コトノハ-好きな女の子に、菊の花束を贈って嫌われるというページを見ると「そんな馬鹿いるのかw」「イジメだろ」「一般常識では?」「本当に意味を知らないんだったら仕方ない」などとぼろっくそに言われていますが、それほどに菊というのはお葬式のイメージが強いです。
私はこの葬式=菊というのが日本的な文化で昔からある風習なんだと思い込んでいましたし、他のブログで「やっぱ、日本人なので、菊=死者の方が生々しいんでしょう」と書いている方もいらっしゃいました。
ところが
菊-Wikipediaを読むと、日本では「薬草や観賞用植物として平安時代より用いられ」、「物品への意匠として用いられることも多く、鎌倉時代には蒔絵や衣装の文様として流行した」、「日本の南北朝時代以降には天皇より下賜されることにより公家や武家の間で家紋として使用されるようになった」などとあり、「一方で、西洋において菊は墓参に用いられ、日本でもこの影響を受けて葬儀の際の献花には菊が用いられることが多く、この習慣の影響で、病気見舞いに菊の花を贈ることはタブーとされることがある」とあります。
これを読む限り日本では本来ネガティヴなイメージはなく、(おそらくは明治以降の)西洋文化の影響により葬儀に用いられるようになったようです。
実際
文様のはなし-菊-というのを読んでみても、「菊は放射線状に整っているため 太陽になぞられ 百花中 最上位」、「万物生成の根元 精神・気力の充実 安定 気高さ 落ち着き」と良いイメージばかりですし、何より菊の基本的意味である「不老不死 延命長寿 無病息災」などというのは、およそ死人に供える花として似つかわしくありません。
「つつじヶ丘の家」通信というページにも「雑誌サライ(2005年9月15日号)の対談記事のなかで、ヨーロッパの人たちは菊の香りを嫌うという話(杉本秀太郎談)。あちらでは菊の香りで葬儀の際の死臭を消していたからとのこと」とありましたし、葬式に菊はどうやら西洋文化の影響と見て良さそうです。
「じゃあ、一体いつごろからそうなったのか?」みたいなのは、今回調べてみてもわかりませんでした。葬儀屋さんとかご存知ないですかね?知っている方がいらっしゃいましたら、教えていただけるとありがたいです。
それにしても今回調べていて思ったのは、日本って西洋文化に毒されている・・・というか、影響を強く受けているんだなと改めて感じました。
ここらへんの国による文化の違いみたいなのはおもしろいのでまたなんか調べたいと思いつつ、今日はここで終わりにします。
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