もともと橋下徹さんは体罰賛成派でした。
たとえば、以下の記事。
橋下知事「手を出さないとしょうがない」 体罰容認発言
2008年10月26日22時49分 朝日新聞
大阪府の橋下徹知事は26日、堺市で開かれた「大阪の教育を考える府民討論会」(府、府教委主催)に出席、学力向上のための緊急対策に盛り込んだ反復学習の実施に理解を求めた。一方、「口で言って聞かないと手を出さないとしょうがない」と体罰を容認する発言をした。
(中略)「子どもが走り回って授業にならない。ちょっとしかって頭でもコツンとしようものなら、やれ体罰だと叫んでくる。これで赤の他人の先生が教育をできるか」と話し、どこまでを教育と認めるか合意形成が必要だとした。
(中略)討論会後、報道陣から体罰を容認するのかと聞かれた知事は「体罰という言葉にとらわれる必要はない」と答えた。これに対し、討論会に同席した生野照子・府教育委員長は「体罰に関する発言は間違っている」と話した。
http://www.asahi.com/special/08002/OSK200810260045.html 保守・右翼思想と体罰の相性の良さ 石原慎太郎、東国原英夫、戸塚ヨットスクール、田母神俊雄や
戸塚ヨットスクールの戸塚宏、体罰自殺を語る「あの子だけということは、あの子にも問題があった」というのを先にやりましたが、橋下徹さんに極めて批判的な人でも戸塚ヨットスクールの戸塚宏さんや石原慎太郎さんとは異なるという指摘はありました。
戸塚ヨットスクールに物申す~第三回・支援する会。石原慎太郎と橋下徹の違い
明日の教育への提言~日本の教育に物申す(仮) 2012年08月14日
戸塚のやり方に反対する体罰論者も多い。その代表が橋下徹大阪市長である。(中略)戸塚ヨットスクールのような不明瞭な部分が多く、体罰と称し大怪我を負わすような行為にはきわめて批判的である。
このように一部から独裁者として批判されている石原慎太郎と橋下徹は体罰に賛成だが、戸塚のやり方に対しては考え方が異なる。石原は単にヨットが好きなのと、科学的根拠を信じない悪い癖があるから支持をし、橋下は科学的根拠に基づいて批判をしているのである。
http://tomorrow-education.seesaa.net/article/286635710.html ただし、体罰賛成派であったことは事実です。
私はこれ実はよく読んでいなかったのですが、このことは橋下徹さんも全く隠していないようです。
2013年1月14日17時16分 朝日新聞
「部活での体罰禁止」 大阪・橋下市長、成人式で表明
大阪市立桜宮(さくらのみや)高校のバスケットボール部主将の男子生徒が顧問から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、橋下徹大阪市長は14日、出席した市内の成人式で「大阪市はクラブ活動で手をあげる指導を一切禁止する」との考えを明らかにした。
橋下氏はこの日、訪れた市内4カ所の成人式会場でいずれも体罰問題に言及。「スポーツの世界に少々たたくくらいのことはあると自分も誤った考えを持っていた」とし、「(体罰は)全く意味がないという科学的データも出ている。日本は世界的に遅れている」と主張した。
http://www.asahi.com/national/update/0114/OSK201301140008.html体罰への認識が甘かった…喪服姿の橋下市長
2013年1月13日12時18分 読売新聞
「意識改革をしないといけない」。大阪市立桜宮(さくらのみや)高校バスケットボール部の2年男子生徒(17)が体罰を受けた翌日に自殺した問題で、12日、遺族宅を弔問した橋下徹市長は、「スポーツ指導で手を上げることは、あり得ると思っていた」と体罰に対する認識に誤解があったと吐露しつつ、改めていくことを強調。体罰撲滅に乗り出す姿勢を鮮明に打ち出した。(中略)
体罰についてはこれまで、中高時代、ラグビー部に所属していた経験から、「ビンタもあり得る」などと、容認とも取られかねない発言をしていたが、この日は「認識が甘かった」「前近代的だった」「猛反省している」などの言葉を何度も遺族や記者団に口にした。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130112-OYT1T01374.htm このことや普通の市長がやりがちな市側に立っての弁解などをせず、体罰と自殺の因果関係を認めていることは評価できます。
ただし、パフォーマンスがかっているところがあるのは、懸念すべき点です。
なお、1つ前の朝日新聞の記事では"学校教育法は体罰を禁じている"とあり、驚きました。きちんと明言されていたのに全く守られていなかったんですね。
戸塚ヨットスクールの戸塚宏、体罰自殺を語る「あの子だけということは、あの子にも問題があった」や
体罰賛成派の12の理論を完全論破って本当? 体罰は愛情か躾か暴力かで書いたように、法律で禁止されていても社会的に容認されていればまかり通ってしまうのですけど、具体的に教育関係の法律で体罰に言及しているとは思いませんでした。
実は既に私のブログにも「学校を責めるな」という苦情が来ているように、体罰に賛成する人は多いようです。
しかし、「社会的に容認で体罰可」を逆に言えば、大多数の国民が体罰を許さないという態度さえ取ったのなら、確実に世の中の体罰は少なくすることができるということです。
できる形で意思表示をしていくということが大切でしょうね。
追加
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