Appendix

広告

Entries

イギリスアーム社(ARMホールディングス)はインテルを倒すか?


 聞いたことのない会社の話ですけど。

インテルと日本の家電が直面する「技術の崖」  編集委員 西條都夫
日本経済新聞 2012/11/28 7:00

 今のインテルが最も恐れるライバルは、おそらく多くの読者になじみのない無名の存在である。英国に本社をおくアームという企業。社員数は2000人程度で10万人を擁するインテルの50分の1。今年7~9月期の売上高は2億2700万ドルで、やはりインテルの135億ドルに比べて60分の1だ。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK26018_W2A121C1000000/

 アーム社はWikipediaだとARMホールディングスの項目に載っています。

ARMホールディングス(ARM Holdings plc) はイギリスのケンブリッジに本社を置く持株会社。傘下の事業会社である"ARM Ltd."によるARMアーキテクチャ、RealView や KEIL というブランドのプログラミングツール、システムおよびプラットフォーム、System-on-a-chip基板とソフトウェアなどの開発で知られている。ケンブリッジ周辺のハイテク企業集積地(シリコンフェン)内では良く知られた企業である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ARM%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B9

 主力製品である"ARMアーキテクチャを採用したプロセッサは携帯機器への組み込みに適した低消費電力が特徴"であり、これがインテルを脅かします。

 日本経済新聞の続き。
 だが、アーム社の強みは成長著しいスマートフォンやタブレットのモバイル市場にある。同社はいわゆるファブレス企業で自ら製造はしないが、省エネ設計のマイクロプロセッサー(超小型演算処理装置)を独自開発し、そのIP(知的財産権)を米クアルコムなどにライセンス供与している。

 アーム社の発表によると、こうしてライセンス生産されたアーム仕様のプロセッサーは世界のスマートフォンの90%に搭載され、タブレット端末でもシェアは高い。一方、パソコン市場を牛耳るインテルのプロセッサーはモバイル市場では弱い。

(中略)一分の隙もないように見えたインテルがモバイルに出遅れた理由は、いわゆる「破壊的技術革新」のコンセプトで説明できる。同社はこれまで「半導体の集積度は18カ月で倍になる」というムーアの法則をフルに生かして、より情報処理能力の高いプロセッサーを世界最先端の工場で量産し、世に送り出してきた。それがパソコンの急速な進化を支える技術的基盤でもあった。

 だが、電池で駆動するモバイル機器用プロセッサーは処理能力もさることながら、省電力性能がモノをいう。技術の方向性がパソコンとは大きく異なり、その点にアームの技術は一日の長があり、あえていえばインテルの死角があった。

 Wikipediaでも

"32ビット組み込みCPUの75%以上がARMアーキテクチャに基づいたCPUが採用されており、特に低消費電力と同時に高い演算能力が求められる高機能携帯電話や携帯情報端末で顕著であり、32ビットとしては世界で最も普及しているマイクロプロセッサである"

 とありました。

 記事ではこれを日本の家電メーカーの凋落と重ねあわせていますが、いつの間にか世界の中心が自分の得意としないところに移ってしまったというのは、確かにちょっと似ていますね。
(ただし、作者は"十分な利益を出しているインテルと赤字の海に苦しむ日本メーカーを同列に論じることはできない"と断っています)


 なお、あまりこの記事の本論とは関係ありませんが、"同社はいわゆるファブレス企業で自ら製造はしない"のところを補足。

 Wikipediaでは以下のようにありました。

米AMD社、米インテル社、米フリースケール・セミコンダクタ社、日ルネサス エレクトロニクス社といった企業のマイクロプロセッサとは異なり、ARM社は技術を知的財産権 (IP) として各社にライセンス提供するだけであり、自社でCPUを生産していない。そのため、ARMの設計に基づくプロセッサを製造している企業は数十社に及ぶ。インテル、フリースケール、ルネサス テクノロジはいずれもARMテクノロジーのライセンス供与を受けている

(追記:意外に有名企業があるファブレス企業・メーカー 任天堂・ダイドードリンコ・やおきんなどで補足)


 あと、インテルとARM社という話では、ARMアーキテクチャの方のWikipediaにこんな話が。

最も成功した実装は、何億台もの携帯電話やゲームボーイアドバンスに搭載されたARM7TDMIであろう。ARMのビジネスは通常IP(知的財産)コアの売上によるものであり、そのライセンスを得てこのコアに基づいたマイクロコントローラが製造されている。

DEC(引用者注:ディジタル・イクイップメント・コーポレーション。アメリカの企業)は設計のライセンスを得てStrongARMを製造した。233MHzでStrongARMはほんの1Wの電力しか消費しない(最近のバージョンはさらに少ない)。この業績は後に訴訟の解決の一環としてインテルに移管され、インテルはこの機会を利用して古くなりつつあったi960をStrongARMで補強することにし、それ以降XScaleという名で知られる高性能の実装を開発した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ARM%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3

 先にインテルもARMテクノロジーのライセンス供与を受けているとありましたけど、完全な敵ではなく関係は複雑で、直接・間接にいろいろな関連がありそうです。

(2016-07-18追記:ソフトバンクが転業する? まさかの英ARMホールディングス買収へのれん代高くても安い買い物?ソフトバンクのARMホールディングス買収の評価投資不適格ソフトバンク、ARMホールディングス買収でさらに格下げ?シナジー効果も不明)


 追加
  ■意外に有名企業があるファブレス企業・メーカー 任天堂・ダイドードリンコ・やおきんなど

 関連
  ■ソニー・ストリンガー会長と外国人経営者の高額報酬
  ■多角化で金融業が大成功 トヨタ、イオン、ソニー、ホンダ、セブン&アイ、楽天
  ■ソニーの赤字はものづくりの問題か?
  ■iPhone5のカメラのパープルフリンジ・紫色のフレア&アルミニウムボディの傷つきやすさは仕様で正常とアップルが回答
  ■アップルは終わった スティーブ・ジョブズが亡くなり、普通の会社になってしまったアップル
  ■その他のインターネット、パソコンなどについて書いた記事

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

宝くじ高額当選者3000人のその後……10年後の彼らの生活は?
歴代首相の身長ランキング 背の高い、低い意外な総理大臣 野田佳彦・麻生太郎・鳩山由紀夫・小泉純一郎・安倍晋三など
日本で馴染みのある韓国系企業一覧
国別ノーベル賞受賞者数ランキング 日本は8位、上位はどこの国?
橋下徹大阪市長の出自 同和地区(被差別部落)と父・叔父と暴力団
意外に有名企業があるファブレス企業・メーカー 任天堂・ダイドードリンコ・やおきんなど
飛び降り自殺は意識を失うから痛みはない…は嘘 失敗した人の話
白元・鎌田真の経歴と派手な交友関係 神田うの,松本志のぶ,妻も美魔女など
楽天Edyはコンビニの公共料金の支払い(収納代行)に使える?
楽天Edyの使えるコンビニ・使えないコンビニ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
のれん代とのれん代の償却のわかりやすい説明
消滅可能性都市ランキングと一覧 1800市区町村中896自治体が危機
カルシウムの多い食材ランキングベスト20 牛乳以外に取れる食品
堀越二郎の妻は死んでないし菜穂子でもない モデルは堀辰雄の婚約者矢野綾子
創価学会、会長候補の正木正明氏左遷で谷川佳樹氏重用の理由は?
インチキで効果なし、活性水素水詐欺 誇大広告であるとして排除命令が出た商品も
高カロリー食品ランキングベスト20(100グラムあたり)
EPA、DHA(オメガ3脂肪酸)の魚油サプリ 効果なしどころか危険という説
リチウムイオン電池の寿命を長持ちさせるのは、使い切って満充電?継ぎ足し充電?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
目標1000日更新 不定期複数投稿
サイト説明
ハンドルネームの由来
カテゴリの説明

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由