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アベノミクスをアダム・ポーゼンが評価 金融緩和政策が有効という考えは捨ててなかった


 アベノミクスに批判的な話ばかり取り上げていましたので、たまには良い話も。

2013年1月15日 藤井 英敏 ザイ・オンライン
アベノミクスに懐疑的な輩は単なる曲り屋!日経平均は100~105ドルを底値にさらなる上昇へ!

 ところで、この「アベノミクス」の有効性について、英中央銀行の政策委員を務めた、米ピーターソン国際経済研究所所長のアダム・ポーゼン氏は、「首相は正しい。日銀はこの数年間、政府と協力するのを嫌がっていた。中央銀行の独立性とは、常に政府にノーと言うことではない。中銀は日常業務を政府から独立して行うが、その目標は選挙で選ばれた政治家が定めるべきだ。インフレ目標の引き上げ要請も合理的だ。日銀への隠れた圧力ではなく、事前に決める透明性の高い方法だ」としているそうです。
http://diamond.jp/articles/-/30573

 全面的に褒めてくれています。

 さらにこんなのも。
 また、2%のインフレ目標は達成できるのか?という問いに対して、「浜田宏一氏、伊藤隆敏氏、岩田一政氏ら、すぐれた日本の経済学者はできると主張している。日銀は残存期間が短く、現金に近いような国債を買ってきた。金融緩和の効果を高めるには、より期間の長い国債、社債、ドル、ユーロ、人民元など外国通貨建て資産の購入も検討すべきだという意見に同意する」としていると伝わっています。

 "浜田宏一氏、伊藤隆敏氏、岩田一政氏ら、すぐれた日本の経済学者はできると主張している"は、同じ考え方を持つ仲間内同士ならそりゃ言うだろう……というので、ちょっとあれですけどとにかく推し推しです。

 引用者が抜いただけかもしれませんけど、ノーベル賞のクルーグマンさんみたいな褒めているんだか、けなしているんだかわからない言い方はないですね。

 関連
  ■クルーグマン、アベノミクスは評価、安倍晋三首相は酷評


 ところで、アダム・ポーゼンという名前には聞き覚えがありました。前に紹介したか、ストックに入れていたか?と検索したものの見つからず。

 確か「量的緩和支持派だったのに転向したのでは?」と誰かが言っていた人です。

 で、検索すると野口悠紀雄さんのものが出てきました。私が読んだというのもこれでした。

2012年6月14日 野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問] ダイヤモンド・オンライン
「量的緩和政策は無効」と、インフレターゲット論者も認めざるをえなくなった

 アダム・ポーゼンは、量的緩和を強硬に主張した1人だが、効果がなかったことを2010年にLSE(ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス)で行なったスピーチの中で認め、つぎのように述べている。

・日本経済が2002-03年以降に回復した後の期間においても、限定されたデフレが継続したのは、驚くべきことである。これは、日本経済をマクロ的により深く分析すべきことを意味する。

・「日本病」を特殊なものとして考えるのでなく、伝統的なケインズ経済学も含めた教科書的な分析で扱えるものと見なすべきである。

・1990年代以降の日本経済の不調は、バブル崩壊で必然的にもたらされたものではない。人口減少によるものでもない。

・量的緩和が行なわれたにもかかわらず、物価上昇率はマイナスを継続した。

・需給ギャップが大きかったことを的確に認識できなかった。しかし、それほど大きいなら、なぜデフレが加速せず一定率でとどまったのか、わからない。

・貨幣供給の増加は十分だった。

・デフレのコストは予想したほど大きなものではなかった。

・われわれはデフレをよく理解していなかった。「紙幣を印刷すればインフレになる」というような機械的なマネタリズムの考えを持つべきではない。

・日本の量的緩和は、「引き締めの恐怖を取り除いた」という意味で正しいサインを送った。しかし、インフレ率を高めることができなかっただけでなく、経済に短期的な影響を与えることもできなかった。

日本のデフレは約マイナス1%まで下がったが、決して加速しなかった。この事実は、いくつかの含意を示している。第1に、どんな緩和策でもデフレは素早く取り除けなかった。第2に、デフレは有害だが、われわれが想定していたほど破壊的ではなかった。第3に、われわれはデフレをよくわかっていなかった。

・イングランド銀行が現在行なっている量的緩和策は、方向性は正しいが、非常に機械的なマネタリズム(マネタリーベースの増加が経済・物価を刺激するという考え)からは離れているべきだ。日本の量的緩和策は正しいサインを送ったが、それだけで高いインフレは起こせなかった。

・金融政策の効果には限りがあるので、政策運営においてはいくらかの謙虚さが必要だ。

 加藤出氏は、この発言を伝える「ダイヤモンド・オンライン」の記事の中で、つぎのように述べている。

「ポーゼン氏のデフレの認識は、BISのエコノミストなどがかなり前から盛んに主張していたことだ」「氏の発言の変わり様に驚いた日銀マンはおそらく多かっただろう」。

 なお、ポーゼンは、イングランド銀行の金融政策委員会委員を務めているが、今年の4月に、追加的な量的緩和(QE)を主張する考えを翻した。ただし、その後、それは時期尚早だったかもしれないと述べ、今後再び意見を変えなくてはならない可能性があるとしている。
http://diamond.jp/articles/-/20028

 野口悠紀雄さんは量的緩和政策に批判的な人ですのでそのまま信用して良いかわかりませんけど、「量的緩和政策は無効」と認めていたそうです。

 しかし、最初の話を読むとアダム・ポーゼンさんは今「金融緩和の効果を高める」などと言っていますので、そういう風には読めませんね。

 まあ、「金融政策の効果には限りがある」と言うとともに、以前の日銀についても「日本の量的緩和策は正しいサインを送った」としていますので、正しいけどうまくいかないこともあるくらいの感じかもしれません。


 関連
  ■クルーグマン、アベノミクスは評価、安倍晋三首相は酷評
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