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世界三大珍獣はパンダなど じゃあ四大珍獣・五大珍獣とは?


2012/12/11:
●世界三大珍獣はパンダなど じゃあ四大珍獣・五大珍獣とは?
●ちっとも似ていないのに、中国でパンダを「熊猫」と呼ぶ理由
●オカピはおかぴい…シマウマとのハーフみたいな変な模様
●そんなカバいるわけないじゃん!学会に信用してもらえなかったコビトカバ
●世界四大珍獣はマイナーでしかも珍獣である理由がわかりづらい…
●世界五大珍獣は文句なしの珍獣!むしろ三大珍獣じゃない方がおかしい
●珍しいだけじゃない…実は恐ろしい毒を持つ世界五大珍獣
●日本では飼育例がまだない珍しさ…生態もへんてこで珍獣さはパーフェクト



●世界三大珍獣はパンダなど じゃあ四大珍獣・五大珍獣とは?

2012/12/11:たまにやるクイズ形式の投稿。世界三大珍獣はジャイアントパンダ、オカピ、コビトカバだそうです。しかし、世の中の不思議な動物はこの三種類だけじゃないので、世界四大珍獣、世界五大珍獣というのものもあるそうです。その増える二種類の珍獣は何でしょう?というクイズ形式のタイトルでした。

 いつものように答えとの間を開けるために、他の話をしましょう。今回は三大珍獣の紹介をすれば良いので迷いませんね。まずは、有名になり過ぎて、ちょっとありがたみの薄れてきているジャイアントパンダから。

 今はパンダと言うとジャイアントパンダですが、そもそも発見の経緯を見ればわかる通りレッサーパンダが元祖パンダでした。Wikipediaでは、最初はレッサーパンダだけが知られていて、単に「パンダ」と呼ばれていた、と書いています。

 そもそもレッサーパンダというのは、「小さい方のパンダ」の意だそうです。携帯電話が普及して、単に「電話」だった家の電話が「固定電話」って名前になっちゃった感じですね。しかも、レッサーパンダの場合は、単に「パンダ」といった場合の名前まで取られてしまってかわいそうなことになっています。


●ちっとも似ていないのに、中国でパンダを「熊猫」と呼ぶ理由

 中国語では、パンダを熊猫と呼びます。ジャイアントパンダを想い「熊猫」の字義に着目すると、体格などあまり似ていない「猫」の字が使われていることは不思議だろうとWikipediaでは書いていました。

 しかし、これもレッサーパンダのことを考えるとわかります。ジャイアントパンダを大熊、レッサーパンダを小熊猫と呼ぶようになっているのですけど、もともとのパンダだったレッサーパンダならまだ猫に近い大きさがあり、理解できます。ただ、字のせいでパンダを熊ではなく猫の仲間だと誤解している中国人が少なくないとも書かれていましたけどね。

 といった感じなのですけど、実を言うと、かつては類縁関係にあると考えられていたこの2つのパンダは、今では類縁関係は否定されており、「名前にパンダが入っている動物」という程度の意義しかなくなってしまいました。

 2種のパンダは似ていないわけではなく、いくつかの共通点があり、中でも有名なのが、ヒトの親指と同じ役目を果たすよう進化した手根骨「第6の指」の存在。このことから、これら2種は近縁と考えられ、パンダ科(Ailuridae、先に発見されたレッサーパンダ属が模式のためレッサーパンダ科とも)が置かれることもありました。クマ科やアライグマ科に入れられるときでさえも、2種が近縁であることを前提として論じられることが多かったといいます。

 しかし、1972年、血清タンパク質の抗原抗体反応法により、ジャイアントパンダのみがクマに近いことが判明。現在では、DNAや系統学的解析により、ジャイアントパンダはクマ科、レッサーパンダはレッサーパンダ科(現生種はレッサーパンダのみ)に分類。これら2科の関係は近いわけではなく、遠いのです。

 パンダは多系統であり、2種の共通点は収斂進化によるものだった…としています。収斂進化というのは進化した末にたまたま似てしまっただけで、近い種類ではないという進化。結構あります。

 分類研究が進むとままあることではありますが、ややこしいことこの上ないですね。



●オカピはおかぴい…シマウマとのハーフみたいな変な模様

 次にオカピ。これは見た目で珍獣具合がわかりやく、私は世界三大珍獣と言われてちゃんと覚えていたのはオカピだけでした。日本人的には名前もおかしいですし、子供の頃は「オカピはおかぴい」と覚えていました。

 パンダの色の具合もユニークですけど、オカピも色を塗った…と言うか塗り忘れじゃない?という妙ちくりんな模様をしています。hWikipediaでは、脚の縞模様が美しく、森の貴婦人などと呼ばれるとしていました。20世紀に入ってから初めてその存在が確認された珍しい動物でもあり、これも珍獣とされた理由かもしれません。

 シマウマ模様でシマウマとのハーフかとも思いそうですけど、やはり最初はシマウマの仲間だと思われていました。無理もありません、こんな姿なんですからね。

<1900年 イギリスの探検家ハリー・ジョンストン(Harry H.Johnston, 1858年-1927年)は、ヘンリー・モートン・スタンリーが「まだ知られていない動物」として報告していた「森林ロバ」オカピを長年捜し求めていた。この年、彼はベルギー領コンゴにおいて、先住民であるピグミー族がオカピの毛皮を使っているのを発見。その毛皮を彼らの呼び名で「森の馬」を意味する「オカピ」と名付け、ロンドンのフィリップ・スクレーター (Philip Sclater) のもとに送った。しかし、スクレーターは毛皮がシマウマに似ており、また分布が合致することから、オカピをシマウマの一種Equus johnstoni として発表してしまった>

 こういう書き方ですからわかるように、実際にはシマウマの仲間じゃありませんでした。キリンの仲間だったのです。体型や毛皮の模様などからシマウマの仲間だと思われがちだが、いくつかの特徴からキリンの仲間であることがはっきりと分かるとのこと。

・キリンと同じ偶蹄目の動物の特徴として、2つに分かれた蹄(ひづめ)を持っている。奇蹄目に属するシマウマは蹄が1つしかない。
・頭には毛皮に覆われた2本の角がある。
・青白く、耳まで届く長い舌を持っている。

 ジャイアントパンダもそうだったように、かつての分類は見た目でしていました。しかし、骨格や遺伝子など研究が進んでいくと、「全然違った」ってことはよくあります。まだまだ発展途上の分野ですので、専門家の方はさぞ楽しかろうと思います。



●そんなカバいるわけないじゃん!学会に信用してもらえなかったコビトカバ

 最後はコビトカバ。名前を見ればわかるとは思うものの、これは比較対象がないコビトカバ単体の写真見てもすごさが伝わりづらいものでしょう。小さくて驚き!という珍獣具合でした。Wikipediaによると、なかなか学会で信用してもらえなかったほどだと言います。

<第一報があったのはリベリアで、1800年代中期、そこに送られ働かされていたアメリカ合衆国籍の黒人奴隷が帰国後に「ヤギくらいの大きさしかないカバがいる」とフィラデルフィア・アカデミー(現在のペンシルベニア大学)の副会長を勤めていたサミュエル・ジョージ・モートンへ伝えたのが初とされる。後に頭骨2つが同大学に輸送され、モートンを経由して受け取ったジョセフ・リーディーが単なるカバの小型種ではなく祖先形だと気付くが、当時の学会関係者の多数はカバの奇形だと断言し、この説を認めなかった(これは恐竜の発見者であるリチャード・オーウェンも含まれる)。その後も発見事例や調査報告、(コビトカバだとは知らないままの)飼育事例もあったが、学会からは依然として奇形扱いされ、これは20世紀前半まで続くこととなる。その後、ドイツの動物商であるカール・ハーゲンベックが動物コレクターのハンス・ションブルグの支援を受けながら1910年から捜索を行い、1913年に生きた個体の捕獲に成功して存在が認められた。

現地の古い伝承では、黒いブタの怪物「ニベクヴェ」として伝えられており、角を持つ怪物「センゲ」と共に森の中に住み、行く手を遮るあらゆる者を殺す凶暴な獣とされていた。ハーゲンベックはこの伝承からコビトカバの実在を考え、センゲの正体は巨大な牙を角だと見間違えたモリイノシシと分析している>

 珍しいという意味での珍獣具合でもコビトカバは資格十分ですね。ただ、絶滅の危機に瀕しているということで、悲しい話ではあります。

<開発による生息地の破壊、水質汚染、食用やトロフィー(狩猟戦利品)となる歯目的としての乱獲などにより生息数は激減している。ナイジェリアでは1945年における生息数は約30頭と推定されていたが、絶滅したと考えられている。シエラレオネでの1979-1980年における生息数は70-90頭と推定されている>


●世界四大珍獣はマイナーでしかも珍獣である理由がわかりづらい…
 
 これで三大珍獣の話が終わりましたので、クイズの回答です。まずは世界四大珍獣から。四種類目で加わるのはボンゴだとのこと。実を言うと、私は全然知らない動物でした。ボンゴって言うと思いつくのは打楽器ですよね。



 他と違ってわかりやすい珍獣さがないと感じます。Wikipediaも短くてそっけないです。しかも、心躍るような珍獣エピソードもありません。

<ボンゴ(Tragelaphus eurycerus)は、哺乳綱ウシ目(偶蹄目)ウシ科ブッシュバック属に分類される偶蹄類。
(中略)背面の正中線上に沿って短い鬣状の体毛が伸長する。頭部前面に黒い斑紋が入る。頬に白い斑点が入り、胸部に白い横縞が入る。胴体の毛衣は赤褐色で、9-15本の白い横縞が入る。前肢外側の毛衣は黒く、蹄の上部に白い斑紋が入る。(中略)
標高4,000メートル以下の山地にある森林や藪地に生息する。単独やペア、小規模な群れを形成して生活する。
食性は植物食で、主に木の葉を食べる。後肢だけで直立して木の葉を食べたり、角で地面を掘り起こして植物の根を食べることもある>

 うーん、どうして四大珍獣なんでしょうね?ボンゴファンの方には申し訳ないですが、何か腑に落ちない感じがします。



●世界五大珍獣は文句なしの珍獣!むしろ三大珍獣じゃない方がおかしい

 その点、世界五大珍獣の方、五番目の珍獣は説得力抜群。と言うか、キング・オブ・珍獣的な存在であり、なぜ三大珍獣に入っていないのか個人的には不思議なほどです。その五番目の珍獣はカモノハシ。こんな妙ちくりんな動物そういませんよ?

<カモノハシがヨーロッパ人により最初に発見されたのは1798年のことであり、カモノハシの毛皮やスケッチが第2代ニューサウスウェールズ州州知事であったジョン・ハンターによりグレートブリテン王国へと送られた。イギリスの科学者達は、当初はこの標本は模造品であると考えていた。1799年にNaturalist's Miscellanyへこの動物について最初に記載をおこなったジョージ・ショー(英語版)は、「それが本物であることを疑わずにはいられない」と主張し、ロバート・ノックスはアジア人の剥製師による物と信じていたという。誰かがビーバーのような動物の体にカモのくちばしを縫い付けた物であると考えられ、ショーは縫い目がないかどうかを確認するために、毛皮に切り込みを入れた>(Wikipediaより)

 素晴らしいです。存在を疑われるというのは、珍獣としては非常に名誉あるエピソードですよね。これだけでぐっと格が上がります。この後も密度の濃いユニークな珍獣らしい特徴を連発していました。

<全身には1cm²辺り600本以上の柔らかい体毛が生えており、これはカワウソやホッキョクグマを超える密度である[要出典]。体毛の色は背面は褐色から茶褐色で、腹面は乳白色である。外側の毛は水を弾き、内側の毛は保温性に優れている。
名前の通りカモのように幅が広く、ゴムのような弾性のあるくちばしを持ち、外見上の大きな特徴の一つとなっている。このくちばしには鋭敏な神経が通っていて、獲物の生体電流を感知することができる。
四肢は短く、水掻きが発達している。オスの後脚には蹴爪があり、この蹴爪からは毒が分泌されている。メスも若い時には後脚に蹴爪があるが、成長の過程で消失する。
哺乳類ではあるが乳首は持たず、メスが育児で授乳の際は、腹部にある乳腺から乳が分泌される>


●珍しいだけじゃない…実は恐ろしい毒を持つ世界五大珍獣

 チンパンジーは人間を襲う凶暴な動物 子殺し・共食い・集団リンチもで既に出てきたことがありますが、恐ろしいのがこの毒です。

<カモノハシはオスもメスも蹴爪を持って生まれるが、オスのみが毒の混合物を分泌する蹴爪を持っている。この毒は主にディフェンシンのようなタンパク質類(DPL)で構成されており、その中の三種はカモノハシ特有のものである。
このディフェンシンのようなタンパク質はカモノハシの免疫機構により生産されている。イヌのような小動物を殺すのには十分な強さの毒で、ヒトに対しては致死的ではないものの、被害者が無力になるほどの強い痛みがある。毒による浮腫(むくみ)は傷の周囲から急速に広がり、四肢まで徐々に広がっていく。事例研究から得られた情報によると、痛みは持続的な痛みに対して高い感受性を持つ感覚過敏症となり、数日から時には数ヶ月も続くことが指摘されている。また、ヒトがカモノハシの毒で死亡した例は報告されていない。(中略)
毒は哺乳類以外の種によって生産される毒とは異なった機能を持つと考えられている。毒の効果は生命に危険を及ぼすほどではないが、それでも犠牲者を弱めるには十分な強さである。オスのみが毒を生産し、繁殖期の間に生産量が増すため、この期間に優位性を主張するための攻撃的な武器として使われると考えられている>


●日本では飼育例がまだない珍しさ…生態もへんてこで珍獣さはパーフェクト

 また、日本では飼育例がまだないそうで、珍しさも十分。以下の生態も変わっています。

<群れは形成せず単独で生活し、夕方や早朝に活動が最も活発になる薄明薄暮性である。
水中では目を閉じて泳ぐが、くちばしで生体電流を感知し獲物を探す。動かなければ最大で11分ほど水中に潜っていることができるが、通常は1-2分程度である。食性は肉食性で昆虫類、甲殻類、貝類、ミミズ、魚類、両生類等を食べる。
陸上を移動する場合、前足が地面に着く時に水掻きのある指を後ろに折りたたむようにして歩く。
水辺に穴を掘り巣にする。巣穴の入り口は水中や土手にあり、さらに水辺の植物等に隠れ、外からはわからないようになっている。
繁殖期は緯度によるが8月から10月である。繁殖形態は哺乳類では非常に珍しい卵生で、巣穴の中で1回に1-3個の卵を産む。卵の大きさは約17mmで、卵殻は弾性がありかつ粘り気のある物質で覆われている。(中略)子供はくちばしの先端に卵嘴を持ち、卵嘴を使用して卵殻を割って出てくる。成体の4分の3程度の大きさになるまでに離乳し、約4ヶ月で独立する。
メスは約2年で成熟する。寿命は最大で21年>

 卵生ですよ、卵生! カモノハシすごいわぁ!…興奮してきました。そういうことはないんじゃないかと思いますけど、もし世界三大珍獣を選び直す機会があれば、私はカモノハシを全力で推挙したいと思います。


【本文中でリンクした投稿】
  ■チンパンジーは人間を襲う凶暴な動物 子殺し・共食い・集団リンチも

【関連投稿】
  ■あらいぐまラスカル、実はアライグマじゃなくてレッサーパンダ?
  ■カンガルークイズ 語源のガングルー、オーストラリアの個体数、車のバンパーのルー・バーなど
  ■チンパンジーの知能の高さが想像以上 ゲームでは人間の大人に勝る面も
  ■肉食動物より偏食な草食動物のタンパク質の摂り方 肉だけ食べている肉食動物というのは誤解
  ■訓練されたお猿の兵隊が銃を撃って米軍を狙う、中国紙が報道
  ■動物・植物・生物についての投稿まとめ

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