以前やった
中国人が日本に驚くこと 過労死・自殺・政治・公務員・カラスなどのちょうど反対な感じで、日本人が驚く中国の習慣という話。ただ、中国のメディアで掲載されたものであり、「日本人は不用品を地面において処分する」など、かなり誤解してそうな内容でした。(2017/08/07)
●中国人の家へ招待されたらご飯がものすごい出てきた!
2017/08/07:
日本人には理解不能な中国の不思議な生活習慣―中国ネット 2017年 08月06日 19時40分 提供元:Record China(翻訳・編集/山中)によると、今回の話は、2017年8月4日、中国のポータルサイト・今日頭条に掲載されたもの。
へんてこな話がかなりあったものの、日本と中国の違いとして、ふさわしい項目もあるにはあります。たぶん以下のあたりは比較的異論がないところでしょう。(細部の表現は変更し、順番も元記事とは入れ替えています)
1.中国人の家へ食事に招かれるとご飯が山盛りになって出てくる
2.好きな花がハス
3.料理に山椒や八角が料理に不可欠
山盛りご飯は私も中国人の家に行ったときに経験しました。結構有名な中国の特徴で、中国では食べ終わった時にご飯が残っていないと、主人は足りなかったと感じてさらに盛り付けてくるのです。食べきらない方がマナーなんですね。こういうのはおもしろいです。
「3.料理に山椒や八角が料理に不可欠」も食べ物の好みの違いで、やはりわかりやすいもの。私は山椒って、うなぎくらいしか思い浮かびません。
好き嫌いで言うと、蓮の花が大人気というのもユニーク。"日本ではあの世で咲く花として縁起が悪いとされる"という説明はどうかと思ったものの、少なくとも日本では人気の花ランキング上位ではないですね。中国では純潔や友好の印とされるそうです。
●本音と建前が逆でわからない
4.ニックネームに外見の特徴を使う
5.プライベートなことを聞いてくる
6.含みを持たせる文化
食べ物などの好き嫌いと比べると判断が分かれそうですが、「4.ニックネームに外見の特徴を使う」も一応日本では好まれないという見解で良さそうです。日本で外見の特徴を使う場合は、ほとんどの場合蔑称でしょう。
「5.プライベートなことを聞いてくる」はもう少し微妙ですが、近年は希薄になってきていると思われます。"日本では同僚であっても電話番号や結婚歴を知らないこともある"と中国メディアは伝えていました。
この他に、「6.含みを持たせる文化」というのも、日本人と違いそうなところ。"中国人は心の中では受け入れていても口では拒絶するが、これが日本人には理解できない"としていました。日本人はどちらかと言うと逆で、口では受け入れるそぶりをしながら、心の中では拒絶するという建前を使いそうです。
●日本人が理解できない中国人 内蔵を食べる食文化…は誤解か?
一方、かなり異論が出そうだったものもあります。「7.動物の内臓を食べる習慣」は、日本でも食べるよね?ということで微妙な感じ。「7.動物の内臓を頻繁に食べる」くらいにした方が適切かもしれません。
もつ - Wikipediaによると、7〜8世紀頃に編まれた『万葉集』などに内蔵を食べていることが記載されています。ただ、第二次世界大戦後にも、食肉の歴史が古いヨーロッパなどとは異なり、日本においては、食肉の文化が限定的だったとも書かれています。
ところが、その後は安価な食材であることから大衆居酒屋のメニューとしてよく用いられ、各地に特徴のあるもつ料理が存在するようになり、珍しくはなくなりました。一時期はもつ料理・もつ鍋がブームとなったとも書かれており、そこまで理解できない習慣ではないでしょう。
以下、Wikipediaに記載のあった料理の例を見ても、知っている!というものがいくつかあると思います。レバーなんかは禁止で大騒ぎになりましたしね。
・ホルモン焼き:豚もつ・牛もつなどを直火であぶり焼いて食べる焼肉や、鉄板上で焼いて食べる鉄板焼が代表的。
・焼き鳥:鶏(さらに牛・豚)のもつなどを串に刺し、たれや塩をつけてあぶり焼いたもの。地方によっては、豚肉を用いた焼き鳥をやきとんともいう。1920年頃から食べられていた。
・もつ煮:豚もつ(もしくは牛もつ)を野菜やこんにゃくと共に味噌味または醤油味で煮込んだもの。
・もつ鍋:牛・豚・鶏のもつをニラやキャベツなどの野菜と共に味噌味・醤油味などで煮込んで食べる鍋料理。
・おたぐり、なんこ鍋:馬のもつを煮込む料理。
・もつそば:もつをつゆで煮込み、掛け蕎麦に載せたもの。
・とりもつラーメン:鶏のもつ煮込みをラーメンに載せたもの。
・どて煮:豚もつを濃い味噌だれで煮込んだ料理。
・中身汁:豚もつを用いた吸い物。琉球料理のひとつ。
・レバ刺し:レバーを薄く切って生のまま食する。牛もつ、豚もつのほか、一部地域では馬(馬刺し)なども刺身として食べられている。
●切手を逆さにすると日本では「絶交」というのも誤解か?
また、「8.切手を適当に貼ること」に関しては、いっしょに出ていた日本の方の説明が怪しいものでした。中国人は、"多少まがっていても気にしないが、日本では恋人に手紙を送る時に切手を逆さにして貼ると、絶交という意味になるため、必ずきちんと貼るべきだ"とあったものの、そんなの初耳です。
仮に「絶交」の意味があったとしても、知っている人は少なくて、なおかつ使う機会も限られます。で、検索してみると、逆に「好き」みたいな話が出てきました。
「愛と死をみつめて」という本において、"みこ(主人公のみちこさん)がまこ(彼まことさん)に「切手の貼り方で右側に逆さ(上下逆)に貼っているのは好きって意味なのよ」みたいなこと"を手紙に書いていたそうです。回答者も"切手を逆さまに貼ると「愛しています」"だとしており、全く逆でした。
(
切手の貼り方(上下逆に張ると) -最近「愛と死をみつめて」を読みまし- その他(家事・生活情報) | 教えて!gooより)
他に、左斜めに貼ると「私が間違ってました。ごめんなさい」、2枚を離して貼ると「嫉妬しています」、逆に2枚を並べて貼ると「あなたに尽くします」という意味になるともありました。が、これらもほとんど知られていないものでしょう。
●伝統的に紫色は高貴な色…は日本でもそうでは?
さらに、伝統的に「9.紫色を高貴な色とする」というのも微妙な感じ。"北京の紫禁城もその1つだが、日本では紫色は悲しい色として好まれない"と説明されていました。
確かに現在の日本人には、紫色が大人気ってことはありません。ただ、中国の説明の方でも「伝統的に」という単語が前についていたんですよ。
日本で紫色の歴史的建築物というのは思い浮かびませんが、伝統的に「8.紫色を高貴な色とする」はかなり当てはまる部分があります。中国の影響っぽいですけどね。韓国でも一時期でそういった習慣があったようです。
例えば、
紫衣 - Wikipediaでは、日本において、高位者に紫衣を着用させる規定は、冠位十二階制の時代にさかのぼる可能性があることを指摘。冠位十二階制は資料がはっきりせず断定できないものの、大化3年(647年)の七色十三階冠で、大織と大繍が深紫、大紫が浅紫の服色を用いるよう定められていたというのは確実です。
養老律令でも親王と一位の礼服・朝服の色が深紫衣で、四世までで二位から五位までの王と、二位から三位までの臣下・五世王は浅紫衣と定められました。これより下の位や、僧尼も含めた無位の人にとって、紫は服にして着ることができない禁色とされていたのです。日本でも、過去に紫色を高貴な色としていた時代がありました。
●日本人は不用品を地面において処分する?
最後にした「10.いらなくなったものを人にあげる」も変な感じ。中国での「いらなくなったものの処理の仕方」は、中国の場合近所の人へあげるというのが多いとのこと。日本では地域のつながりが希薄化しており、これだけでしたら悪くないかな?という説明。
ところが、日本では「必要な人はご自由にお持ち帰りください」と張り紙をして道へ置いておくと説明されていました。いや、そんなケースほとんどないでしょう? 見たことありませんわ。
ツイッターのハッシュタグで「ご自由にお持ち帰りください」というのがあったので見てみましたが、フリーペーパーとか、壁紙どうぞとか、そんなのばっかり。あとは、捨て猫・捨て犬の処分くらいが該当でしょうか?
ということで、半分くらいは、日本人が理解できない中国の文化ではなく、中国人に誤解されている日本の文化のような感じになっていました。
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