植物でできた島があると聞いて驚きました。しかも、700人が住んでいるといいますから、ちっぽけなものではありません。
南米のペルーのチチカカ湖にあるウロス島というのがその島であり、トトラと呼ばれるイグサに近い姿のフトイの一種ででてきいます。この植物はヨシ(アシ)だとされることもありますが、違うみたいですね。これは後述します。(2017/06/07)
●植物でできた島に700人 ペルーのチチカカ湖にあるウロス島はトトラという植物でできている
2009/10/3:
ウロス島-Wikitravelによると、驚いたことに島の一部ではなく全体が「トトラ」(トトーラ、テトラとも)と呼ばれる植物でできた浮島です。これは自然にできあがったというわけではなく、人工的に作ったもの。とはいえ、不思議なことには変わりありませんし、手間のかかるものでもあります。
トトラを刈り取り、それをブロックのようにして束ねたものを湖に浮かせ、さらにその上に敷き藁のようにしてトトラを敷き詰める、といった方法で作っているそうです。放っておくと、浮材として使っているトトラが腐ってきちゃうので、上から新しいトトラを補充しなければいけないそうなのでたいへんです。
島には他にもトトラでできたレストランや商店、宿泊施設など観光客向けの施設もある上、舟までトトラ製というから驚きです。
●あらゆるものに使われているトトラ
2017/06/07:かなり短い内容でしたので、いろいろと追記。
フトイ - Wikipediaによると、湖上の民・ウル族は、家の傍らに畑をもつこともあります。つまり、トトラの上に畑をも作ってしまうんですね。その際には、トトラの根がその肥料にもなるそうです。
さらに、"食材、お茶、燃料、薬、身装品(帽子など)など、生活のあらゆる場面でトトラが用いられている"とも書かれていました。
非常におもしろいのですけど、一つの植物に依存しすぎているため、病気などによってトトラが打撃を受けた場合は生活が成り立たなくなるという心配もありますね。かなりリスキーです。
●トトラは葦(ヨシ)なのか?フトイなのか?
最初に参考にしたサイトでは、このトトラを葦(ヨシ、アシ)と説明していました。しかし、
フトイ - Wikipediaでは、フトイの一種としていました。このフトイは、イグサに近い姿のカヤツリグサ科の植物と説明されています。が、"その姿はさほどイグサに似ている訳ではない"とも書かれていました。
問題は、ヨシとフトイの関係ですが、以下のように特に近縁種ではありません。おそらくヨシだと書いているサイトは、単に勘違いしているのだと思われます。
フトイ: カヤツリグサ目 カヤツリグサ科 ホタルイ属 フトイ
ヨシ: イネ目 イネ科 ヨシ属 ヨシ
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