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上司や先輩の武勇伝・経験談がうざい…中二病と同じですごい!と言ってほしいだけ


 自分の過去の成功体験を聞かせる上司ってうざいですよね。この時点で「自分に酔ってる」感じがあるのですが、しかも、上司自身は「部下のために聞かせてやっている」と考えているので、自己陶酔しまくりです。ただ、日本チームビルディング協会代表理事である斉藤秀樹さんは、そんなものは求められていない!と一刀両断していました。

 その他、<仕事と関係ない自慢話をする上司の方がむしろやや多い>、<上司や先輩の武勇伝・経験談がうざい…思っている人の割合は?>、<飲み会あるある調査「自慢話を聞かされる」「とにかく笑顔で相づち」>などを追記しています。

冒頭に追記
2022/11/01追記:
●バブル時代を嬉々として語るオッサン・オバサンがみっともない 【NEW】
●若者が憧れて「バブル懐古ブーム」 でもバブルは美化されすぎ? 【NEW】


●バブル時代を嬉々として語るオッサン・オバサンがみっともない

2022/11/01追記:バブルに関する投稿で使った記事なんですけど、自慢話系の話でもあるのでこちらにも転載。バブル時代を嬉々として語るオッサンのみっともなさ | マネーポストWEB(2018年1月27日 中川淳一郎)という記事で、バブル時代」に再度注目が集まっているが、「あまりにもオッサン・オバサン連中が当時を美化している姿が後ろ向きに見えたから」と否定的だそうです。

<私は1973年生まれで、バブル崩壊後の1993年に大学に入り、1997年に広告代理店の博報堂に入社しました。広告代理店を舞台にした漫画『気まぐれコンセプト』的風景が本当に展開されていた会社だったのに驚いたのですが、とにかくその頃、30歳以上の社員からバブルの時期の仕事のやり方についてイキイキと語られ、それがあまりにもクドいので「もういいよ!」と内心思っていました。基本的に「バブル文脈」で語られる内容には、以下の気持ちが含まれていたのです。
・自分達は空前絶後の面白い時代を過ごした過去があるんだぜぇ~
・広告業界がとにかくイケイケでダイナミックな時代の一員として、その動きを牽引したという自負があるんだぜぇ~
・お前達は大学入った時にはすでにバブル崩壊し、ロクなもの食ってないから舌が肥えてないんだろぉ~
・お前ら「経費使い放題」「残業代青天井」って言葉知らないだろぉ~
・ボディコンとかワンレンとかのセクシーおネエちゃんをお前ら実際間近で見たことないだろぉ~>


●若者が憧れて「バブル懐古ブーム」 でもバブルは美化されすぎ?

 「世の中全員ヒルズ族」的な大袈裟な話ばかりをされた…ということで、美化されているという見方。昨今の「バブル懐古ブーム」を牽引するのは若者とされていましたので、また若者が騙されているってことみたいですね。以下のような自慢話的なバブルのエピソードを話すといいます。

【1】打ち合わせをする時はホテルニューオータニや東京プリンスなどのスイートルームで酒を飲みながら。美人コンパニオンも数名呼んでおき、給仕をしてもらう。打ち合わせ終了後は皆で楽しくパーリーターイム!

【2】キャバクラ代も経費で、ある時など部長が100万円分をポンと出してくれた。

【3】出張はビジネスクラスが当たり前。ANAやJALのスチュワーデス(死語)との連絡先交換もいつものこと。そこから合コン三昧となり、電通・博報堂の男性社員の結婚相手はANAデスかJALデスだらけ。

【4】学生バイトであっても、なぜか通常の給料とは別に数万円のボーナスがもらえたりした。

【5】女子大生からの合コン依頼が多く、「ワシが彼女らを育てた」状態。一方当時の女子大生も「アタシ達~、学生時代、飲み会でお金払ったことないのぉ~」と髪をかき上げながら言う。

【6】内定先は電通・博報堂・三菱商事・三井物産・住友商事・伊藤忠・三菱銀行・農林中金・日債銀・興銀……、どこに行くかに迷った。

【7】そんな状態だっただけに内定者には「拘束」という制度があり、内定式の日は本命の会社の人事部により内定者はハワイ旅行に行かされた。

【8】ラーメンを食べるためだけに日帰りで東京から札幌に行った。当然経費にしちゃう。

【9】ジュリアナ東京のお立ち台でブイブイ言わせていた会社の同期女性が異常に都内女子大生人脈が多く、内定者は皆彼女に合コンのセッティングをとんでもない回数頼んでいた。イケイケのギャルばかりが毎度来て、「あの頃は楽しかった……」としみじみとしてしまう。

【10】新入社員だというのに、マンションの購入を勧められた。


●上司の悩み「自分の成功例を話しても部下が生かさない!」

2013/2/5:元記事は上司からの相談であり、部下からの相談ではありませんでした。「私の経験を部下にも生かして欲しいのに、部下はきかない」といった趣旨の相談だったのです。ちょっと端折ってざっくり書くと、以下のような内容でした。

・私はかつて、営業のやり方を変えてみることで成功したことがあります。プリンターを売るのではなく、印刷に関するトラブルを解決するというアプローチをすることにしたのです。「プリンターのご案内に来ました」と言うよりは「印刷関連でお困りのことはありませんか」と言った方が、ずっと話を聞いてもらえます。
・新しい小型のプリンターの販売部門に所属したときには、小さなプリンターは、誰が使うのかと考え、私はこれは女性に使ってもらおうと、当時人気の絶頂にいた男性アイドルを広告に起用して成功しました。
・私は若手に対して、ことあるごとにこの話をし「まずは印刷の苦労を尋ねよ」「有名人の起用は効果的だ」と言っているのですが、反応は芳しくありません。「印刷の苦労は当時に比べると激減している」「有名人頼みの広告には限度がある」などと、1人前のことを言います。そして「それよりも今どうすべきか、方針を示してほしい」などと言います。
・しかし、私が語っていることは経験にもとづいた事実ですし、今どうすべきかについては、私がどうこう言うよりも、現場にいる彼らが、私のアドバイスなどを踏まえた上で、しっかりと考えるべきです。そうしなければ、彼らは成長しないでしょう。思えば私も、上司や先輩の成功談を聞きながら、それを真似たことも少なくありません。今の若手にも、謙虚に学ぶ姿勢を身につけてほしいと思っています。
(ケース6 昔の経験談を語る上司を部下たちが嫌いな本当の理由 昔とった“きねづか”武勇伝がチームを駄目にする 斉藤 秀樹  2012年12月11日(火) 日経ビジネスオンラインより)


●こんな上司は嫌だ 昔の経験談・武勇伝を語る困った課長

 これに対する一般社団法人日本チームビルディング協会代表理事である斉藤秀樹さんの回答は、バッサリと切り捨てるものでした。

 何が問題なのかは明白だとしていましたが、この問題というのは若手社員ではないありません。「この相談者の経験談に、ニーズがない」ということが本当の問題だということ。当然ながら彼らは、そんな話を聞きたいとは思っていないし、以下のように実際役に立たないとしていました。

<過去と現在とでは、さまざまな条件が異なっています。それなのに、過去の話を繰り返すのは「この薬は自分には効いたので、飲むといい」と、その人が何の病気であるかに頓着せず、闇雲に薬を薦めるようなものです。しかし、ここですべきことはこれではありません。目の前の人は何の病気であるのかを、把握するのが第一歩です>

 ちなみに小型プリンタは今は製造されていないそうです。「有名人頼みの広告には限度がある」という部下の説明の方に説得力を感じてしまいますね。

 なお、斉藤秀樹さんは、過去の経験を話し「すごい」と言ってもらうことで、承認して欲しいという気持ちを理解できないわけではないとしていました。しかし、リーダーはそこで承認欲求を満たしていてはならないとも指摘しています。

 昔の経験談を部下に生かしてほしいと言いつつ、上司の自己満足が目的になっちゃうとさらにマズいですね。目的は何かを問い直す必要がありそうです。


●仕事と関係ない自慢話をする上司の方がむしろやや多い

2018/01/15:最初の投稿の時点でも私は「武勇伝」という言葉を使っており、これは仕事での成功譚を意図しており、仕事は全然関係ない自慢話は想定していませんでした。ところが、仕事と関係すらしない武勇伝を部下に話して聞かせる上司が多いと知ってびっくり。そういう調査があったんですよ。

 これは、酒類・食品メーカーの福徳長酒類が2017年4月にリリースした調査。まず、会社の先輩や上司と飲んでいて、何らかの嫌な思いをした経験がある人が約8割だとのこと。内容に関わらず嫌なことがあったということなのですが、こうした経験は本当に多いみたいですね。経験がない人の方が少ないようでした。

 そして、実際に経験した嫌な思いで、「仕事と関係がない過去の武勇伝を延々と聞かされた」(36.9%)と「仕事上の武勇伝や自慢話を延々と聞かされた」(36.7%)が、ほぼ同率で上位だったのです。仕事関係のものと同じくらい、仕事に関係のない武勇伝や自慢話も聞かされているんですね。
(飲み会で昔の武勇伝を話す上司にウンザリ 「90%が黒歴史」「中二男子が不良ぶって俺かっけーアピールしているのと一緒」 キャリコネ 2017年8月14日 18時17分 (2017年11月17日 13時55分 更新)より)


●武勇伝を語る上司は中二病と同じ すごい!と言ってほしい

 上記で聞かされていたという「武勇伝」は、必ずしも暴力系の勇ましいエピソードだとは限らないのですが、仕事以外の武勇伝の方が36.9%で、そうじゃない武勇伝の36.7%よりむしろわずかに多いとなると、マジでケンカ自慢や悪自慢みたいなのも含まれているのかもしれません。

 2ちゃんねるですので、信頼性は低いものの、「いちいち武勇伝を語る上司がむかついてしょうがない」というスレッドはそういう内容。30歳くらいの上司が「もう何回聞かされたか分からないくらい 俺は昔さ~って 暴走族がどうとか喧嘩がどうとか」といった「昔は悪かった」系の自慢話をしてきて、うんざりしていたと言います。

 スレでは、「武勇伝なんて90%が黒歴史なんだから むしろ『武勇伝を語る』のは恥ずかしい行為をしている痛い人」といった反応がありました。マジで痛いです。これは「なんだその上司。中二男子が不良ぶったりして、俺かっけーアピールと一緒やろ」というように、中二病的なところなんでしょうね。すごい!って言ってほしいんです。

 なので、「そういう奴は『すごいっすね』って言っとけば満足するから楽やぞ大体何度も同じ武勇伝語るからその都度さすがですね~って言ってるわ」といった反応もありました。おだてておくと、気に入られるかもしれません。むしろ部下は「上司の自慢話を聞くべき」と主張する人すらいますからね。

 なお、批判する人ほど仕事ができない・自信がない人ほど批判的 理由は?でやっているように、こうした自慢をしてしまう人は、自分に自信がない場合が多いと言われています。自信がないので自慢して、すごい!と言ってもらいたいんでしょうね。そういう意味ではかわいそうな人なのですけど、付き合わされる部下は堪ったものではありません。うまく耐え忍んでください。


●上司や先輩の武勇伝・経験談がうざい…思っている人の割合は?

2020/02/18:上司の武勇伝ネタはいくらでも見つかりそうですね。上司や先輩社員の「うっとうしい」と思った武勇伝は? | マイナビニュース(2019/01/22 15:44)という記事も見つけました。

 「上司や先輩社員の仕事上の武勇伝、実はうっとうしいと思うことはありますか?」と聞いたところ、76.2%がイエスでした。今回の質問は「仕事上の武勇伝」に限ったものなのですけど、それだけでもやはり多いですね。

 うざい話であるせいか、おもしろエピソードは全然ありません。ただ、特徴はつかめますね。まず、「飲み会で毎回聞かされる」など、繰り返し言われること。また、昭和的な「寝ずに働いた」「上司に啖呵を切った」「昔はワルだった」エピソードなどが、特徴となっています。

 「仕事上の武勇伝」という質問だったはずなのですが、「どれだけ飲んでも倒れない」みたいなお酒の自慢も結構出ていました。また、多いとはされていませんでしたが、「昔はモテた」的なものもあるみたいですね。


●飲み会あるある調査「自慢話を聞かされる」「とにかく笑顔で相づち」

2021/04/28:武勇伝に限った調査ではないのですが、6割超が「上司の武勇伝聞かされた」 飲み会を民間調査:朝日新聞デジタル(2018年8月21日 6時41分)に別調査の話がありました。クラフトビール大手の「ヤッホーブルーイング」(本社・長野県軽井沢町)が20~50代の会社員ら800人からインターネットに聞いた「飲み会実態調査」です。

 上司との飲み会で体験したことを選択肢で尋ねると、64%の人が「武勇伝・自慢話を聞かされる」と回答していました。やはり多いようです。また、「上司の話が分からなくても、とにかく笑顔で相づちを打つ」「何度か聞いた話でも初めて聞くような反応をする」も、それぞれ67%と同程度以上に高い数字でした。

 これらを読むと、若手にとって飲み会は楽しいものでも、有意義なものでもなく、上司の接待の場であるような感じ。ただ、そういった状況に気づいていない上司ばかりでもなさそう。というのも、上司の立場にある人に尋ねた項目では、「自分たちと飲んでも部下は楽しくないと思う」も48%を占めていたため。上司側にも自覚がある模様です。

 こうなってくると、じゃあ、なんでそんなにしてまで飲み会をやっているの?と不思議な気持ちになってきちゃいます。不幸な人ばかり増やしている感じです。うちのブログでは「飲み会は仕事に役立つので絶対必要!」という意見も紹介したことがあるのですが、極めて怪しく思える調査結果でした。「飲み会は役立つ」派はひょっとしたら声のでかい少数にすぎないのかもしれません。


【本文中でリンクした投稿】
  ■批判する人ほど仕事ができない・自信がない人ほど批判的 理由は?

【関連投稿】
  ■部下に仕事を任せるべき…と言われるが、その任せ方がわからない
  ■マネージャー・管理職の役割1 早い出世課長ほどマネジメント下手
  ■仕事ができる部下だった管理職ができない人に教えるのが下手な理由
  ■マネージャーの役割6 ~「最強の戦士」なのに「最悪の指揮官」~
  ■マネージャーの役割8 権威で部下を統率する管理職…という誤解 部下に指図する前にまずは「人格」を見せよ
  ■ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ

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