アベノミクスに批判的なものをこれまで紹介してきましたが、今回はアベノミクスを応援するものです。一応。
クルーグマンさんは以前書いたつもりでいましたけど、検索すると見つからず。たぶんボツにしたのかと思いますが、"08年のノーベル経済学賞受賞者"で、米プリンストン大の教授です。
記事では最後に"そもそもアベノミクスは、クルーグマン氏らの主張を裏付けにした側面があり、同氏が評価するのは当然という指摘も"とあったように、むしろ「評価」されなきゃおかしいというのはあります。
こんな感じですね。
クルーグマンが主張 → 安倍晋三政権で採用 → クルーグマンが褒める → 安倍晋三政権がこれを根拠に推進
何となく「マッチポンプ」という言葉が浮かんでしまいました。
さて、クルーグマンさんの書いた内容について。
"11日付ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)のブログ"にて、アベノミクスについて褒めてくれたのですけど、皮肉が強すぎて、褒めてんだか貶(けな)してんだかわからない内容になっています。
安倍首相が目指す経済政策について「深く考えてやっているわけではないだろうが、結果的に完全に正しい」と“評価”した。
まず、「深く考えてないんだろう、どうせ」という発言。
同氏はかねて、不況脱却のためには大胆な財政・金融政策が必要だと主張。安倍政権が打ち出した20兆円規模の緊急経済対策や、日銀に対する強硬な金融緩和の要求に対し、「(財政破綻のリスクなどを強調する)堅物過ぎる理論にとらわれて他のどの先進国もできなかったこと」と指摘する。
この文章単独で聞くと褒めているのかな?と思いますが、先の「深く考えてやっているわけではない」があるせいで、本当は慎重にやるべきことを軽はずみにやってしまっているといった印象を受けます。
クルーグマンさんの理論に従っているわけで、悪く思ってはいないとは思うんですけど、ずいぶんな言い方ですね。
あと、今回あまり関係ありませんが、"他のどの先進国もできなかった"は国内のリフレ派の主張とは異なる気がします。
彼らは日本だけがやっていないのだ……という言い方を確かしていたはずで、クルーグマンさんの見解とは異なってきます。
記事の続きに戻りますが、クルーグマンさんの毒舌はまだ続く……というかむしろこの後本格化します。
アベノミクスの効果について「国債の金利は上がらず、円は下がっており、日本に非常によい結果をもたらしている」と述べる一方、「安倍(首相)はナショナリストで経済政策への関心は乏しく、それ故に正統派の理論を無視しているのだろう」と推測。金融市場はひとまず好感しているものの、財政持続可能性などに深い洞察を欠いたままの政策運営には、懸念をにじませる。
これはやばい。キレている方もずいぶんといらっしゃるんじゃないかと。
安倍晋三政権の海外の反応 英エコノミスト誌は「日本の危険な内閣」「危ういまでに右傾化した新内閣」と酷評でも思ったんですけど、どうも日本人が想像する以上に安倍晋三首相の評価は低いようです。
この後もイギリスのエコノミスト誌のような、安倍晋三新政権に懐疑的な見方が出てきます。
円相場の急速な下落と日本株の上昇に対しては欧米でも関心が高く、連日報道されている。ただ、各紙とも持続性には半信半疑で、英フィナンシャル・タイムズ(FT)は12日の記者コラムで「過去20年間、日本株に失望させられ続けてきた。今回、何が違うのかは疑問だ。昔と違い日本が世界に売るものは乏しく、円安は特効薬ではない」と言及した。
日本が見事復活して、海外のマスコミに「それ見たことか!」と言えるといいですね。
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