Appendix

広告

Entries

グーグルジャパン幹部徳生健太郎氏が選ばなかった日本企業の職場環境


2013/2/9:
●インターンシップをして逆に「日本企業には行かない」と決意
●グーグルジャパン幹部が選ばなかった日本企業の職場環境
●長時間労働には長時間労働だが…上司がいるので帰らないだけ
●通勤時間が長くて負担が大きいのも日本企業の悪いところ


●インターンシップをして逆に「日本企業には行かない」と決意

2013/2/9:現在はグーグルジャパンの顔として活躍する徳生健太郎さん。もともと日本でも屈指の進学校だった高校を中退して渡米。アメリカの大学で学び、シリコンバレーでベンチャー企業を経て、グーグルに入社するといった経歴です。

 大学を卒業した1992年はアメリカ経済がどん底に沈んでいた時期で日本はむしろ調子良かったときだったそうですが、日本企業は選ばれませんでした。大学3年の時点で、「日本に戻って就職することは恐らくない」という決意も固めていたそうです。

 このときインターンシップがあったのですが、ビザの関係でアメリカの会社では働けず。そのため、日本の大手メーカーのテクニカルセンターで4カ月働きました。この経験が逆に、日本の会社には行かないと決意する契機になったといいます。

 徳生さんの弟で、後にグーグルにも入社する3歳年下の徳生裕人は、この時の兄の落胆ぶりをよく覚えていると語っていました。

「日本を代表する大企業でしたから、それなりの期待をしていたんじゃないかと思います。きっと立派な仕事環境があるんだろうし、レベルの高い仕事が見られるんじゃないか、と。ところが、必ずしもそうじゃなかった。それなりにショックを受けていたようでしたね。これで日本企業という選択肢はなくなった、と兄が言っていたのを覚えています」
(米国の大学生だった彼に「日本での就職はない」と決意させた経験 インターンシップで垣間見た米国ではあり得ない日本企業の“実態”(上阪 徹 2012年11月29日(木) 日経ビジネスオンライン)より)


●グーグルジャパン幹部が選ばなかった日本企業の職場環境

 徳生さんはその前にアメリカの研究所でアルバイトをしていましたから、比較はそこが主体かもしれません。といっても、日本企業がひどかったというわけではなく、仕事はおもしろかったし、周りもいい人だったとのことただ、いくつか耐えられなかったことがあったようです。

 耐えられなかったことの一つがタバコ。今は日本でも分煙が進んでいますが、当時は全然だったため、これが辛かったようです。

 その次の話は「あれから20年以上になりますから、今はさすがにもう、変わったとは思いますが」と本人は言っているものの、今でもまだ通用するところがあるかもしれません。

「日本の会社だから勤務時間は長いだろうというのは理解していたつもりですが、実際に職場にいると、出社から退社まで仕事が詰まっているように見えなかったんです。いろいろ凝縮すれば、もっと能率よくできるんじゃないだろうか、と思いました。」

 朝9時に全員が揃い、仕事が始まるが、緊迫した空気はなし。テキパキ仕事をしているようには見えません。12時になると一斉に食事に出掛け、一緒に連れて行かれるものの、コミュニケーションはなし。早く食べろと急かすのに食べ終わってからも寝てるだけでした。


●長時間労働には長時間労働だが…上司がいるので帰らないだけ

 正直昼休みのコミュニケーションについては、私も放っておいてほしく、いっしょに食事にも行きたくないのであれですけど、仕事中の時間の無駄遣いはいただけませんね。上記のようなエピソードはこの後も続きます。

 徳生さんは基本的に午後6時半で退社したのですが、仕事が片付かないので時々遅くまで残っていると、明らかに上司が帰るまでみんながいることに気がつきました。日本の悪しき風習です。

「僕も日本人ですから、気持ちは分かります。(中略)僕が正社員だったら日本人としてその大企業の慣習に抵抗できるような自信はなかったし、それに20年、30年と縛られるのは、たまらないなぁ、と思いました」


●通勤時間が長くて負担が大きいのも日本企業の悪いところ

 社員寮にいてそこ自体は良い作りだったものの、"勤務先まで行くのにバス、電車、またバスに乗り換え、最低で片道1時間半"というのもきつかったようです。これは確実に今でもよくある光景でしょう。

 日本で働いている人にとっては「その程度(笑)」という時間ですけど、年末にはダウンして正月は寝込んでいたということで、きつかったようです。

 ただし、ここには"週末は友人と都内で遅くまで遊んでばかりいた"ともあったんでその無茶もたたったようで、「遅くまで」ってのはやっぱり徳生健太郎さんの自己管理不足な気もします。とはいえ、それでもやっていけそうだったのが、アメリカの職場環境なんでしょうね。


【関連投稿】
  ■ブラック企業の特徴・社員の使い捨てと選別 とにきは過労死も
  ■職場での上司のパワハラ 社内相談窓口は全く利用されていない
  ■育児休業など子育て支援整備が進む中、「甘やかすな」という逆行企業現る
  ■海外の女性役員や管理職 「日本企業の社員は男性ばかりで怖い」
  ■企業の離職率を知るにはどうすれば良いか?離職率の調べ方を知り、ブラック企業を見分ける
  ■ビジネス・仕事・就活・経済についての投稿まとめ

Appendix

広告

ブログ内 ウェブ全体
【過去の人気投稿】厳選300投稿からランダム表示









Appendix

最新投稿

広告

定番記事

世界一スポーツ選手の平均年収が高いのはサッカーでも野球でもない
チャッカマンは商標・商品名 じゃあ正式名称・一般名称は何?
ジャムおじさんの本名は?若い頃の名前は?バタコさんとの関係は?
ワタミの宅食はブラックじゃなくて超ホワイト?週5月収10万円
朝日あげの播磨屋、右翼疑惑を否定 むしろ右翼に睨まれている?
レーシック難民は嘘くさいしデマ?アメリカの調査では驚きの結果に
赤ピーマンと赤黄色オレンジのパプリカの緑黄色野菜・淡色野菜の分類
アマゾンロッカーってそんなにすごい?日本のコンビニ受け取りは?
就職率100%国際教養大(AIU)の悪い評判 企業は「使いにくい」
ミント・ハッカでゴキブリ対策のはずがシバンムシ大発生 名前の由来はかっこいい「死番虫」
移動スーパーの何がすごいのかわからない 「とくし丸」は全国で約100台
ビジネスの棲み分け・差別化の具体例 異業種対策には棲み分けがおすすめ
主な緑黄色野菜一覧 と 実は緑黄色野菜じゃない淡色野菜の種類
タコイカはタコ?イカ?イカの足の数10本・タコの足8本は本当か?
トンネルのシールドマシンは使い捨て…自らの墓穴を掘っている?
ユリゲラーのポケモンユンゲラー裁判、任天堂が勝てた意外な理由
好待遇・高待遇・厚待遇…正しいのはどれ?間違っているのはどれ?
コメダ珈琲は外資系(韓国系)ファンドが買収したって本当? MBKパートナーズとは?
大塚家具がやばい 転職社員を通報、「匠大塚はすぐ倒産」とネガキャン
不人気予想を覆したアメリカのドラえもん、人気の意外な理由は?

ランダムリンク
厳選200記事からランダムで









アーカイブ

説明

書いた人:千柿キロ(管理人)
サイト説明
ハンドルネームの由来

FC2カウンター

2010年3月から
それ以前が不明の理由