2012/12/20:
●アメリカで信用を格付けするクレジットスコア、日本でも導入?
●ブラックリスト・個人信用情報照会はプライバシーの侵害では?
●リアル店舗で普通のことをネット企業がやると批判されてしまう!
●本人の同意なくブラックリストなどの情報を共有…はさすがにダメ
●アメリカで信用を格付けするクレジットスコア、日本でも導入?
2012/12/20:前から気になっていたのが、クレジットカードの審査の過程で、ブラックリストなんかを勝手に他社に教えるのってプライバシー侵害じゃないの?ということ。おそらく点数形式で結果だけでしょうから、事細かな金融情報を暴露するわけではないと思うのんですけど、何となく腑に落ちないものを感じていました。
とりあえず、クレジットスコアについての説明ということで、
クレジットスコアを知っていますか?(岩田 昭男 オールアバウト)というページを見ました。ただ、ここを読んでびっくりします。
<米国では20年前からクレジットスコアという不思議な数値が社会や人々の生活を支配しています。金融だけでなく生活全般に影響を与えるクレジットスコア。日本にも上陸するというその全容を紹介します>
この書き方だと日本にはまだクレジットスコアがないということになりますね。私は昔から日本でもあるんだと思っていたので、本当?という話。とりあえず、ここでクレジットスコアは、以下のように説明されています。
<クレジットスコアとは、信用偏差値のこと。その人の信用を測る物差しで、クレジットカードの利用履歴などで点数がつきます。クレジットカードをもっている人なら、みなが格付されている全国規模の偏差値といえます>
●ブラックリスト・個人信用情報照会はプライバシーの侵害では?
さて、今回はプライバシーの話。こちらは別ページを見ました。そちらでは、個人信用情報機関に登録された膨大な量の個人信用情報が悪用されたり、プライバシーの侵害になるのではないかと心配する人がいるかもしれないが、心配ないという結論のようです。
大切な「信用」を扱う個人信用情報機関では、次のような措置をとって消費者のプライバシーの保護に備えるべきであるとされているため…という理由でした。
・登録・利用に関する本人の同意
ローンやクレジットの申し込みや契約にあたっては、契約書などにより、個人情報が登録され、利用されることについて、本人の同意を得る。
・本人の開示請求
個人信用情報機関に申し出れば、登録されている自分の情報の開示を受けることができる。
・利用目的の制限
登録されている情報は、個人信用情報機関の会員が、個人と取引に関する判断の参考資料として利用する事に限られており、それ以外の目的に利用したり、第三者に知らせることは禁止。
・安全対策
個人信用情報機関は、情報の漏えい、減失、改ざんなどを防ぐため十分な安全対策を講じるべきだといえます。
リンク切れ
http://hensai.flaxworld.com/personal_creditinformation_organization/0902110144.html
よく読んでいないで契約していたんですけど、どうやらクレジットカードを作るときに、私たちは情報の使用に同意していた模様。考えてみると、そりゃそうです。黙ってやることはないですよね。
●リアル店舗で普通のことをネット企業がやると批判されてしまう!
なお、検索していると、ソーシャルゲームでデータを使ってカモを見つけてる!という批判が出てきました。
高木浩光による怒濤の講演「ゲーム業界におけるプライバシー保護」がすごいことに(2012年08月23日 09時00分55秒 GIGAZINE)というものです。こういう見方はどうかと思うんですよね。
例えば、お店で顔なじみの客に、「今回こういうの入ったんだけど、お客さんが好きじゃないかと思って取っておいたんだ」……と商品を紹介されたとします。あなたはこれがプライバシー侵害だと主張しますか? しませんよね。
意識していないだけで、ネットサービスでも同じことじゃないかと思います。アマゾンなどのショッピンサイトでもデータで「おすすめ商品」を見せてくるのだと、プライバシーの侵害だ!と怒るかもしれませんけど、上記のリアル店舗のケースと同じです。むしろネットサービスの方が機械的にやっているので、良心的なくらいです。
ただし、ネットサービスなどは相手のことも見えづらいので、上記のように「想像できない」というのはあるでしょうね。きちんと明記して同意を求めた方が良いということには、賛成いたします。
●本人の同意なくブラックリストなどの情報を共有…はさすがにダメ
ただ、この記事も全く見るべきところがないかと言うと頷ける部分はありました。この記事は、「ブラックリスト」について検索してきたときに出てきたもので、そのブラックリストの話もここで出てきます。
<さらに広げてサービス間をまたがって他社との連携しちゃったりして、横串で共通ポイントシステムみたいに人物の人物像を分析して共有していくだとか、あるいはもっと単純にブラックリストみたいなものもあると思うんです。
このお客さんは非常に悪いお客さんなので、端末IDの中でブラックリストを作って、業界で共有していくなんてことをやり始めると、それはプライバシーの侵害にあたるかもしれません。法律上どうかと言うとわかりませんが、そういう倫理的な問題が横たわっていると思います。
そしてもう一つは利用者がそういうことをされていると知っているのか、という問題。できるだけ説明をした方がいいと思うんですが、するとお客さんが怖がって逃げていくかもしれないから、できるだけ説明しないようにしようなどという発想は、結果的にお客様を騙していることになるわけです。
ある種の「未必の故意」のようなものにあたるので、そういう悪い考え方は持たないで、ちゃんと本当のことを説明し、透明性を高めていくというのが善良な企業のあり方ではないかと思います>
他の企業に対して、本人の同意を得ずに黙って教えてしまう…というのは、やはり問題でしょう。さっきの話で言えば、買い物したことのないお店からどんどん自分好みの商品の売り込みが来て変だなと思ったら、行きつけのお店の店長が他のお店に「こんな商品を買った」という情報を横流ししていたという話。それはもう完全にダメです。こうしたことは批判されて良いと思います。
また、さっきクレジットカード情報に関して、知らないうちに同意していた…と書いたように、ここらへんはもっとはっきりと説明する必要があります。ここらへんの改善を求めるというのも、正当な批判だと言って良いでしょう。
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