2020/05/06:
●Avastが個人情報販売 セキュリティソフトよりデータ販売が本業?
●エロサイトまで含めて個人を特定可能なデータをこっそり販売!
2020/07/21:
●「Avast!」と「AVG」、ブラウザFirefoxアドオンでも一時削除
●Avastが個人情報販売 セキュリティソフトよりデータ販売が本業?
2020/05/06:以前、セキュリティ関係のはてなブックマーク人気コメントを見ていて、セキュリティソフト企業にとって、実は個人へのセキュリティソフトの販売は副業であるというコメントがあった記憶があり、ずっと気になっていました。
うろ覚えなのでうけど、セキュリティソフト会社は、個人ユーザーの挙動データ的なものを法人向けに売るというビジネスモデルだとかいった感じだった記憶。これは結局セキュリティ関連のデータだった記憶ですが、ひょっとしたら無関係なものを含めたデータだったかもしれません。よく覚えていないんですよ。
気になっていたものの、よく覚えていないし、もっと知りたかっため、今検索をかけてみました。ところが、そうしたセキュリティソフト会社のビジネスモデルに関する解説は出てきません。一方で、
無料ウイルス対策ソフトのアバスト、ユーザーのウェブ閲覧データを販売か - CNET Japan( Carrie Mihalcik (CNET News) 翻訳校正: 編集部2020年01月28日 11時07分 )という記事がヒット。この反応を見ると、「知ってた」ではなく、「これはひどい!」といったものであり、既知の問題と言った雰囲気ではありません。
なので、個人情報売って普通という認識ではないみたいですね。きちんとした解説を見かけたら追記しますが、このような情報販売をどこのセキュリティソフト会社でもやっている…といった理解はなされていないようです。
●エロサイトまで含めて個人を特定可能なデータをこっそり販売!
個人情報問題で言うと、中国!中国!中国!と言う人が多いですが、今回の主役であるウィルス対策ソフトウェアメーカーAvast Softwareはチェコの会社。十数年前ですけど、私も昔長く使っていましたね。今は知りませんけど、当時はウイルス検査テストでも上位の成績を収めていました。
たぶん今でも成績は良いんでしょう。ただ、問題はそこではありませんからね。記事によると、Avastが、Jumpshotという子会社を通して「機密性の高い」ウェブ閲覧データを販売しているとのこと。これではセキュリティソフトを入れるのがセキュリティリスクになってしまいます。
Avastのソフトウェアは、ユーザーのクリック操作やウェブでの動きを追跡し、「Google」や「Googleマップ」での検索内容や、訪問した具体的な「LinkedIn」ページ、「YouTube」動画などのデータを収集。なんとポルノサイトまでもが対象だそうです。たぶん要するにほとんどのサイトのデータを集めていたのではないかと思われます。
データを販売しているJumpshotのウェブサイトでは、「インターネットの最も貴重なウォールドガーデン」内のユーザーの行動に関するデータを提供できるとの説明。また、Avastの広報担当者は「氏名、電子メールアドレス、連絡先の詳細など、個人を特定する情報」は取得していないと声明を出しました。
ただし、きちんと同意を取っているとは言えないわかりにくい形の模様。また、別記事では、Avastはデータは匿名化して販売しているとしているものの、専門家から「このデータから個人を特定するのは簡単だ」と指摘されていました。相当ヤバそうです。
(
Avast、セキュリティソフトで集めたユーザーデータを匿名化して企業に販売──米報道 - ITmedia NEWSより)
●「Avast!」と「AVG」、ブラウザFirefoxアドオンでも一時削除
2020/07/21:アンチウイルスソフト会社はセキュリティソフトよりデータ販売が本業という話は関連情報がまだ見つかっていないのですが、Avast関連の方での追記。
Mozillaが人気アンチウイルスソフト「Avast!」と「AVG」を削除した理由とは? - GIGAZINE(2019年12月05日 07時00分)という記事も出ていたことに気づきました。
いろいろ乗り換えてきたので、AVG Anti-Virusも昔かなり使っていた感じ。こちらはどこの会社か覚えていなかったのですけど、Wikipediaみるとオランダアムステルダムに本社を置くAVGテクノロジー社とのこと。ただ、当初の本社はチェコだった模様。前述の通り、特定の国が悪いということはないと思われますが、またしてもチェコです。
ただ、記事を読んでみると、そもそも2016年には、「Avast!」の開発元であるAvast softwareが競合ソフトである「AVG」の開発元を買収し、経営の一本化を図っていたとのことで、結局、Avast関連の問題と言えるみたいですね。
2019年12月3日に、Mozillaはこの2つのアンチウイルスのアドオンを含む4つのアドオンを除外。一方で、ユーザーの同意なしにデータを収集したとされるアドオンを一挙にブラックリストに追加しているものの、Avast系はこれに含まれず使用は可能。また、記事の追記によると、後に復活しており、問題はなかったと判断されたのかもしれません。
【関連投稿】
■
ファーウェイ・ZTE・カスペルスキーは危険?アメリカで禁止のススメ ■
生体認証の問題点 エラー多発の一方、寝てる親の指で指紋ロック解除 ネット写真のピースサインから読み取りの危険性も ■
トヨタ・ソニー・東芝などパスワード16億件が流出、販売やダウンロード可能に ■
セキュリティソフト・ウイルス対策ソフトはいらない?必要性をなくしたWindows Defenderの進化 ■
IoT・リモートワーク・在宅勤務のデメリットはセキュリティの問題 ■
ネット・コンピュータ・ハイテクについての投稿まとめ
Appendix
広告
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
|