2013/2/1:
●短所に気づいたときそれにどう対処するか?ハードルの為末大の場合
●緊張してるのがバレバレ…相手の短所に気づくことで自らの長所も発見
●英語が下手…短所を長所に変える 村上憲郎グーグル元副社長の場合
●短所に気づいたときそれにどう対処するか?ハードルの為末大の場合
2013/2/1:<差別化の極意:為末大さんがハードルを選んだ理由 黒人選手との戦いに敗れて考え抜いた自分の強み>(田村 耕太郎 2013年1月18日(金)日経ビジネスオンライン)という記事がおもしろかったんですよ。元記事はタイトルを見てわかるように、「差別化」というまとめ方をしていました。一方、うちのタイトルでは「短所を長所に変える」としました。ただ、短所に気づいたときそれにどう対処するか?といった方が良いかも知れません。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20130115/242236/?mlt
まずは陸上の為末大さんの話。為末大さんは子供のころから駆けっこで負けたことがなかったといいます。高校でも日本一を取り続けました。ところが、同世代(高校生)の駆けっこ自慢が世界中から集結するジュニアオリンピックに出たところ、日本では負けなしだった為末さんは負けました。そして、「ただ走る」という地力競争では黒人選手に勝てないと悟ったといいます。
問題はここから。為末大さんの場合、そこで、どうすれば彼らに勝てるかを考え始めました。ここで考えるか考えないからで、大きな違いが出るんでしょうね。為末さんは結論として、「合わせ技」を使える競技として、ハードルの世界に入る…という選択肢をしました。
子供の頃に器械体操をやっており、空中動作に強みがあると判断。そこで走ることと空中動作の「合わせ技」で勝負できる競技を探し出したのです。作者の田村 耕太郎さんは、現実の人生に存在するのは「合わせ技」の勝負であり、日本人は器用なので「合わせ技」勝負があっているかもしれないとしていました。「短所は長所、長所は短所なのが人生だ」とも書いていました。
●緊張してるのがバレバレ…相手の短所に気づくことで自らの長所も発見
作者の田村 耕太郎さんがもう一つ、為末大さんが言っていたことで印象に残ったというのが、「黒人選手の緊張している様子がわかった。『相手も人間なんだ』と思ったら落ち着けた」という話。黒人選手は「心の窓」と言われる目が大きいので感情が顔に出やすいんだそうです。
一方、顔のパーツが彼らに比べてこぶりな日本人は、彼らには無表情でポーカーフェイスと映っているとのこと。日本人はリアクションも少ないって言いますよね。ということで「彼らの動揺や緊張がこちらには感じられる。しかし、こちらの緊張は彼らには伝わらず、有利だと思った」というのです。
最初の話は、短所を見つけたときにそれで終わり…ではなく、他の長所との組み合わせで勝負するという例でした。そして、この2つ目の話は相手の短所を見つけただけでなく、そこから自分の長所を見つけ出したという話。『相手も人間なんだ』と思えるところで既にプラスに持って行っていますが、その後がつくというのがすごいですね。
●英語が下手…短所を長所に変える 村上憲郎グーグル元副社長の場合
次は村上憲郎さん。日本人が苦手な英語の話なのですけど、村上さんもグーグルの中では英語が苦手な方だったとのこと。やはり日本人の短所が出てしまったと考えられます。しかし、この短所を長所に変えることができたんだそうです。なんで?と不思議に思うでしょうが、以下のような話でした。
「グーグルの中では、自分は英語ができない。その点を利用し、会議で皆がヒートアップしたら、“ノリオ・タイム”を出して進行を止めた。そして、それまでの過程を噛み砕いて皆にわかるよう発言者に総括させた。ノリオ・タイムを適宜入れることで頭脳型ベンチャー企業にありがちな参加者の暴走を防ぐことができた」
この通称「ノリオ・タイム」を挟むことで、場がなごみ、会議がスムーズに進んだといいます。いくら英語ネイティブの幹部でも、ヒートアップした会議のペースを変えて和ませるのは並大抵のことではないため、唯一の日本人幹部だからできる差別化だと思うと田村耕太郎さんは書いていました。
ジャパ二ーズイングリッシュの村上憲郎さんなら「発言が速くてよくわからないから、今までの議論をまとめて」というと皆がなごめる…というわけです。 ノリオ・タイムのおかげで時折まとめが入るので、会議の効率が良くなり、誰かがしゃべりすぎる偏りもなくなったともいいます。
記事タイトルは差別化でしたけど、田村耕太郎さんも最後に長所と短所って話を書いていました。<基本的には「長所は短所、短所は長所」だ。一時の敗北に絶望することなく、合わせ技を考えたり、逆手に取ったりすることによって、短所を長所に変えることができるのだ!>と締めています。
すごい人のすごすぎる話よりこういう話の方が、自分もやれそうだ!と勇気づけられますし、参考になる部分がありそうです。
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