2013/1/21:
●老人VS子供「子どもの公園や幼稚園での私語禁止!」
●日中住宅に人はいないのに…老人が増えたからこその問題?
●ベルリン州では「子供による騒音を保護」している!
●保育園の子供の声がうるさい!高齢者が騒音訴訟するも敗訴
2017/02/18:
●保育園の子供の声がうるさい!訴えたのはやはり高齢者だった
●高齢者が保育園を訴えた騒音訴訟…結果は?
2019/06/13:
●高齢男性が「子供たちを静かにさせろ。できなければ…」と脅迫
2020/06/20:
●保育園の園児の声がうるさい!都会の住民が騒音訴訟した結果…
●老人VS子供「子どもの公園や幼稚園での私語禁止!」
2013/1/21:昔、新党日本のマニフェストで田中康夫さんが「老保一元化」ってのを挙げていました。具体的な内容はわからんかったんですが、ちょっと興味を感じたテーマだったんですよね。
しかし、これは夢のまた夢で無理かも!と思ったのが、
「子どもの公園や幼稚園での私語禁止!」 老人からの訴訟が全国で相次ぐ(2012年12月23日 痛いニュース(ノ∀`) )というまとめ。NHK:週刊 ニュース深読み「子どもは社会の“迷惑”か!?」というニュースを題材にしたものでした。
<幼稚園側は住宅側を防音窓にし、更に老人宅の窓まで防音工事を行った
その上垣根を設置し、外は見えなくなるが防音カーテンで一日中圧迫された空間で遊ぶ園児たち
しかしそれでもうるさいとクレームを入れられ、園児も先生もストレスがやばいというのが現状らしい>
●日中住宅に人はいないのに…老人が増えたからこその問題?
コメントでは「実際うるせーけど所詮日中のことだしな」というのがあったんですけど、老人が増えたからこそかな?と感じました。多くの社会人は日中はいませんので、問題にはならないですからね。
ただ、以下は「年取ると高い音聴こえなくなるんじゃないの?」という質問への回答で、確かにうるさいかもと思った話です。
<ブラスバンドみたいなのやるんだよ 太鼓叩いたり
子供は大太鼓をフルスイングするから結構響く>
とはいえ、苦情があるところでは、そもそもそういうのは控えているのではないかと思うのですが、どうなんでしょうね?
●ベルリン州では「子供による騒音を保護」している!
まとめでは、写真でNHKの番組内容が載っており、ベルリン州では「子供による騒音を保護」しているそうです。「保護」ですよ、「保護」、禁止じゃありません。まあ、ベルリン州という例なんで、たぶん世界的にも稀なんでしょうけどね。
…といった感じで、当時はこの法律を好意的に紹介したものの、後に投稿した
子供の声は騒音ではない!ドイツでは騒音を「保護」する法律 市川市の保育園開園断念のニュースに波紋で書いたように、かなり強引なやり方だとは言えます。
子供がうるさいと騒ぐ老人であっても、市民には違いありません。こういう強行的な手段ではなく、もっと穏当な形で解決する努力が必要だと思われます。
●保育園の子供の声がうるさい!訴えたのはやはり高齢者だった
2017/02/18:上記の話であったように、保育園・幼稚園に文句をいうのは老人というイメージが強くありました。ただ、実を言うと、アンケート調査を行ってみたところそのような傾向は見られなかった、というニュースもありました。
ということで、実際には騒いでいるのは老人ばかりということはなさそうなのですけど、老人が提訴した事例があったので、この話に追加することに。神戸市東灘区の私立保育園近くに住む男性が「園児の声がうるさい」として、運営する社会福祉法人慰謝料100万円と防音対策を求めて訴訟を起こしました。
男性の年齢については触れていない記事が多かったのですが、この記事では「高齢男性」としていました。イメージ通り老人だったのです。しかも、現在は一日の大半を自宅で過ごしているということで、やはりこれもイメージ通りでした。
(
保育園の騒音訴訟、住民敗訴…神戸地裁判決 : ニュース : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 2017年02月10日より)
●高齢者が保育園を訴えた騒音訴訟…結果は?
この訴訟の結果は、上記記事タイトルを見てもわかるように、男性の請求を棄却。山口浩司裁判長は「我慢の限度を超えているとは認められず、違法とは言えない」と述べました。ただし、保育園の公共性を理由に、周辺住民に特別な我慢を強いることはできない、との判断も示しました。飽くまで「今回のケースでは」という限定的なものです。
山口裁判長は、騒音に関する一般的な国の環境基準を指標に、男性宅を測定した結果、昼間の時間帯は基準値の55デシベルを下回る54・2デシベルだったと指摘。保育園が防音壁を設置したり、一部の住宅の窓を二重サッシに取り換えたりしていることを踏まえ、「騒音対策にも努めている」としました。
無制限に子供たちの声を認めるというわけではなく、制限があるという話。しかも、基準値が55デシベルで、計測値が54・2デシベルですから、かなりきわどいところ。この判決を基準にしてしまうと、むしろかなりの保育園や幼稚園が問題になるかもしれません。
●高齢男性が「子供たちを静かにさせろ。できなければ…」と脅迫
2019/06/13:"「静かにさせろ」園児保護者宅に脅迫文投函容疑"(2019年6月10日 11時48分 読売新聞オンライン)という記事を見かけましたので、ここに追記します。また高齢者だったんですよ。ただ、訴訟ではなく脅迫ですので、今回の場合は問答無用でダメです。
・幼稚園児の保護者を脅したとして、東京都足立区の無職の71歳男性が脅迫容疑で逮捕された。6月5~6日の間、近所の幼稚園の園児の保護者宅のポストに「子供たちを静かにさせろ。できなければ何があっても文句を言うな」などと書いた文書を投函した疑い。
・調べに対し、文書の投函を認める一方、「脅迫文ではない」と供述している。警察は、他の保護者宅にも同様の文書を投函していたとみて調べている。
・男性の近くの駐車場が幼稚園の送迎バスの乗り降りに使われており、4月頃から「園児がうるさい」と苦情を述べていた。
http://news.livedoor.com/article/detail/16595394/
「脅迫文ではない」という説明は無理な言い訳。しかも1週間ほど前に、川崎市のスクールバス乗車の待合場所で、小学生ら19人が死傷した無差別殺害事件が起きています。嫌でもこの件を思い起こさせる記述ですので、余計この言い訳には無理がありました。この老人も当然川崎の事件を知っているでしょうし、かなり悪質でしたね。
●保育園の園児の声がうるさい!都会の住民が騒音訴訟した結果…
2020/06/20:東京都練馬区の住民が、隣にできた保育園の園児の声がうるさく平穏に生活する権利が侵害されたとして、運営会社などに騒音差し止めと損害賠償を求めた訴訟の判決が出ました。東京地裁は、「騒音は我慢の範囲内だ」として請求を棄却しています。
裁判長は、住民説明会の開催が建設工事開始前日になるなど、騒音問題に対する運営会社の当初の対応には真剣さを疑わせる部分があったと指摘。一方で「近隣住民の苦情を踏まえて園庭の使用を控えるなど試行錯誤を重ね、騒音レベルが抑制されるようになった」と、その後の取り組みを評価しました。
(
保育園騒音、賠償認めず 東京地裁「我慢の範囲内」:東京新聞 TOKYO Webより)
別記事によると、原告が住む建物のうち最もうるささを感じる部屋では、2007年4月の保育園開設後2年程度は東京都の環境確保条例に定められた基準を超える騒音が測定されることがあったのですが、13年以降はおおむね基準内に。また、15年11月以降は音が大きくなりやすい園庭の使用が比較的短時間となっていることも考慮されたそうです。
(
保育園「騒音」訴え棄却 近隣住民の権利侵害認めず―東京地裁:時事ドットコムより)
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