オーストラリアにワニは2種類いるそうです。
淡水に住むフレッシュウォータークロコダイルは、"人間を襲う事はめったにないと言われてい"ます。割と大丈夫です。
しかし、問題なのはソルトウォータークロコダイルの方。
"日本の観光客の中に海水にワニが生息しているイメージがない方が多い"そうですが、"ソルトウォータークロコダイル(イリエワニ)は世界で一番大きく凶暴なワニと紹介されている"そうです。あな恐ろしや。
まあ、年に何回も人を襲う事故があるわけでなはなく、"オーストラリアではイリエワニによる事故は毎年あるかないかのものだ"そうで、被害は"ウシなどの家畜"が主体のようです。
でも、人食いワニって言われるくらいですので、たまには食べます。
ということで、2009年には被害があったようです。
こういう被害があるため、"ワニ管理プログラムの一環"として捕獲しているようです。
【12月24日 AFP】オーストラリア・北部特別地域(準州、Northern Territory)のダーウィン(Darwin)などで今年、人食いワニとして知られるイリエワニ196匹が、地域住民の安全確保のために捕獲された。野生保護当局が23日明らかにした。(中略)
同国北部では、集中豪雨や洪水によってイリエワニの生息数が約8万匹に増えたと見られている。そのため、場所を移動したり、これまでは避けてきたエリアなどにも生息するようになっているという。
で、殺すのかと思ったら……。
捕獲された中で最も大きいのは体長4.9メートルのオス。捕獲後はワニ園でのんびり暮らすことになる。
ええ、そんなに飼ってどうするの?
実は"前年も190匹が捕獲された"そうですし、毎年こんなことやっていたら収まりきらないでしょ?動物園内で飢えたり喧嘩したりで、それはそれで問題出ないんですかね?
まあ、こんな感じで危険なワニなんですけど、何とオーストラリアの分類では「魚」なんだそうです。
「ワニは魚である」、オーストラリア議会で決定
[ 2006年08月20日 15時20分 ]
[キャンベラ 18日 ロイター] あるオーストラリアの政治家が「魚の定義」について熟考した結果、「ワニは魚である」とする新案を国会に提出、このたび承認された。
オーストラリア英語の辞書として知られる『Macquarie Dictionary』に記載されている魚の定義は、「えらを持った水生の脊椎動物で、一般的にひれがあり、その細長い体はうろこで覆われている」とされており、今回の決定はこの定義に対立するものとなった。
オーストラリアにおける新たな「魚」の定義は木曜日に議会で承認され、2006年度の輸出管理・検疫法案にも明記される。
オーストラリア農務省のスーザン・レイ副大臣によると、「ワニは魚である」と提案したその目的は、ワニはもちろんのこと、同国が魚の輸出管理をより広い範囲で行えるようにするためだという。
リンク切れ
http://www.excite.co.jp/News/odd/00081156054882.html
法律ではときどきこの手の不思議な分類をやってのけますね。
私が覚えているのはアメリカのトマトでの野菜・果物の分類と、きのこの分類です。トマトの話は
果物と野菜の違いとは?で書きました。
なお、ロイターでは最後に一言、こう書いてありました。
ちなみに、『Macquarie Dictionary』では「ワニはは虫類」とされている。
まあ、そりゃそうですね。
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