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パワハラ(パワーハラスメント)の定義と事例 職場のいじめ被害


 職場での上司のパワハラ 社内相談窓口は全く利用されていないに関連して。

 定義だけで投稿1回分くらいに膨らませることもできそうですが、具体例を書きたかったので軽く。

 まず、お馴染みのWikipediaで定義を見ます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88


 いくつかありますので、Wikipediaとは順番を変えてまず厚生労働省のものを。その後他のものを載せます。


●厚生労働省の「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループ」の定義(2012年1月30日)

 職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性(※)を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう。

※上司から部下に行われるものだけでなく、先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して様々な優位性を背景に行われるものも含まれる。


●東京都の労働相談(1995年から)

 職場において、地位や人間関係で弱い立場の労働者に対して、精神的又は身体的な苦痛を与えることにより、結果として労働者の働く権利を侵害し、職場環境を悪化させる行為。


●『パワーハラスメント なぜ起こる? どう防ぐ?』 (2009年、金子雅臣)

 職場において、地位や人間関係で弱い立場の相手に対して、繰り返し精神的又は身体的苦痛を与えることにより、結果として働く人たちの権利を侵害し、職場環境を悪化させる行為。

 ハラスメントであるか否かの判断基準は「執拗に繰り返されることが基本」だが、「一回限りでも、相手に与える衝撃の大きさによって」ハラスメントとみなされる。


 さて、やりたかったのは具体例です。前回の職場での上司のパワハラ 社内相談窓口は全く利用されていないで書いた記事に厚生労働省調査の事例がありましたので、紹介しておきたかったのです。


□精神的な攻撃
・ミスを皆の前で大声で言われる
・お前が辞めれば、改善効果で300万円が出るなどと会議で言われた
□過大な要求
・1人では無理だと分かつている仕事を1人でやらせる
・休日出勤しても終わらない業務の強要
□人間関係からの切り離し
・報告した業務への返答がない
・部署の食奉会に誘われない
・他の人に「手伝いをするな」と言われた
□個の侵害
・交際相手の有無について聞かれ、過度に結婚を推奨された
・個人の宗教を皆の前で言われ、否定、悪口を言われた
□過小な要求
・営業なのに買い物、倉庫整理などを必要以上に強要される
・草むしり
□身体的な攻撃
・胸ぐらをつかむ、髪を引っ張る、火の付いたたばこを投ける


 パワハラっつーか、単なるイジメじゃね?という感じのもありますね。

 先のWikipediaでは"パワハラを受けたことが原因で、さらに無視や仲間はずれなどの職場いじめに発展する場合もある"と別のものであるような書き方をしていましたが、きちんと定義付けて区別していたわけではありません。

 イジメでは以前学校のいじめより悪質な職場のいじめ 人事異動・転勤のない中小企業・公務員は要注意!を書いていますけど、パワハラとイジメは分類が困難で不可分のものかもしれません。


 Wikipediaでも分類や事例が出てきましたので、ついでに引用しておきます。なお、最初の典型例というものは上記の分類とも対応しているようです。


●厚生労働省が2012年1月に出したパワーハラスメントの典型例

  1. 暴行・傷害(身体的な攻撃)

  2. 脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)

  3. 隔離・仲間外し・無視(人間関係からの切り離し)

  4. 業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害(過大な要求)

  5. 業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと(過小な要求)

  6. 私的なことに過度に立ち入ること(個の侵害)



●厚生労働省指定法人21世紀職業財団のパワハラの類型

  1. 「公開叱責(多数の面前での叱責)、人格否定」

  2. 「感情を丸出しにするモンスター上司、給料泥棒呼ばわりする」

  3. 「退職勧奨や脅し」

  4. 「無視の命令」

  5. 「困難な仕事を与えて低評価にする、過剰なノルマ」

  6. 「パワハラの訴えを聞き流す」



事例

・日研化学(現・興和創薬)における、パワーハラスメントが原因とされる男性会社員の自殺事件について、自殺の原因は上司の暴言にあったとして、東京地裁が初の労働災害認定を行なった。労働基準監督署が労災として認めなかったため争われていた裁判だが、この事件がパワーハラスメントに起因する自殺を労災と認めた初の司法判断となった。

・串岡弘昭はトナミ運輸時代、内部告発が原因で研修所に異動後は雑用を強いられたうえに昇給すらなく、暴力団からも脅迫され、冷遇されたとして2002年に訴訟を起こした。

・茨城県水戸市のアカス紙器では知的障害者の従業員に対する虐待が日常的に行われていた。

・前田道路の社員だった男性(当時43歳)は、愛媛県内の同社営業所に勤務していた2004年7月ごろから、四国支店(高松市)の上司に何度も呼び出され「この成績は何だ」「会社を辞めれば済むと思っているんじゃないか」などと叱責され、同年9月に自殺。新居浜労働基準監督署は、これを労災と認定し、遺族側に通知した。自殺した男性は、パワーハラスメントを受けていただけでなく、下請け会社への未払いの工事代金まで家計から穴埋めしていたという。

・松戸市消防署で、ある新人の訓練生より、暴言を吐かれたり、暴力を振るわれたりとパワーハラスメントを受けたとして損害賠償を求める訴訟を起こされ、訓練指導員と上司の計11人が処分された。

・外資系消費者金融会社・日本ファンドの契約社員3人が、「タバコ臭い」などの理由で、背後から業務用大型扇風機で強風を当てられ、うち1人はうつ病になった。この件について、2010年7月27日に東京地裁は、パワハラがあったと認定し、「空気循環させただけ」との同社の主張を退け、「明らかに嫌がらせで精神的苦痛を与えた」として、総額146万円の支払いを命じた。

・2011年1月31日 兵庫県は、阪神北県民局の課長級の男性職員が、職場の部下らに対し、「お前らの言うことが解らん」、「こんな書類を読めと言うのか」などと暴言を吐いたり、わざと決裁をしないなどのパワーハラスメントを繰り返したとして、同日付で停職2ヵ月の処分とした。

・熊本県農水商工局の男性係長及び男性技術参事の2人が、2009年6月から2011年7月頃にかけ、部下の職員が公用車の運転中に道を間違えたことをきっかけに、寿司やウナギなどの昼食を次々に奢らせたり(最終的には100万円以上に達した)、正座を強要するなどのパワハラを執拗に繰り返し、2011年12月26日に停職6ヵ月の処分となった。

・静岡県磐田信用金庫関連会社、いわしんビジネスサ-ビス株式会社の男性職員が同社社長と社長代理の2名により2009年10月頃から2010年4月にかけて根拠のないひどいパワ-ハラスメントを受けうつ病を発症。2012年4月審査請求を経て労災認定された。

・横浜美術短期大学(現・横浜美術大学)の元総務課長の男性は、同学の4年制大学への移行に向けて文部科学省との折衝担当となったが、認可直前の2009年9月から、上司に当たる非常勤の女性参事(その後退職)らから「何か勘違いしているのでは」とか「堪忍袋の緒は既に切れているので覚悟しておくように」など、執拗に暴言に近い言葉を浴びせられた。男性は2012年に横浜労働基準監督署から労災認定を受けたが、女性参事を含めた上司3人と、同学を運営する学校法人トキワ松学園に対し損害賠償を求める訴訟を横浜地裁に起こしており、2012年7月現在も係争中。

・山口県警外事課長の男性警視について、複数の部下に対し過度に叱責するなどのパワーハラスメント行為があったとして、同県警は2012年8月13日付で、この警視を警務部付に異動する更迭措置を行った。

・奈良県立医科大学の41歳の女性教授が、2011年2月から3月にかけ、部下の40歳代の女性講師に対し「資質が無い」などの電子メールを執拗に送信し退職を迫ったり、他大学の募集案内を連絡箱に入れるなどのパワハラを繰り返し、女性講師は抑鬱状態になり2012年3月に退職した。同大学は2012年8月16日付で、この教授を停職1ヵ月の懲戒処分とした。

・青森県警黒石署で、警備課長の51歳の男性警部、57歳の男性警部補、33歳の男性巡査部長の3人が、7月から9月にかけ、部下の32歳の男性巡査長に対し、仕事上の不手際を理由に、机を叩いたり腹部を殴るなどの暴力行為を行ったり、「お前はバカだから辞めろ」などの暴言を繰り返したりしたほか、始末書を21回に亘り書かせ、退職の強要も行なった。県警は警部を減給100分の10、警部補と巡査部長を戒告の処分とし、当時の同署長についても、監督責任を問う形で本部長注意となった。


 学校のいじめより悪質な職場のいじめ 人事異動・転勤のない中小企業・公務員は要注意!では転勤のない企業ほど注意とありましたが、公務員での事例が多いですね。

 ただ、警察官・教師の不祥事・わいせつ事件はなぜ多いのか?で強調したように、公務員がとても報道されやすい職業であるということもありますので、そのせいかもしれません。


 Wikipediaでは"家庭内暴力がドメスティックバイオレンスとして犯罪であるのに対して、(中略)会社内暴力もオフィス・バイオレンスとして犯罪化し対処していく方向にある"とありました。(「暴行・傷害(身体的な攻撃)」を意識して書いている?)

 学校のいじめに関しても言われているのと同様に、パワハラや職場でのいじめという名前で呼ばれていますけど、立派な犯罪になっているものもあり、到底見過ごされてよいものではありません。


 本来これだけでパワハラ撲滅の理由としては十分なのですが、他にパワハラは"上司のマネジメント能力やダイバーシティー(職場内多様性)の無さの問題"ともWikipediaには書かれていました。

 "上司が信頼されていない会社で最もモチベーションが下がり、それを補うために懲罰的な叱責がなされるが、かえってそれが会社にとって致命的なミスにつながるということが明らかになっている"とのことです。

 企業にとってパワハラを失くす努力をすることは、経済的な合理性とも何ら矛盾しないのです。


 関連
  ■職場での上司のパワハラ 社内相談窓口は全く利用されていない
  ■学校のいじめより悪質な職場のいじめ 人事異動・転勤のない中小企業・公務員は要注意!
  ■警察官・教師の不祥事・わいせつ事件はなぜ多いのか?
  ■管理職、専門職、その他事務・労務職 死亡率が高いのはどれ?
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  ■その他の仕事について書いた記事

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