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教育格差は所得格差のせいじゃない 単にお金持ち家庭の子の頭が良いだけ


 子供の遺伝子と性格 家庭の影響はほとんどなし、親の性格も関係は薄めで紹介した橘玲さんの続きの記事です。

 前回のも結構「不愉快」な内容だったのですが、今回はそれの比じゃないほど「不愉快」な記事です。

 しかも、私が元タイトルより過激にしてしまったので、おそらく発狂している方も多いんじゃないかと。

 でも、これ、私が主張しているんじゃないですからね?橘さんが言っているんですからね!

 ……ということで、全部橘玲さんのせいにしておきます。


 シンプルな結論はこちら。

2012年12月4日 [橘玲の日々刻々] ザイ・オンライン 『週刊プレイボーイ』2012年11月25日発売号掲載
「気分のいい嘘」と「不愉快な事実」のどちらを選ぶ?

 以前の回で述べたように、行動遺伝学は、一卵性双生児と二卵性双生児の比較から、知能における遺伝の影響が80%以上であることを明らかにしました。この結論は厳密な統計的手法から導かれており、現在に至るまで有力な反証はありませんから、“科学的真理”です。

 行動遺伝学によれば、正しい因果関係は、「知能の高い両親から生まれた子どもは有名大学に進学する可能性が高い」というものです。知識社会では一般に、知能の高いひとが高収入を得ていますから、有名大学の学生を調べると結果的に「金持ちの家の子どもが多い」ということになるのです。

http://diamond.jp/articles/-/28871

 しかし、世間で言われていることは次の通りです。
 有名大学の学生を調べると、裕福な家庭の子どもが多いことが知られています。そこから、「貧しい家に生まれると教育を受ける機会もなく、ニートや非正規になってしまう」とか、「金持ちの子どもだけが私立の進学校に進み、エリートになるのは不公平だ」などの批判が起こりました。自らも有名大学の出身である大学教授などは、「“教育格差”をなくすためにもっと公費(税金)を投入すべきだ」とか、「低学歴で就職できない若者には国が(税金で)教育支援すべきだ」などといっています。

 橘玲さんはこれについてさらに突っ込んで、次のように書いています。

「教育格差」を批判するひとの多くは、大学の教員などの教育関係者です。このひとたちは、教育に公費(私たちが納めた税金)が投入されると得をする利害関係者でもあります。大学の授業料がタダになれば学生はいくらでも集まるでしょうし、再教育や職業訓練の費用が国の負担になれば教育市場は拡大して教員の生活は安泰でしょう。

 このように、一見すると正しいものの、科学的には間違っている主張の背後には、「偽善」によって得をするひとが隠れています。

 あなたは、「気分のいい嘘」と「不愉快な事実」のどちらを選びますか?

 前回書いた通り行動遺伝学についてはもうちょっと調べてみたいのですけど、やっていません。マジでそうなの?と思っちゃう話なので、もう少し見ておいた方が良いだろうなというのがあります。

 ただ今回は特にそちらへは行かず、他の教育格差についての記事を一つ読んでみます。

「所得格差」が「教育格差」を生む冷酷な現実
nikkei BPnet 2009年10月13日 金子元久=東京大学大学院教授

 東京大学大学院教育学研究科・大学経営・政策研究センターで行った「高校生の進路についての調査」で、親の年収によって大学進学率に大きな格差があることが明らかになった。

 子どもの受ける教育や進学率が、親の所得差によって影響され、「教育格差」につながっているとして社会問題化している。調査はこうした実態を探るためで、05年度に全国の高校3年生約4000人を抽出して3年間追跡した。保護者から聞き取った年収を200万円以下から1200万円超まで7つに区分し、進路との関係を見た。

 それによると、年収200万円以下の家庭では、4年制大学進学率は28.2%、200万~400万円以下でも33.0%にとどまるのに対し、1000万円を超える家庭では62.1%、1200万円超では62.8%に達していた。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20091013/188159/?rt=nocnt

 あら、調査対象は4年制大学進学率なんですね。それだったら別に全然進学校じゃありませんし、お金の格差が効いてくるかもしれません。

 私は本当に大学に詳しくないので違っているかもしれませんけど、たぶんお金のかかる私立大学の方がレベルが低いですよね?そうなると、国立大じゃないなら無理して行かせない……みたいなことは大いにありそうだからです。
 また、両親に「経済的にゆとりがあればさせてあげたいこと」を聞くと、年収が低いほど「就職より進学」が高率となり、年収200万円以下では27.4%だった。逆に「現在の希望から変更なし」は高所得者ほど高く、1200万円超の家庭では75.9%(図表2)。所得に余裕のある家庭では、ほとんどが希望通りの道を歩ませていることを示している。

 一方、進学先を見ると、国公立大は年収600万円未満はどの層も10%強、1200万円超でも12%強と大きな差はない。他方、私大進学の差は顕著で、200万円以下は17.6%、600万円~800万円以下は36.8%、1200万円超は50.5%で、200万円以下の2.9倍になった。低所得層にとって、私立大学進学は相当に高いハードルであることがうかがえる。

 やはりそうみたい。国公立大は大差なしとのこと。

 と言うか、そうなると「お金持ちの子は優秀」も怪しくなってきましたね。大きな差はないようです。


 さらに、今は優秀な人材を逃していないんだし、「じゃあ、現状で何の問題もないじゃん!」とちょっと思ってしまいました。

 私は自分が勉強熱心じゃなかったなど学校生活を思い返してみて、優秀で熱心な人さえハイレベルの教育機会を逃さないように支援してあげればそれでいいのでは?と考えています。不真面目で優秀じゃない学生にまでお金を使うのはもったいないと感じます。
(ただ、ちょっとこれは最近思い直してきていてます。ネットで見ているとあまりに酷いことを言う人が意外に多いので、底上げした方が良いのかもという気にもなってきました。ただ、ネットでは年齢が見れませんので、単に子供が書いているという可能性もあります。一方で学歴の高そうな肩書きの方も、トンデモ発言していますのでそういう問題でもないのかもというのもありますが……)


 ところで、この記事の主な主張ですが、ちょっと上の結果と合わないところを強調しすぎている気がします。

 この調査は多くのことを示唆している。ひとつには、所得が高い家庭のほうが子どもの成績がよいという傾向があることだ。これは、塾に行かせたり家庭教師を雇ったりという補助的な教育の差よりも、高所得の親は子どもの将来のキャリアに対する確かな見通しを持っている点が大きい。小さいうちから子どもをしつけ、動機づけをしていくことが、家庭で比較的できているということだ。逆に言えば、所得が低い家庭では、こうした子どもへの動機付けが欠けているということになる。

(中略)親の所得格差で子どもに与えられる将来展望や説得力に大きな差が出ている点を既に指摘したが、そうだとすると、こうした格差は既に小学校時代から始まっていることになる。それは、文科省の全国学力テストの分析からも裏付けられる。所得の高い家庭ほど子どもに対する指導、しつけが行き届いて、結果的に子どもの学力に大きなプラスとなるのである。

 国公立大でほとんど差が出ていないんですから、そもそも「所得が高い家庭のほうが子どもの成績がよい」が否定されたんじゃないんですかね?違うんでしょうか?


 前述のとおり私は乗り気ではありませんが、とりあえずレベルが低かろうが何だろうがみんな4年制大学に入るべき、とにかく大学を出さえすれば多少は良くなるんだという考え方はあって良いでしょうし、真実を含んでいるとも思います。

 そんな感じでこの方も「私大も含めてどんな大学でも入れるように援助を」みたいなことを言い出すのかと思ったら、そういうわけでもないみたいで、むしろそのような展開には反対のようにすら聞こえます。
 「大学進学」の量的拡大だけを論じるのでは不十分だ。4年制大学の進学率はここ数年で上昇しているが、長期不況の影響で高卒者の安定した就職口が激減し、仕方なく進学する人たちが多くなってきているのが原因だからだ。また、少子化によって無試験同然で入学させる大学も増えてきた。その結果として、大学での勉強時間も米国の半分程度にとどまっている。

 結果として、彼らの多くは在学中からやる気を失ったり、就職試験で連戦連敗し、そのままニートやフリーターになってしまいやすい。また、仮に正社員として就職できたとしても、3年以内に3割が辞めてしまうのである。

(中略)将来展望やモチベーションの問題は、社会に出てからの「格差」問題(例えば正社員対派遣社員)にも大いにつながっていると思う。現在大卒の3割が普通の就職ができていないし、就職しても3年以内にやめる確率は3割だ。そういう人たちが「まともな給料を払える正社員職」という限られたパイからはじき出され、そのまま固定化してしまう。そういう人たちの最大の問題は、自分に対する確信を持ったり、将来への展望を持ったりすることができないという点だ。

 こうした問題は、小学校時代からの積み重ねだと思う。学力とモチベーションは表裏一体の関係であり、問題にすべきは表面的な学力よりも自己確信の強さだと思う。競争社会とはそういう面の格差が強く働く社会なのだ。

 「3年以内に3割が辞めてしまう」人たちに関してもデータ的な裏付けがないので、よくわかりません。本当に所得格差と相関しているんでしょうか?

 と言うか、途中から所得格差の話がどこか飛んでいった感じですかね?後半は単なる持論の展開なのかも。

 何かわけわからん話でした。


 追加
  ■知能に対する遺伝と環境の関係 行動遺伝学の安藤寿康「遺伝マインド」

 関連
  ■子供の遺伝子と性格 家庭の影響はほとんどなし、親の性格も関係は薄め
  ■ニセ科学疑惑のEM菌 授業に使われて問題に
  ■携帯電話が心臓ペースメーカーに与えるリスクの本当
  ■新元素113番元素ウンウントリウム、日本の発見確実で理研が命名権獲得か(ジャポニウム、ニシナニウム)
  ■嗅覚過敏(嗅覚過敏症)とは何か? 妊娠・片頭痛・神経症など
  ■その他の科学・疑似科学について書いた記事

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