蛇シリーズ第二弾。第一段は
蛇の舌が割れている理由と出し入れしている理由 ヘビの豆知識1で、今回は主に毒の話です。出典は特記ない場合は、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%93からでした。(2012/12/23)
2017/07/31追加:男子小学生がヤマカガシにかまれて意識不明の重体に
●毒蛇の見分け方「頭が三角形のヘビは毒蛇」は迷信など
・毒蛇の見分け方「頭が三角形のヘビは毒蛇」は迷信
「頭が三角形のヘビは毒蛇」といわれるが、実はそうではないヘビも結構いる。確かに毒を持つクサリヘビ科のヘビ、ハブやマムシは、頭が三角形のような形。ほかのクサリヘビ科のヘビも三角形のような形である。
だが、コブラ科のナイリクタイパン、ブラックマンバ等の頭は、三角形というよりは、いわゆる「蛇の頭」形。日本に生息する猛毒を持つナミヘビ科の、ヤマカガシも頭は三角形ではない。
また、日本の、毒を持たないヘビ、アオダイショウやシマヘビは、毒の代わりに威嚇するため、頭が三角形に広がることがある。
・無毒の蛇だからと言って、かまれて良いわけではない。
無毒のヘビであっても咬まれれば唾液に含まれる細菌等の影響で感染症を起こす事がある。
さらにこれらのヘビの歯は、咥えた獲物を逃さないよう先端が内側(喉)に向かって曲がっている上に細いため、無理矢理引き剥がすと皮膚に食い込んだまま折れてしまう危険がある。
(かまれてもいいよって人はなかなかいないでしょうけど)
・ずっと無毒だと思っていた蛇が、実は毒蛇でした……ということが実際にあった。
日本にも分布するヤマカガシの仲間はアオダイショウなどと同じナミヘビ科だが、上あごの奥の牙と首筋の皮膚の2ヶ所から毒を分泌する。
これらの仲間は無毒とされてきたが最近になって毒ヘビとして認識されるようになった。実際に日本で人が死亡した例もある。
(洒落にならないうっかりミス。まあ、誰か死ぬまでわからない……というものなんでしょうけどね、こういうものは)
●毒をもつもヘビは25%・威嚇しないでいきなりかみつく毒蛇など
・世界最大の毒蛇は、全長5m以上になるキングコブラとされる。
・有毒な爬虫類の99%以上はヘビが占めている。
ヘビ以外にはドクトカゲ科2種のみとされてきた。
・全世界に3000種類ほどいるヘビのうち、毒をもつものは25%に上る。
・威嚇しないでいきなりかみつく毒蛇もいるので、要注意。
威嚇もなく咬みつく攻撃的で危険な毒蛇もおり、不用意に近づくのは危険である。
・毒蛇は上顎にある2本の毒牙の根もとに毒腺があり、毒液を分泌する。
・クサリヘビ科の種では牙の中は注射器のように管状で毒牙の先に毒液を出す穴がある。
・口を開けて毒牙から毒液を噴射する蛇もいる。
クロクビコブラやドクハキコブラのような種類。両者の毒牙は牙前方中ほどに毒腺の穴があいており、2mほど先の標的に正確に毒液を命中させることができる。
(すげー、かっこいい!漫画のモンスターみたい。マジで現実にこんなのがいるとは)
●海にもいる毒蛇・二種類の毒を持つ蛇など
・最も強い毒をもつのは海蛇。
・最強の毒蛇はベルチャーウミヘビ。
インドネシアからニューギニアにかけての海域に生息するベルチャーウミヘビが最強とされる。
・陸生のうち最強の毒をもつのは、ナイリクタイパン。
陸生のうち最強の毒をもつのは、オーストラリアに生息するナイリクタイパンである。
その他、非常に攻撃的なタイパンやアフリカ最強の毒蛇であるブラックマンバ、タイガースネーク、キングコブラ、アマガサヘビなど。
・毒には「出血毒」と「神経毒」の二種類があるが、両方持っている蛇もいる。
クサリヘビ科に代表される「出血毒」は、消化液(唾液)が変化したもので体の各部に皮下出血を起こし、組織を破壊されて死に至る。これは蛋白質が消化されたために起こる症状である。
コブラ科の構成種に主に見られる「神経毒」は文字通り中枢神経を冒して、咬んだ動物を麻痺状態にし、その間に獲物を捕食する。
強毒種では出血毒と神経毒の両方の作用がある。
両方持っているとか、勘弁してほしいですね。
うちの田舎ではたまにちっこい蛇を見ます。つい追いかけてしまう(蛇は逃げる)んですけど、気をつけなくちゃいけませんね。
●男子小学生がヤマカガシにかまれて意識不明の重体に
2017/07/31:私も大人のくせに蛇追っかけてたので危ないのですが、兵庫県伊丹市に住む小学5年の男児がヤマカガシとみられる毒ヘビに右手首をかまれ、一時、意識不明の重体となる事故が起きました。
ヤマカガシは、人の気配がすれば逃げてしまうというおとなしい性格。「ハチ・ヘビ危険回避マニュアル」の著者でセルズ環境教育デザイン研究所の西海太介代表は「もしヤマカガシを見かけても、不用意にちょっかいを出して刺激しないこと」としていました。下手なことをしなければ、安全なのです。
西海代表は、「遭遇しても目安として1・5メートルほど離れておけば、ヘビの攻撃範囲からは外れているので、パニックにならずに適切に対応してほしい」「(かまれた場合は)応急処置に時間をかけるより、一刻でも早く病院へ行く」というアドバイスもしていました。
(
毒ヘビ、ヤマカガシか 男児かまれ一時意識不明 兵庫の公園で― スポニチ[ 2017年7月31日 05:30 ]より)
●男子児童に捕らえられて連れ回されていたヘビ
2017/08/02:上記のようにおとなしい性格ですので、この子はよっぽどのことをやったのではないか?とも言われていました。で、実際、ヘビはいろいろとされて怖がってかんだ感じですね。
伊丹署は、男子児童らがヘビを見つけた場所は伊丹市内の公園ではなく、宝塚市切畑の山中だったと発表内容を訂正。男子児童は、宝塚市切畑の山道で見つけたヘビを素手で捕まえてリュックサックに入れており、その際にまず左手人さし指をかまれています。さらに友人宅でヘビをリュックサックから出そうとして、今度は右手首をかまれました。
(
神戸新聞NEXT|事件・事故|「ヘビ捕まえに山へ」伊丹の男児、2回かまれる 2017/7/31 16:46より)
なので、前述の「パニックにならず」というアドバイスは、大事そうです。下手に騒いだ方が、ヘビが怖がってかみつきそうな感じでした。
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