村松大輔氏の電子雲の感情フォトン説 悟りを量子力学的に解説

2019/01/07：
●村松大輔氏「肉体の電子雲の感情フォトンを感謝で振動させよう！」
●大方経験のあるサッカー選手の村松大輔氏とは別人？
●東大でセミナー、下村博文・元文部科学大臣もベタ褒め
2020/05/22：
●村松大輔氏の書籍レビュー、スピリチュアル好きが集まり高評価



●村松大輔氏「肉体の電子雲の感情フォトンを感謝で振動させよう！」

2019/01/07：ツイッターで話題になっていたフォトンがどうのこうのという話。検索してもあまり話題が出てこないので、詳しくウォッチしている方はまだいないみたいですね。適切な呼び名も今はまだなさそうなので、とりあえず感情フォトン説と呼んでおきます。

すごいものを見つけてしまった pic.twitter.com/HnEI0eJrWb

— 来須京樹 (@rice_cake_dayo) 2019年1月3日

　Twitterの仕様が悪いのか、私がシステムを理解していないのかで、上記ツイートだけだと元ネタサイトが不明。キーワードで検索をいくつか試してなんとか発見。【イライラHz】から【ありがとうHz】へ３分でシフト | 『開華』　【自分発振】量子力学的生き方　村松大輔のブログが元ネタみたいです。

・あなたの肉体を作っている原子の持つ電子雲の中を【フォトン】が飛び交っていますが、その【フォトン】がその人の【意識】や【感情】を決めているイメージです。
・わかりやすいように肉体に１０００粒の【フォトン】があったとして（実際は１０の何１０乗粒です）１０００粒中、日常で《気持ちが落ちてるモード》の時・１００【Hz】の　【イライラフォトン】が　６００粒、・２００粒の　【やる気なしフォトン】が　４００粒、ですがセミナー中など《状態がいい時》・１万【Hz】の　【心地よいフォトン】が　４００粒、・２万【Hz】の　【感謝フォトン】が　６００粒
・(引用者注：やる気が出ないときに)おすすめなのが(中略)肉体の【電子雲】を【感謝】で振動させる。『開華』2daysセミナーでは最近毎回やっているワークです。(中略)「あ〜り〜が〜と〜♪」の最後の音、「おーーーー」を伸ばし、その時のノドの声帯の振動が肉体の全細胞を振動、全素粒子を振動、全身を【感謝】の振動にします。すごくおすすめですよ。


●大方経験のあるサッカー選手の村松大輔氏とは別人？

　ブログ名になっているので、村松大輔さんという方がやっているみたいですね。サッカー選手で同姓同名の方がいてドキッとしてしまいました。年代別代表やA代表にもなったことある良い選手です。

・当時アマチュア体制であったHonda FC所属中、(中略)U-19日本代表に選出され、FIFA U-20ワールドカップのアジア最終予選で全試合にレギュラーとして出場した。
・U-19での活躍が認められ複数のJ2クラブから勧誘を受けた中で、2009年に当時J2に所属していた湘南ベルマーレに移籍した。
・アジアカップ最終予選・イエメン代表戦に向けたA代表に初招集されたが、遠征先のイエメンで38.6℃の高熱を発症し、インフルエンザA型と診断されたため、宿舎で完全隔離され試合出場は叶わなかった。
・2011年に清水エスパルスへ移籍した。本来のポジションであるセンターバックの他にもボランチおよび右サイドバックとして起用されている。 (村松大輔 - Wikipediaより)

　退団していますが、2018年まではギラヴァンツ北九州で現役であったことが確認できます。感情フォトン説の方のプロフィールページを見ても、普通に別人のようです。

・2013年1月、沼田市に学習塾「数学・能力開発塾『開華』」を設立、３月に開業。
・空手道指導歴 14年　学習指導歴 20年。
・心理学・脳科学・素粒子物理学・量子力学の学問に基づいて、生徒たちや一般の方々に対して、人間性を高め、より高い意識からものごとを見つめられる力がつくよう、日々まい進している。


●東大でセミナー、下村博文・元文部科学大臣もベタ褒め

　なんと東大でもセミナーをやっていたようなのですけど、安倍首相の盟友である自民党の下村博文・元文部科学大臣も絡んでいました。下村博文の疑似科学知識 EM菌、予言者ジュセリーノ、ナノ純銀除染などでやっているように、下村さんはこの手の話が大好物という方です。

https://t.co/9IiI5N2yfe

— 来須京樹 (@rice_cake_dayo) 2019年1月4日

　下村博文さんは、東京大学にて　【量子力学的生き方】『開華』セミナー | 『開華』　【自分発振】量子力学的生き方　村松大輔のブログ(2018年01月23日(火))というページで登場しています。

・１月２０日土曜日は東京大学の情報学環・福武ホールで「量子力学的生き方」をお話しさせていただきました。
・私が人間的にも尊敬し、同じ群馬出身で元文部科学大臣の下村博文先生、(中略)、とても素晴らしい先生です。(中略)先生もご来場くださり、「お釈迦様の悟りを量子力学的にわかりやすく解説できてしまうという説得力があり最先端の科学的アプローチで素晴らしい講演でした。(中略)私が期待をする教育者です。」とお言葉をいただき、本当にありがたい思いです。

　下村博文さんは学習塾出身で業界の支持者が多く、例えば、暴力団の資金源とされる風俗業者側への融資が発覚した、大手進学塾・名進研グループの代表からも寄付をもらっていました。ニセ学位保持者の学習塾代表が安倍政権で教育再生会議のメンバーになっていたのも、彼のコネじゃないかと思います。ひょっとしたら村松大輔さんも教育関係の繋がりがあるのかもしれませんね。
(関連：教育再生実行会議がヤバイ 人種差別の曽野綾子,つくる会,ニセ学位保持者など)


●村松大輔氏の書籍レビュー、スピリチュアル好きが集まり高評価

2020/05/22：村松大輔さんの書籍「自分発振」で願いをかなえる方法のアマゾンのページを読んでみました。紹介では、＜私たちの意識も感情も、目に見えないだけで、すべて「波」でできています＞とした上で以下のような説明があります。

＜この波をどう飛ばすかによって、あなたを取り巻く世界は、望んだように姿を変えます。どんな人でも、どんなにつらくても、波の飛ばし方によって人生は劇的に変わります。その飛ばし方こそ、本書でお伝えする「自分発振」なのです＞

　めちゃくちゃひどい！という感想があるものの、全体としては星5つ中の4.2という非常に高い評価になっていますね。トップレビュー1位は「お金のムダ」としていましたが、2位は満点評価。この人は、レビュー初っ端から「人生に起こる出来事はすべて自分が引き寄せていることは重々承知してる」と書いていて驚きました。

　また、別の満点評価の方は、「引き寄せやそれらを科学的に解き明かした量子力学についてはある程度本を読んでいた」というので驚き。他にもこういう本あるんですね。さらに「たくさんのスピ(引用者注：おそらくスピリチュアルのこと。霊的、精神的、宗教的などの意味)系の本を読んできた」とも書いていました。もともと素養がある人たちじゃないと合わなさそうです。

　一方で、悪い評価だった人では、「かなり期待して購入しましたが、今までスピリチュアル系の本で読んだことがある内容ばかりでした。スピリチュアル系が苦手信じられない人には、量子力学の観点から書いてありますので、いいかもしれません」という妙な推薦の仕方のコメントも。スピリチュアル信じない人には全然向かないと思うんですけど…。



【本文中でリンクした投稿】
　　■下村博文の疑似科学知識 EM菌、予言者ジュセリーノ、ナノ純銀除染など
　　■教育再生実行会議がヤバイ 人種差別の曽野綾子,つくる会,ニセ学位保持者など

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