2009/9/14:
ロッテリアの巧妙なマーケティング戦略 不満足なら返金キャンペーン
マクドナルドが「コーヒー1杯無料」でも儲かってしまう理由
●ロッテリアの巧妙なマーケティング戦略 不満足なら返金キャンペーン
2009/9/14:ロッテリアの「絶妙ハンバーガー」、マクドナルドの「無料コーヒー」。どちらも別に興味は無かったのですが、
マックとロッテリアの集客戦争 「無料コーヒー」と「返金キャンペーン」賢いのはどっち?(MONEYzine、2009/9/5)を読んで、おもしろいなぁと思いました。
まず、ロッテリアの「絶妙ハンバーガー」から。ロッテリアって別においしくもないし、安くもないしという感じで、特に印象がありませんでした。ただ、2009年7月15日販売の「絶妙ハンバーガー」は食べておいしくなかった場合に申し出た客に全額返金するというキャンペーンを行っていましたので、これは味に自信があったようです。
このハンバーガーは満足度調査で90.3%が「満足した」と答えて成功したそうです。日本人の性格もあるんじゃないかと思いますが、返品率も想定を大きく下回る約0.2%のみ。これだと、売り上げにはほとんど響きません。しかも、返品した客には商品アンケートの記入が求められるので、今後の商品開発の資料を収集することができて"タダ"ではありません。
何より1番大きかったのは、複数のメディアにキャンペーンが報道され、多数の消費者に印象付けられたこと。広告費としても安上がりで、なるほどそういう効果を狙っていたのかと感心しました。
●マクドナルドが「コーヒー1杯無料」でも儲かってしまう理由
一方のマクドナルド。
「地域別価格」って口実? 「マック」全国90%店舗で値上げなどといった記事があるように、印象の良い会社ではありませんが、業界のリーダーで画期的な試みを見せてくれます。
マクドナルドは2009年7月下旬から朝の時間帯にコーヒー1杯を無料で提供するキャンペーンを開始します。私はあまり目にしませんでしたが、これもロッテリア同様、テレビや新聞で大々的に取り上げられることによるメディアを利用した広告効果が狙いだった模様。
また、キャンペーンの失敗や想定外の事態が発生するリスクを考え、当初は関東地域のみで成功後に全国展開…ということも工夫がありました。
さらに時間帯も普段は客が集まりにくい朝なので、新規顧客の増加で顧客単価も落ちず、売り上げ増に繋がるという良い点まで! 同様に地域によって実施時間帯を午後6~7時に変更するというのも、夕食時のファミリーレストランやコンビニから客を奪い取る戦略ということで、おそらく普段客が少ない時間帯なのでしょう。
しかもSサイズ1人1杯のみだそうで、「原価がそれほどかからないドリンク」とあるとおり、おそらく原価は数円くらいじゃないかと思います。よく考えられていると感心しますね。
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