2013/1/20:
●働かない「働きアリ」、他のアリと何が違うのか?
●必ず1割の「働きアリ」がサボる習性
2018/12/01:
●働きアリの法則は人間社会に当てはめられない…
●働かない「働きアリ」、他のアリと何が違うのか?
2013/1/20:働きアリと呼ばれているので仕方ないんですけど、その名に反して働かない「働きアリ」のお話。もともとこの働かない「働きアリ」のことは知られていたようです。今回判明したのはその理由について。
北海道大学の長谷川英祐准教授らによると、同じ働きアリでも、仕事に向かう反応の強さが1匹ずつでわずかに違うという新たな性質が見つかりました。真っ先に働きだすアリが多くの仕事を片付け、出遅れたアリがのんびりしているように見えるといいます。
一方、なぜ性質を変えているのかはまだナゾ。長谷川准教授は、「群れの全員が働くと、同時に疲れ切ってしまうので、誰かが休んで余力を残しているのかもしれない」と予想していました。
(
働かない「働きアリ」の正体は 常に1割が出遅れ 北大チーム、新たな性質発見 2012/12/15 13:30 日本経済新聞より)
●必ず1割の「働きアリ」がサボる習性
ここまで読んで、遅れて働くだけで労働量は同じなのかな?と思ったら、違いました。以下のように、本当にサボっています。
研究では北海道などにいるシワクシケアリの巣を7つ観察した。1つの巣は約150匹のアリが暮らす。1匹ごとに1カ月間にみせた72回の行動を分析した。
幼虫のエサやりや掃除など周囲の役に立つ行動を「労働」とみなし、自分の体をなめるなど労働以外の行動と分けて数えた。労働の回数が1割以下(7回以下)と、ほとんど働かないアリが10%いた。労働の回数が4割以上(28回以上)で特に熱心に働くアリは10%以下だった。
以前は、生まれてからの日数や卵巣の育ち具合などで働き方が変わるとの意見もあったそうですけど、「働きアリの年齢は様々」で関係無かったみたいです。
それから、よく働くアリと働かないアリを別々にしても、再び同じ割合で、働くアリと働かないアリに分かれたとのこと。どうやっても必ずサボるアリが出てくるようです。
●働きアリの法則は人間社会に当てはめられない…
2018/12/01:今読み直すとだいぶ短いですね。その後、働きアリに関する話をいくつか書いており、長谷川英祐准教授が新たに発見した話などもありますので、リンクしておきます。
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働かないアリだけじゃない 高齢者に危険な労働をさせる働きアリの働き方 ■
まるで日本?アリは監視社会 裏切り者はリンチの上、卵を破壊 ■
パレートの法則・働きアリ(2-6-2)の法則による組織論の嘘 人間はアリと違う、長谷川英祐准教授も言及 並べてみると、どれも働きアリの法則を人間社会に当てはめちゃいけないよ…というタイトルですね。人間社会に当てはめちゃいけない理由はいろいろあるものの、一番大きい理由は働きアリの能力はみな同じでであるのに対し、人間は能力差が非常に大きいということ。人間とアリは全然違うのです。
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