2012/12/8:
●節約生活しているつもりなのに貯金が増えない謎の家計簿
●無駄遣いしていないのに!横山光昭氏が指摘する貯金が増えない理由
●褒めながらゆっくり節約 ご褒美もあるご褒美ダイエット
●「ご褒美ダイエット」式の節約には注意点も!小山信康氏は警鐘
2020/07/04:
●現金・キャッシュレス入り乱れで把握できず支出増加…対策は?
●節約生活しているつもりなのに貯金が増えない謎の家計簿
2012/12/8:すべての人に当てはまるかわかりませんが、今回は家計の話。実は初めに読んだときは少し見ただけで止めちゃっていた記事です。ただ、後で突然思い出して、役に立つこともあるかなぁ?と思い直して読んでみることにしました。
メタボ家計にはゆっくりダイエットが効く(家計再生コンサルタント 横山光昭 日経新聞 2012/7/30 7:00)で出ていたのは、以下のような相談者のケースでした。
・東京にお住いの40代前半の夫婦からでした。夫は会社員(営業職)、妻は自宅近くのお店でパート。小学2年生のお子さんがおり3人家族。
・「特に無駄遣いはしていませんが、全然お金が貯まりません。どうしたらいいのでしょうかねえ?」と満面の笑みで言われたのが何とも印象的でした。
・家族状況や収入、支出、貯金額などを確認したところ、確かに住居費が高いわけでもない。子どもがたくさんいて、教育費が過分にかかっているわけでもない。まして、借金があるわけでもない。そして、収入が低いわけでもないのです。
●無駄遣いしていないのに!横山光昭氏が指摘する貯金が増えない理由
悪くなさそうな意味でないないづくし。これで貯金ができないというのは、謎です。しかし、この家計にも穴があり、こういったタイプを作者の横山光昭さんは「メタボ家計」と呼んでいました。
メタボ家計というのは、人間の体型と違って、見た目には分かりにくいもの。なので、自覚がないことが多く、しかも慢性的な状態にあることが大半だといいます。
これだとイメージ的な話だけですが、前述の通り、どこか特に悪いことはないのに支出が多いというのは、逆に言うと全体にまんべんなく悪いということ。メタボ家計では、何一つ低い金額で抑えている支出はなく、食費や水道光熱費、娯楽費などを筆頭に全体が肥大化してしまっているのだそうです。
しかも、すでにエピソードが出てきたとおり、"厄介なのが今の家計状態にムダがないと、このご夫婦が思っていること"。
こういった場合は無理なダイエット(この場合は減量の意味)は禁物であり、少しずつダイエットして効果を実感しながらじゃないと続かないそうです。まさしくダイエットと同じで、切り詰めなきゃと思って無理やり削ってしまうと、見事にリバウンドが来るんだそうな。
●褒めながらゆっくり節約 ご褒美もあるご褒美ダイエット
で、横山光昭さんはどうしたか?と言うと、まず「食費を少しと、交際費にお酒代を意識するようにしてみましょう」程度しかアドバイスしませんでした。
しかし、これだけで37万500円だった支出が1万円減少。この成果を褒めて今度は「このペースで他の費目も全体的に意識してみてください」と助言します。
すると半年後にはさらに5万円、合わせて6万円減りました。「褒めて伸ばす」という感じがしますが、"ゆっくりと無理なく取り組んだ"ということが良かったようです。
おもしろいのが娯楽費は4000円も増えていることで、これも無理なくゆっくりという感じがあり、ご褒美ダイエットとでも言えるような家計の節約術です。
●「ご褒美ダイエット」式の節約には注意点も!小山信康氏は警鐘
ただ、検索してみるとこの「ご褒美ダイエット」式の節約を注意と書いている記事もありました。やはり先程も出てきた「リバウンド」の問題ですね。
「節約は体重を減らすダイエットと似ている。多くの人がチャレンジするが、たいてい失敗する」と話すファイナンシャルプランナーの小山信康さんは著書『やってはいけない節約』(マイナビ新書)で、誤った節約をしないよう警鐘を鳴らしていたそうです。
・ダイエットと同様、節約の大敵が「リバウンド」。無理な節約を続けると、ストレスがたまる。その反動で、「自分へのご褒美」と言い訳してムダ遣いしてしまうというのが、典型的なリバウンド。給料日前は食費を切りつめ、給料日に豪勢に外食する、というようなパターン。
・節約は、家族旅行や交際費なども含めた家計全体で考えないと意味がなく、長い期間、取り組まないと効果も上がらない。
・「1か月で何円節約できた」といった達成感を生む節約術も、結局はリバウンドを招くと指摘。当たり前のこととして日々、粛々と行える節約こそが理想。「水筒を持ち歩いて、ペットボトルを買わないというような、習慣化した節約が最もいい」という。
・節約の常道「まとめ買い」にも落とし穴。缶ビールを1ケース(24本)まとめ買いする人は多いはず。1缶ずつ買うより、確かに単価は安くなる。しかし、たくさん買い置きがあるからと、飲む量が増えてしまっては節約にならない。まとめ買いするなら、「1週間に6本まで」など飲むペースまで決めておくのが、節約の鉄則。
(「節約リバウンド」注意 「自分へのご褒美」禁物 2012年7月28日 読売新聞 経済部 滝沢聡 より)
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20120728-OYT8T00365.htm
うーん、良い節約と悪い節約の境目が難しいですね。とりあえず、前半の成功ケースはリバウンドにならないようにゆっくりと節約していったというのが良かった模様。無理は禁物です。
●現金・キャッシュレス入り乱れで把握できず支出増加…対策は?
2020/07/04:最初で書いていた横山光昭さんの別記事も読んでみました。
お金も整理整頓を。乱れがちな家計を見直す3つのポイント lifehacker / 2020年6月26日 20時0分というものです。乱れがちな家計を見直す3つのポイントというのは、以下の3つでした。
1. 増えてしまった変動費を見直す
2. 現金・キャッシュレス支出をまとめて管理する
3. 支払方法を整理整頓する
「1. 増えてしまった変動費を見直す」というのは、まずは使っているものと金額を把握しないことには改善のしようもないためでしょう。ここではさらに3つのポイントがありました。膨らみがちな支出に重点を置き、そこから全体に広げて把握をしていくと、支出の全体像が分かりやすくなるとされています。
(1)食費や日用品代など、気になる変動費目を定めて集中的に記録をしてみる。
(2)1カ月のレシートを取っておくなど、支出状況が分かるようにしておく。
(3)支出を現金、電子マネー、クレジットカードなど決済手段別に分けて把握する。
このうちの「(3)」を掘り下げたものが全体の「2. 現金・キャッシュレス支出をまとめて管理する」となっていました。バラバラになっているとわかりづらいんですね。ここらへんは面倒でも紙に書き出しておくと良いとされていました。
また、支払い方法がバラバラ…ということに関しては、常用するのは2〜3つの決済手段に絞ってはどうかというアドバイスになっています。全体の「3. 支払方法を整理整頓する」はそういう意味だったようです。管理が楽というだけでなく、決済方法を数個に限定しておくと、お財布自体は小さなものでも十分というメリットも書かれていました。
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