。なので、自覚がないことが多く、しかも慢性的な状態にあることが大半だといいます。
これだとイメージ的な話だけですが、前述の通り、どこか特に悪いことはないのに支出が多いというのは、逆に言うと全体にまんべんなく悪いということ。メタボ家計では、何一つ低い金額で抑えている支出はなく、食費や水道光熱費、娯楽費などを筆頭に全体が肥大化してしまっているのだそうです。
しかも、すでにエピソードが出てきたとおり、"厄介なのが今の家計状態にムダがないと、このご夫婦が思っていること"。
こういった場合は無理なダイエット(この場合は減量の意味)は禁物であり、少しずつダイエットして効果を実感しながらじゃないと続かないそうです。まさしくダイエットと同じで、切り詰めなきゃと思って無理やり削ってしまうと、見事にリバウンドが来るんだそうな。
●褒めながらゆっくり節約 ご褒美もあるご褒美ダイエット
で、横山光昭さんはどうしたか?と言うと、まず「食費を少しと、交際費にお酒代を意識するようにしてみましょう」程度しかアドバイスしませんでした。
しかし、これだけで37万500円だった支出が1万円減少。この成果を褒めて今度は「このペースで他の費目も全体的に意識してみてください」と助言します。
すると半年後にはさらに5万円、合わせて6万円減りました。「褒めて伸ばす」という感じがしますが、"ゆっくりと無理なく取り組んだ"ということが良かったようです。
おもしろいのが娯楽費は4000円も増えていることで、これも無理なくゆっくりという感じがあり、ご褒美ダイエットとでも言えるような家計の節約術です。
●「ご褒美ダイエット」式の節約には注意点も!小山信康氏は警鐘
ただ、検索してみるとこの「ご褒美ダイエット」式の節約を注意と書いている記事もありました。やはり先程も出てきた「リバウンド」の問題ですね。
「節約は体重を減らすダイエットと似ている。多くの人がチャレンジするが、たいてい失敗する」と話すファイナンシャルプランナーの小山信康さんは著書『やってはいけない節約』(マイナビ新書)で、誤った節約をしないよう警鐘を鳴らしていたそうです。
・ダイエットと同様、節約の大敵が「リバウンド」。無理な節約を続けると、ストレスがたまる。その反動で、「自分へのご褒美」と言い訳してムダ遣いしてしまうというのが、典型的なリバウンド。給料日前は食費を切りつめ、給料日に豪勢に外食する、というようなパターン。
・節約は、家族旅行や交際費なども含めた家計全体で考えないと意味がなく、長い期間、取り組まないと効果も上がらない。
・「1か月で何円節約できた」といった達成感を生む節約術も、結局はリバウンドを招くと指摘。当たり前のこととして日々、粛々と行える節約こそが理想。「水筒を持ち歩いて、ペットボトルを買わないというような、習慣化した節約が最もいい」という。
・節約の常道「まとめ買い」にも落とし穴。缶ビールを1ケース(24本)まとめ買いする人は多いはず。1缶ずつ買うより、確かに単価は安くなる。しかし、たくさん買い置きがあるからと、飲む量が増えてしまっては節約にならない。まとめ買いするなら、「1週間に6本まで」など飲むペースまで決めておくのが、節約の鉄則。
(「節約リバウンド」注意 「自分へのご褒美」禁物 2012年7月28日 読売新聞 経済部 滝沢聡 より)
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20120728-OYT8T00365.htm
うーん、良い節約と悪い節約の境目が難しいですね。とりあえず、前半の成功ケースはリバウンドにならないようにゆっくりと節約していったというのが良かった模様。無理は禁物です。
●現金・キャッシュレス入り乱れで把握できず支出増加…対策は?
2020/07/04:最初で書いていた横山光昭さんの別記事も読んでみました。
お金も整理整頓を。乱れがちな家計を見直す3つのポイント lifehacker / 2020年6月26日 20時0分というものです。乱れがちな家計を見直す3つのポイントというのは、以下の3つでした。
1. 増えてしまった変動費を見直す
2. 現金・キャッシュレス支出をまとめて管理する
3. 支払方法を整理整頓する
「1. 増えてしまった変動費を見直す」というのは、まずは使っているものと金額を把握しないことには改善のしようもないためでしょう。ここではさらに3つのポイントがありました。膨らみがちな支出に重点を置き、そこから全体に広げて把握をしていくと、支出の全体像が分かりやすくなるとされています。
(1)食費や日用品代など、気になる変動費目を定めて集中的に記録をしてみる。
(2)1カ月のレシートを取っておくなど、支出状況が分かるようにしておく。
(3)支出を現金、電子マネー、クレジットカードなど決済手段別に分けて把握する。
このうちの「(3)」を掘り下げたものが全体の「2. 現金・キャッシュレス支出をまとめて管理する」となっていました。バラバラになっているとわかりづらいんですね。ここらへんは面倒でも紙に書き出しておくと良いとされていました。
また、支払い方法がバラバラ…ということに関しては、常用するのは2〜3つの決済手段に絞ってはどうかというアドバイスになっています。全体の「3. 支払方法を整理整頓する」はそういう意味だったようです。管理が楽というだけでなく、決済方法を数個に限定しておくと、お財布自体は小さなものでも十分というメリットも書かれていました。
●貯金ができない人の特徴 そもそも支出と収入がテキトーすぎ!
2014/3/31:貯金の話で何か書こうと急に思い立って検索。ただ、探してみるとあんまりおもしろい話がありませんでした。考えてみると私が苦労しなくても貯金できるというか、ほしいものが無い人間なので、興味のない話題なのかも。じゃあ、なぜそんな話を書こうと思ったのか?と自分でも不思議なのですが、せっかく検索しましたので1回書いておきます。まず、お金が貯められない人の特徴から。
<貯金ができない人の特徴>【1】支出と収入を把握していない
お金が貯まらない人がやりがちなNG習慣5つ ウーマンエキサイト(2014年1月29日 07:00)は内容がどうかな?ってものが多かったのですが、よく言われるお金の流れを把握できていないに相当する「財布にいくら入っているかわからない」というものがありました。
"財布に入っているお金を何となく使い、足りなくなったら口座から補充する、という生活を繰り返していては、いつまでたってもお金は貯まりません"という理屈です。こういったそもそもどれくらい使っていないのかわからない人がお金を貯めづらいという考え方はわかりやすく、
稼ぎはいいのに貯金100万以下。「なぜか貯まらない人」の共通点(女子SPA! 2014.03.25)のアンケートにおいても、そういった傾向が見えています。
3 毎月いくら生活にかかっているのか把握できていない 72%
4 節約やお得も気にかけつつ、結局はどんぶり勘定 71%
5 家計簿はつけていない 69%
7 来月のカードやローンの支払い請求額を把握していない 63%
8 レシートはもらわない 61%
10 カード明細は見ない 59%
●ついつい使いすぎてしまう…やっぱり貯金額は決めるべきなのか?
上記でピックアップしたものでは、同時に貯金額を把握できていないというものもありました。より正確に言うと、貯金額を把握できていないというよりは、貯金額を「決めていない」と言うべきものですかね。アンケートからはそういった傾向も読み取れますので、これを2つめの特徴としてみます。
<貯金ができない人の特徴>【2】貯金額を決めていない
1 余った生活費を貯金に回している 83%
2 毎月いくら貯金するか決めていない 75%
6 貯金額やローン残高を把握していない 65%
2位、6位はストレートに「貯金額を決めていない」というものなので、理解しやすいと思います。しかし、「余った生活費を貯金に回している」はなぜダメなのか?と思うかもしれません。一見良さそうに思えます。このことについて元記事には特に説明がありませんでしたので、私の方で理由を想像してみました。
あらかじめ「貯金額を決めていない」というのは「余ったら貯金」ということであり、意識して貯金していないためについつい使ってしまって結局あまり残らないということになるんじゃないかと。。先に貯金額を引いてから、その中でやりくり…という順番にすべきなんでしょうね。
●ほしいものが多すぎる人・我慢できない人は普通に難しそう…
<貯金ができない人の特徴>【3】衝動買いをしてしまう。ほしいものが我慢できない
当たり前すぎて特筆すべきものでもない気がしますが、ウーマンエキサイトで触れていましたし、女子SPA!でも、9位に「欲しいもののために生活費をつぎ込むことがある 60%」がランクインしていましたので、一応。ほしいものが我慢できるのなら最初から苦労しないわ!という話なので、ウーマンエキサイトのアドバイスも載せておきます。こちらも結局、あまり頼りにならない気がしますけどね。
<「ほしい」と思ったら一度気持ちを落ち着かせ、「本当に必要か?」「似たようなものを持っていないか?」をよく考えてみましょう>
前述の通り、私はそもそもほしいものがほとんどありませんし、あっても我慢できるタイプなんですよ。なので、さっきの「支出と収入を把握していない」「貯金額を決めていない」にあてはまっていても貯金できています。結局、「ほしいもの」をどうコントロールするかが最も重要かもしれません。
●家計簿はいる?貯金額は決める? 貯金のコツは企業経営と同じ!
ここから「貯金のコツ」の方の話。「貯金ができない人の特徴」と「貯金のコツ」で分けましたが、「貯金ができない人の特徴」の反対がそのまま「貯金のコツ」になります。また、
コツコツと!金融機関を使った私の貯金術(nanapi [ナナピ] 2013年10月29日)でも、「毎日家計簿をつけよう!」「貯金額などの明確な目標を見つける!」という項目がありました。
<貯金のコツ>
【1】支出と収入を把握する。
【2】貯金額を決める。
こちらの説明は前述の通りということでもいいでしょうが、こういったやり方はいわゆる「見える化」というものであり、企業経営などと根本は同じだと感じました。何にどれくらい使っているかわからないと、対策も立てようがありません。家計簿をつくれば即節約できるというわけではありませんが、スタート地点として必要という感じですね。
●貯金は目的や目標の設定もポイント、貯金を楽しめるようになろう
<貯金のコツ>【3】目標を決めて貯金する。
貯められない人は「そうは言っても貯金できないよ」というのがあるのかもしれません。このヒントになりそうなのが、
貯金の達人は「貯める目的」をしっかり持っている? 貯め上手になる4つのコツ(2014年03月26日 17時30分 提供:ビーカイブ)における「貯金する近い目標を作る」「貯金の目的を明確にする」という項目。貯金額だけでなくなぜ貯金するのか?という目標を作るのです。
また「貯金する近い目標を作る」では特に「近い」というのが重要かもしれません。全く貯金とは関係ない話ですが、
仕事が早い人になるには? 効率よく仕事をこなす7つのコツの中に「1分だけやる」というものがありました。短期的な目標であってもそれをきっかけに習慣化させることができそうな気がします。
加えてビーカイブでは、「貯金を楽しむ」もポイントとしていました。節約自体を楽しむということですね。私はたぶんこのタイプに近いところも持っているので、貯金が苦にならないんだと思います。「お金なんか貯めてどうするの?」と先輩社員からはむしろバカにされたのですが、貯金自体を楽しめると貯まりやすいでしょう。
●ツライばかりじゃ続けられないからご褒美は必要!ただし…
<貯金のコツ>【4】貯金のご褒美として、お金を使う機会も作る。
ビーカイブでは以下のようにも「使うところには使って良い」ということも書いていました。こうしたご褒美貯金的なものは前半の<節約生活でも貯金が増えない謎の家計簿 横山光昭氏が指摘する理由>でも提案されていたもの。よくある発想なんでしょうし、貯金のモチベーション維持としては実際有効なのだと思われます。
<「貯め上手」は、ただケチケチするのではなく、自分の使いたいところにお金をかけるために、家賃や水道光熱費、モバイル代といった固定費を低く抑え、旅費やレジャー費、スキルアップ代にはちゃんとお金をかけています>
ところが、前半の話を読めばわかるように、逆にご褒美貯金は危険という意見もあったんですよ。アドバイスが食い違ってしまい、弱りましたね。ただ、今考えてみると、このご褒美として消費できる金額もあらかじめ計算して、十分に貯金が増えるように設定しておけば良いんじゃないか?と思いました。
たとえば、年間100万円貯金するとします。この100万円を12ヶ月で割った額を毎月貯金するのではなく、毎月の貯金額は10万円で設定します。そうすると、年間120万円貯まるわけですが、半年間毎月10万円貯め続けることができたら、ご褒美として10万円分は好きに使っていい!とします。すると、半年で60万円貯金して10万円使用、50万円が残りますから、年で100万円です。
…と書いていて思いましたが、そもそも貯金が苦手な人って、貯金額とか、ご褒美消費金額とか、家計簿とかといった数字が出てくるのが苦手なのかもしれません。でも、これは頑張ってやるしかないですね。そうじゃないと始まりません。基本的には簡単な算数ですので難しく考えないでください。
●目からうろこ!衝動買いを避ける意外に簡単な方法があった
<貯金のコツ>【5】衝動買いを避けるために、銀行口座にお金を預ける。
これも「貯金ができない人の特徴」の裏返しですが、向こうで書いた"「ほしい」と思ったら一度気持ちを落ち着かせ"るコツとして、nanapiが銀行口座に預けてしまうことを推奨していました。これはちょっとおもしろいと思いました。銀行口座に預けてしまうと、"何かと不便"ではあります。しかし、ほしいと思ったものはわざわざATMまで行っておろさないと買えないので、その間に"冷静に判断する時間が取"ることができるという理屈です。
なお、銀行口座を使うとATMの手数料がかかることがあり、これも使いすぎの歯止めになるところ。ただ、どうも貯金できない人にはこうしたATMの手数料なんかをそもそも「もったいない」と思わない人がいるみたいですね。まず、ここを「もったいない」と感じられるようにならないとキツイかもしれません。
また、以前より使用者や使用率が増えているクレジットカードで買い物する人の場合、この銀行に預ける…という対策は無意味です。本当はクレジットカードってポイントがつくのでオススメしたいところなのですが、貯められない人はまず使用禁止にして、節約する習慣ができてからの方が良いかもしれません。
…ということで、以上です。最初に「興味のない話題」などと言ってから書き出しましたが、やり出すと結局気合いを入れてまじめに書いてしまいました。以前書いた
若者(20~30代前半)の平均貯金額はいくら?貯蓄額200万円未満が多数では、「50万円未満」の貯金額の人が最も多いという衝撃の結果になっています。貯金がほぼなしという人が日本に多いのは当然良いことではないですので、少しずつ変わっていってほしいですね。
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