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体罰といじめとパワハラは似ている?「自分たちの若いころは当たり前」論など


 昨年末ごろの毎日新聞の社説です。

社説:パワハラ 軽く見てはいませんか
毎日新聞 2012年12月26日 02時30分

 「自分たちの若いころは上司や先輩から怒鳴られるのは当たり前、それに比べて近ごろの若い社員ときたら……」。そんな会話をよく聞く。たしかに、頼りない若者はいるが、職場内での暴言やいじめで訴訟になり、上司や会社が多額の賠償金支払いを命じられる例は増えている。労災が認定される例もある。古い職場慣行に縛られている中高年社員、特に管理職はご用心である。パワハラ(パワーハラスメント)について確かな認識を身につけないと思わぬ落とし穴が待っている。
http://mainichi.jp/opinion/news/20121226k0000m070167000c.html

 「訴えられるからやらない」「訴えられないならやる」じゃ寂しいですね。

 でも、倫理感のない人に人としてなすべき行動を説明しても無駄ですから、実際にどういう被害があるかという話の方がずっと効果的かもしれません。

 いくら熱意を込めた叱咤(しった)激励のつもりでも、相手との関係性や背景、状況、文脈によって言葉はまったく違う意味で受け止められることがある。容姿や学歴、家族など職務と無関係なことへの侮辱、「バカ」「アホ」などの人格攻撃は注意すべきだ。「いつでもクビにできるぞ」と解雇をちらつかせて精神的に追い込んだり、明らかに無理だと思われるような要求や1人だけ過重なノルマを与えたりすることもパワハラと認定される場合がある。

 「パワハラと認定される場合がある」と言うか、後半は明らかに酷いと思います。

 それでもパワハラされる側の落ち度や能力不足が問題と本音で思う人は多いかもしれない。しかし、最近は上司のマネジメント能力や職場内の多様性のなさが原因と見られる傾向が強いことを知るべきだ。相手のことをよく理解せず、信頼関係もないのに優位性にあぐらをかいて無神経に怒ることこそ問題というのだ。

 終身雇用制で勤続年数に従って賃金がアップし、年金や保険をはじめ手厚い福利厚生に守られていた男性正社員が圧倒的に多かった時代とは違う。非正規雇用が全体の3割を超え、女性や高齢者、障害者、外国人も増えている。自分が帰属する企業や社会に対する信頼感が違う人々が職場にいることを認識すべきだ。

 時代の違いとしては景気の良いときは若手を育てる余裕、育つのを待つ余裕があったなんてことも言われます。

 これはパワハラの話でしたけど、どうも他のものも読んでいるとパワハラと職場いじめには厳密な区別はないように思えます。

参考:パワハラ(パワーハラスメント)の定義と事例 職場のいじめ被害


 ところで、毎日新聞のこの社説で挙げられていた言い訳というものが、通常のいじめによく似ているなぁと感じました。

 また、今これを書いているときに問題となっている体罰賛成論とも似たものを感じてしまいました。


■以前は許されていたのだから、今も同じはずだという主張

パワハラ:自分たちの若いころは上司や先輩から怒鳴られるのは当たり前だった

体罰:「われわれはビンタとかバットで尻を叩かれるなど、他のしごきを含めて、このレベルじゃなかった」「正直、僕らの頃はもっと厳しかった」

(参考:体罰自殺で保護者が「親の責任」「先生を応援します」 長嶋一茂も「我々はこんなレベルじゃなかった」と擁護・賛成論)


■愛情・熱意があるから悪くないという主張

パワハラ:熱意を込めた叱咤激励

体罰:愛情のある体罰


■原因は相手側や他のところにあるという主張

パワハラ:パワハラされる側の落ち度や能力不足が問題

体罰:生徒のためにやっている 「(自殺したのが)あの子だけということは、あの子にも問題があった」「このレベルじゃなかったですけど、殴られながらもボクは愛情を感じていましたよ」「保護者にも責任がある」

(参考:戸塚ヨットスクールの戸塚宏、体罰自殺を語る「あの子だけということは、あの子にも問題があった」体罰自殺で保護者が「親の責任」「先生を応援します」 長嶋一茂も「我々はこんなレベルじゃなかった」と擁護・賛成論)


■本当の原因はパワハラ(体罰)を行う側の能力不足

パワハラ:本当の原因は、上司のマネジメント能力のなさ

体罰:体罰は指導者側の合意形成能力のなさの現れ

(参考:体罰賛成派の12の理論を完全論破って本当? 体罰は愛情か躾か暴力か)


 「パワハラされる側の落ち度や能力不足が問題」なんてのは、いじめっ子の常套句「いじめられる方にも問題がある」そのまんまですね。

 体罰も生徒のためにやっているのであって、体罰を愛情と受け取れない生徒に関しては、むしろその生徒の方に問題があるのだといった発言がありました。

 私はこれだけ体罰賛成派が多い以上いきなり根絶というのは非現実的だと考えており、あまり体罰を攻撃しないように……と一応心掛けてきたんですが、こうして見ると擁護できるところはどこにもないなぁと感じました。


 関連
  ■パワハラ(パワーハラスメント)の定義と事例 職場のいじめ被害
  ■体罰自殺で保護者が「親の責任」「先生を応援します」 長嶋一茂も「我々はこんなレベルじゃなかった」と擁護・賛成論
  ■戸塚ヨットスクールの戸塚宏、体罰自殺を語る「あの子だけということは、あの子にも問題があった」
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