2018/06/04:
中国など外国が日本の水資源を狙って土地買収
北海道の「水資源」保全地域を調べた驚きの調査結果とは?
実際に水資源目的で森林を買おうという外国人はいた!
外国人が利用価値がなさそうな森林を買う予想外の理由
●中国など外国が日本の水資源を狙って土地買収
2018/06/04:日本の水資源が狙われている…そう騒いでいたのは何年も前のような気がしますが、今頃NHKが調べていました。
実際、この噂のきっかけとなった北海道庁の報告というのは、2010年のもので昔の話です。2009年の1年間に砂川市や蘭越町などの森林合わせて400ヘクタール余り、東京ドーム87個分が外国の法人などに買われていたことが判明。2011年には、買収された面積が1000ヘクタールを超えたこと、買収していたのは中国やシンガポールの法人や個人だったこともわかりました。
この理由について、ネットを中心に「日本の水資源が狙われている」といううわさが広がります。人口の増加が続く中国では将来的な水不足が懸念されているため、北海道の豊富な水資源を確保する狙いがあるのでは、というもの。一部、メディアなども取り上げ、一気に全国的に拡大しました。
北海道庁も外国資本から水資源を守ろうと、条例を制定。59市町村の176の地域を水資源の「保全地域」に指定し、売買する場合は3か月前までに利用目的などを届け出るよう義務づけたとのこと。これは全国に波及します。
(
News Up “水資源が狙われている問題”を調べてみた | NHKニュース 5月29日 15時17分 札幌局記者 藤本智充 川口朋晃より)
●北海道の「水資源」保全地域を調べた驚きの調査結果とは?
その後も買収が続き、北海道は2017年12月末時点で、森林を所有する外国の法人や個人は合わせて159、面積はおよそ2500ヘクタールとなっていました。所有者数、面積ともに5年前の2倍以上に増加したわけです。水資源の「保全地域」は届け出がいるというだけで、買えないことはありません。なので、この地域が大量に買われたことが予想されました。
ところが、実際に調査してみると、水資源の「保全地域」での森林の売買は4件のみでむしろ不人気だったことが判明。太陽光発電の施設建設や資産保有が主な目的でした。
届け出を偽って水資源を利用しているはずだ!と思うかも知れませんけど、そもそも北海道庁によると、これまでに外国の法人などが所有する森林が水資源をめぐるビジネスに使われたケースは確認できていないといいます。おそらくそれでもなお「巧妙に隠し通している」と主張する人がいると思われますけどね。
●実際に水資源目的で森林を買おうという外国人はいた!
ただ、この妄想デマの元ネタとなるものがあったようです。札幌市の不動産関係者によると、7、8年前は水資源目的で森林を買おうという外国人が本当に訪れていたといいます。
彼らの特徴は必ず日本の不動産ブローカーがセットでついていたということ。また、実際には水源として価値のない土地であったというまさかの種明かしがついてきました。これなら、森林が水資源をめぐるビジネスに使われたケースは確認できていないというのも納得の話でしょう。そもそも水資源ビジネスがしづらい土地なのです。
どうも当時の不動産ブローカーは牧場経営などに失敗した人が多く、水源として価値のない土地を事情を知らない海外の富裕層に騙して売りつけていたみたいですね。ひどいオチでした。しかし、こうした不動産ブローカーは消え去っており、今はそういった取引はないとのこと。いつまでも詐欺がうまくいくわけではありませんしね。荒稼ぎして消えたようです。
●外国人が利用価値がなさそうな森林を買う予想外の理由
一方、近年売れた土地は、水資源の「保全地域」以外で顕著な特徴が見えました。7割近くが「ニセコエリア」に集中していたのです。実を言うと、ニセコエリアは外国人に大人気のリゾート地。外国資本による所有が確認できた森林は合わせて51か所で、香港やシンガポール、タイなどアジアの国々の法人が中心でした。
その一つであるニセコエリアに隣接する共和町のある森林は完全に山の中。除雪作業が行われないため近づけないほどの僻地です。開発計画なども今のところなく、共和町の担当者は、「道路に面しているわけでもなく値上がりが期待できる場所でもない。なぜ買ったのか疑問だ」と首をかしげていました。
元の所有者が渋々話したところによると、外国人の購入の理由は意外なもの。「友人に自慢できるから」だというのです。中国では、個人が土地を所有することは認められておらず、中国の富裕層にとっては、北海道のような知名度の高い観光地に土地を持つこと自体がステータスになるのだといいます。これも実は以前から指摘されていたことですけどね。
そんなの嘘だ!と思うでしょう。NHK記者も不思議に思ったものの、倶知安町のリゾートエリアに集まる外資系の不動産会社も似たような話をしていたそうです。日本人では買い手がつかないような森林や原野でも、景観がいいといった理由で高値で売れることがあるとのこと。大金持ちの道楽ですね。
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